麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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四十三話

 

 『世界政府』が直々にその海賊活動を公認した海賊である『王下七武海』。しかしそれは無論、どんな事をしても良い訳では全く無く……当然、世界政府加盟国を乗っ取ろうとするなど言語道断である。

 

 よって、アラバスタ王国を秘密犯罪組織である『バロックワークス』を創設しながら、乗っ取ろうとしたクロコダイルは『王下七武海』の立場を剥奪されると共に秘密裏に協力した者以外の大体の『バロックワークス』は世界政府が所有する世界一の海底大監獄である『インペルダウン』へと収監される事となった。

 

 その移送船を待つ間はクロコダイルに『バロックワークス』のメンバーたちは海軍の留置場にて収監されている。

 

 因みに悪魔の実の能力者は『海のエネルギー』と同質のエネルギーを宿す海楼石に触れると強制的に強力な脱力状態となるために、それによって作られた手錠を嵌める事でクロコダイルやMr.1、ミス・ダブルフィンガー、Mr.3にMr.4(彼の愛銃であり、相棒のラッスーは海楼石製の首輪で無力化)ミス・メリークリスマスらが無力化されつつ、収監されていた。

 

 そして、そんな海軍の留置場――クロコダイルが収監されている独房にて……。

 

 

 

「随分と快適な生活しているようじゃないか、クロコダイル」

 

「……何の用だ」

 

 ルフィがクロコダイルの前に現れながら、声をかけるとクロコダイルはそうとだけ、言った。

 

「お前にニュース速報を伝えてやろうと思ってな。まず、お前が内乱を煽り、乗っ取ろうとしたアラバスタだが無事、内乱は収まり、恵みの雨も降り、そして復興も進んで以前よりも盤石な国になろうとしている。国民による国王、コブラへの信頼も更に強くなっているしな……雨降って地固まった訳だ。どうだ、良いニュースだろう?」

 

「……」

 

 ルフィがアラバスタの近況を報告するもクロコダイルは興味なさげにし、鼻息を鳴らすだけ。

 

「少しは興味あり気にはしろよ……じゃあ、お前のパートナーだったミス・オールサンデーからのニュースだ。結局、お前が探していた古代兵器『プルトン』はこの国には無いそうだ」

 

 そもそもにして、クロコダイルがアラバスタを乗っ取ろうとしたのは一発放てば、島一つを跡形もなく消し飛ばす破壊力を持つという神の名を有する世界最悪の『古代兵器』プルトンがこの国の地に眠っている可能性がある情報を掴んだからだ。

 

「……随分とあの女と仲良くなったみたいだが、気を付けるんだな。あの女は誰でも裏切るぞ」

 

 ルフィが告げられたプルトンの情報に軽く驚いたが嘲笑しつつ、ルフィへと言う。

 

「真の意味で人を信用や信頼していないお前が言える事じゃないだろ。ともかく、心残りは無くしてやったぞ。せめてもの情けだ」

 

「クハハハ、お優しい事だな……なら、俺も情けをかけて言ってやる。お前が選んだ道はこの海で遥かに苦難な道だ。それを嫌というほど、思い知ることになるぞ」

 

 クロコダイルはそう告げ……。

 

 

「そして、その苦難を乗り越え続けたとしても俺はいつか必ず、お前の前に立ちはだかってやる。そして、その時はこの礼も兼ねて殺してやるよモンキー・Ⅾ・ルフィ。それが俺の礼儀だ」

 

「良いだろう、望むところだ。俺も言っておこう。次はお前を捕らえる事はせず、一番残酷なやり方で殺してやる。礼儀には礼儀で返してやるよクロコダイル」

 

「クククク……クハハハハ」

 

「ふふふふふ……」

 

 牢を挟んで対峙する二人はどちらも相手を殺す意思を込めた宣言をしながら笑い合う。

 

「それじゃあ、その時までご機嫌よう」

 

「ああ、お互いにな」

 

 そうして背を向けて去り行くルフィに笑いながら、声をかけたのだった……。

 

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