麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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四十六話

 

 今日の空は雲一つ無い晴天であり、海も穏やかと航海を始めるのには最高の状況である。

 

 そうして今、正に政府加盟国の一つで砂の国、『アラバスタ』の港町である『ナノハナ』から航海を始めようとする者たちが居て、それを見送ろうと王族から兵士、一般市民に果ては動物まで集まっている。

 

 何故なら、今日はアラバスタの復興に協力していた『麦わら旅団』が旅立つ日であり、ましてやそれに王女であるビビが同行するのだから当然の事である。

 

 そして、ビビの旅に同じく同行する隊長であるカルーを見送りに来た超カルガモ部隊、ストロンを見送りに来たクンフージュゴン、ロビンを見送りに来たバンチ以外の動物たちは自分たちの王を務めていたルフィが旅立つのでそれを見送りに来たという理由があった。

 

 

 

 

 

「ルフィ君、今まで本当にありがとう。そして、ビビをどうかよろしく頼む」

 

「勿論だ」

 

 コブラはルフィに改めて感謝とビビの事を任せる事を告げ、ルフィは頷いた。

 

「パパ、イガラム、チャカ、ペル……皆、我儘を言ってごめんなさい」

 

「ふ、かまわんさ。娘の我儘の一つや二つくらい叶えてやるのが親の務めだからな」

 

「ビビ様が望むというなら、私は構いません」

 

「今度はどうか、心から楽しめる旅を……」

 

「良い旅になることを祈っています」

 

 ビビが申し訳なさそうに言うとイガラムたちは苦笑し、暖かい言葉をかけた。

 

「ルフィの兄貴、あちし達も旅に出ます。そして兄貴たちのように弱きを助け、強きを挫くような旅を」

 

 見送りに来たボン・クレーことベンサムがルフィへと自分たちのこれからを告げた。

 

 

 

 

「そうか。今まで協力ありがとうな……またいつか再会しよう」

 

「喜んで」

 

 そして、ルフィはベンサムと握手を交わした。

 

 この後、ベンサム達はルフィ達『麦わら旅団』とは遅れて『偉大なる航路』入りした義勇組織である『バルトクラブ』と出会い、意気投合して一緒に活動するようになっていく。

 

 無論、『麦わら旅団』の傘下でありルフィの子分だと名乗ったりしながら……。

 

 

 

 

 

 

「いよいよ旅の再開かぁ……次はどんな事になるんだろうね」

 

「俺たちの事だから、刺激的な事が待ち受けてるだろうよ」

 

「今までが今までだから、否定できないわね」

 

「どこまでもお供します。ウタちゃん、ナミさん、ビビちゃん、ロビンちゃん」

 

「せめて、次は穏やかな旅になると良いんだけどな」

 

「俺はどんな旅でも楽しみだぞ」

 

「ふふふ、皆、よろしくね」

 

「クエー(改めて、よろしく)」

 

「クオー(よろしくお願いするっス)」

 

 ルフィとビビが船に乗り込むのを待ちながらウタにゾロ、ナミにサンジ、ウソップにチョッパーたちが雑談を交わし、ロビンと彼女の傍にいるラキとアン、カルーにストロンらは旅の仲間となるための挨拶をした。

 

 

 そうして……。

 

 

 

 

 

「それじゃあ、出発するぞ。ビビ、最後に声かけてやれ」

 

「はい……皆、行ってきますっ!!」

 

『行ってらっしゃーいっ!!』

 

 ルフィとビビが乗り込むとルフィが促し、ビビが皆へと旅立ちの挨拶をすれば皆が笑顔で送り出し、そうして仲間も増えた『麦わら旅団』は旅を再開する。

 

「さて、次はどんな旅や冒険が待ち受けているのやら……」

 

 ルフィは再開した事で旅の道中に待ち受ける事になるあらゆるものを期待しながら胸を膨らますのだった……。

 

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