麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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六十八話

 

 『麦わら旅団』として航海による旅を再開したルフィ達は道中、『フォクシー海賊団』と古来からの海賊たちによる決闘の一つである『デービーバックファイト』に負け、海賊旗や船長に船医、航海士と船大工を取られ海賊団としては成り立たなくなった元『キバガエル海賊団』と遭遇した。

 

 それでもと元『キバガエル海賊団』の残党はルフィ達に襲い掛かったが、負けたがルフィの温情によって遭難者として保護をされた。

 

 そうして、深い霧を抜けると……。

 

「見渡す限りの草原だなぁ、後、妙に長い木ばかりだ。面白ぇ」

 

 見渡す限りに広がっている草原と木々のある島が見え、ルフィは元々、自然が好きなところがあるのでテンションを上げた。

 

 

「という訳でいくぞ」

 

「はぁーい」

 

「しゃあ、俺もいくぞー」

 

「じゃあ、俺も」

 

「私達もいきましょうか、カルー」

 

「クエー(うん)」

 

 まずは探検だとばかりにルフィとウタ、ウソップにチョッパーとカルーが行きたそうにしていたのでビビもと六人で島へと上陸し、他の者たちはひとまず待機という事になった。

 

「空島でも驚きの動物はいっぱいいたが、ここも凄ぇな」

 

「な、長いね」

 

「なげぇな」

 

「リンゴも長いぞ」

 

「ここは長いものばかりですね」

 

 体もそうだが手足も長い熊を始めに胴長の鹿や翼の長い鳥や尾の長い鳥と木々に実った林檎も長くと長い特徴を持つものばかりであった。

 

 そうして、民家と思しき家が見えたので話を聞こうとしたが留守の状態。

 

「へぇ、シェリーって言うのか。よろしくな」

 

「ヒヒーン(はい、よろしく)」

 

 

 家の近くに首が長く、飼われていた事が鞍を付けている雌の白馬が居たのでルフィは会話を始めた。

 

「主人がどこかに行ったのか……ってあそこにいるな」

 

「え、竹に?」

 

 

「まさか、あの竹の上っていう訳じゃねえだろうな」

 

「だとしたら、凄いと思う」

 

「あはは、そんな訳……」

 

「いや、そうだぞ」

 

 そうしてルフィは見聞色の覇気で人の声を感知したので視線の先に居る長い竹の方を見、そのまま疾走して特殊な走法によって駆け上がっていき……。

 

「う、うわあああああっ!?」

 

 遊牧民の格好をした老人を腕に抱いて竹を駆け下り、地面に近くなっているところで跳躍して着地を済ませた。

 

 

「ほら、久々の地面だぞ」

 

「は、はぁぁぁ~~、怖かったぁ。降ろしてくれて、ありがとう」

 

 遊牧民の老人の名はトンジット。彼は大の竹馬好きでこの島の長い竹を使っての世界一長い竹馬に挑戦。しかし、登ったは良いものの怖くて降りられず、竹の成長も相まってどうしようもなくなったという。

 

 幸い、背の高い木が多いこの島の特徴のお陰で果物で食い繋ぐ事が出来たとの事だった。

 

 そして、この島の名は『ロングリングロングランド』というらしい。

 

「ヒヒーン(ご主人)!!」

 

「おお、シェリー。お前、俺を待っていてくれたのか!!」

 

 シェリーが居た民家はトンジットの家であり、一緒に戻るとシェリーは直ぐにトンジットの方へ駆け寄り、顔を摺り寄せるとトンジットはシェリーの顎や顔を優しく撫でた。

 

 

 

「お前たち、本当にありがとうな」

 

「ヒヒーン(ありがとうございました)」

 

 

「お安い御用だ」

 

 

 再び再会する事が出来た一人と一匹はルフィ達に礼をし、トンジットはルフィ達を家の中へともてなすと言って招く。

 

「確か、ミルクなら蓄えが……」

 

「十年ものとか絶対腐ってるだろ。やめとけ」

 

 ルフィはチーズを出そうとするトンジットを止めた。

 

「それでこの島にはずっと、トンジットさんだけで暮らしてたの?」

 

「いや、俺だけじゃねえ」

 

 ウタの質問にトンジットは答える。

 

 『ロングリングロングランド』という島は元々、長いリング状の島だが普段は海によって十の島に区切られているとの事。年に一度だけ潮が大きく引く日があるため、数時間後の間、十の島の区切りは無くなる。

 

 その日を狙って遊牧民であるトンジットたちは三年に一度、島から島へ移住を繰り返してきたという。つまり、トンジットは竹馬に乗っている間に置いてかれてしまったわけだ。

 

 このままの状態なら仲間と再会出来るのは二十年となるが……。

 

「シェリーが居るなら、五年もあれば追い付ける。その前に一度、練習しとかないとな」

 

 そうして、久々にトンジットはシェリーに乗って、草原を走り出す。

 

 シェリーの様子はとても嬉しそうであった。

 

 「っ!!」

 

 ルフィは銃を抜くと引き抜くと同時に発砲し、どこかからシェリーを狙って撃たれた弾丸を撃ち落とす。

 

 

 

 そして……。

 

「野郎、俺様の「そうか、撃ったのはお前か」フェ!?」

 

 髪が狐のようになっていて鼻も長い男と部下だろう男女が草むらの影から出てきたのだが……その者たちが見たルフィの顔は憤怒を通り越した悪鬼よりも恐ろしいものであった。

 

「何もしていない動物を撃ち殺そうとした罪は重いぞ」

 

 圧倒的威圧感がルフィより放たれ……。

 

『(なんか地雷踏んだっぽい……)』

 

 その威圧感にシェリーを撃とうとしたフォクシーと顔には覆面を付け、ツナギ風の服を開き、胸の下着を見せている戦闘員のポルチェに覆面の巨漢で上半身はなにも来ていない戦闘員のハンバーグたちはルフィとの実力差を悟り、しかも実力者を怒らせた事で終わった事を悟る。

 

「お仕置きだ」

 

『うぎゃああああああああああっ!?』

 

 凄まじい拳打の嵐がフォクシーたちを呑み込んだのであった……。

 

 

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