麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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六十九話

 

 元は長いリング状の島であるが、普段は大きく満ちた潮によって十の島に区切られているロングリングロングランド島へと到着した『麦わら旅団』。

 

 島の景色が広大な草原だった事で、自然が大好きなルフィを中心にウタとウソップにチョッパーとビビにカルーのメンバーで探検するために島へと上陸した。

 

 木々もそして、出会う動物のどれもが何かしら長い特徴を持つ島を歩く中、遊牧民の家を発見し、そこで家の者を待っていたシェリーという白馬、この島では『ウ~~~~~~マ』という動物と出会った。

 

 ルフィが話を聞けば、シェリーには帰りを待っている主人が居るようなので『見聞色の覇気』で探せば十年間、島の長い竹で竹馬をしたのだが、その際も成長し続ける竹によって降りることが出来なくなったトンジットを発見。

 

 直ぐにルフィは助け、その礼から家でトンジットにもてなされると共にシェリーに久しぶりに乗り、楽し気に草原を走る一人と一頭の姿を見守っていたのだが、草原の隅に潜んでシェリーを銃で狙っていた『フォクシー海賊団』の船長であるフォクシーの気配を感じたのでルフィはそれを阻止し……。

 

『どう゛も゛ずみ゛ま゛ぜん゛でじだ……』

 

 ルフィにお仕置きされたフォクシーと戦闘員であるポルチェ、ハンバーグ以外の船員たちもルフィ達の船が海賊船ではなく、旅団の船と海賊旗の無い『キバガエル』海賊団の船へと襲い掛かったがゾロたちにより撃退され、これによって『フォクシー海賊団』の全員がルフィ達に土下座する。

 

 因みに『フォクシー海賊団』との海賊団どうしの決闘である『デービーバックファイト』に負けてフォクシー海賊団の仲間となった船長に元『キバガエル海賊団』の船長や船医に航海士に船大工は……。

 

 

「お前ら、この野郎。負けたからって涙も見せずにあっさり向こう行くとか薄情過ぎるぞ、この野郎ッ!!」

 

『うぐあああ、やめろおおおッ!!』

 

 元キバガエル海賊団の残党たちに思いっきりしばかれていた。

 

「さて、じゃあ後は海軍に身柄を引き渡すか……」

 

「フェ!? ままま……待ってくれ、お、俺たちは只、デービーバックファイトで仲間を増やしながらワイワイやるのが好きなだけの海賊なんだ」

 

「でも、トンジットさんのウ~~~~~~マであるシェリーを撃ったじゃねえか。それに略奪とかもしてるんだろ」

 

「か、海賊だから仕方ねぇだろ。それは……わ、分かった。こ、これからは心を入れ替えて海賊や悪人以外には決して手を出さないと誓う。絶対にだ」

 

 フォクシーは焦りながらも誓いを告げる。

 

()()と言った以上、それを破った時は覚悟をしてもらうが良いな?」

 

 

「ああ、二言は無ぇッ!!」

 

「良し、それならこれから先はこいつらを加えてさっきの誓いを守りながら、航海をしてもらうぞ。ちゃんと注目しているから、そのつもりでな」

 

 フォクシーの心を読む限り、自分もであるが仲間たちが牢に入れられないためなら何でもやるという覚悟と誓いを守る意志もあったので今回は許す事とした。

 

 

 

 

「ああ、ありがとう」

 

 そうして、『フォクシー海賊団』は誓いの印として自分たちの海賊旗の隅に『麦わら旅団』のシンボルを書かれた状態でこの島を離れていったのである。

 

「あらら……旅団なんて結成するだけあって、随分と大きくなったなルフィ。やっぱりお前は人の上に立つのが似合う男だよ」

 

「っ!? クザンさん……お久しぶりです」

 

 

 フォクシー海賊団が航海をするのを見守っていたルフィであるが、そこへ海軍の本部で訓練を受けていた時の恩師の一人で三人の海軍大将の一人である青キジことクザンが姿を現し、友好的な笑みを向けてきたのでルフィも又、笑みを返し深々と頭を下げる。

 

「相変わらず、あの人の孫とは信じられない礼儀正しさだな」

 

 

 クザンはルフィの様子に懐かし気な笑みを浮かべるのであった……。

 

 

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