人というのはなにがしかの切っ掛けを得る事で性格や生活に人生など、様々な物が急変する。ある男もそうである。
力を持て余していた事や性格的にも粗暴であった彼はそれを抑えるでもなく、暴れ回った結果として地元にて150の町を締め上げ、暗黒街の頂点であり、ボスの座へと上り詰めた。
陸のギャングの王としている事に満足していたのだ。しかし……。
『不要な争いは止めろ。どうしても争いたいなら全員、纏めて俺が相手してやるが?』
『東の海』にある『始まりと終わりの町』こと『ローグタウン』にていちゃもんを付けてきた奴に対し、自分の力を思い知らせようとした時、『出会い』という名の切っ掛けを得た。
自分にとって偉大なる存在である『麦わら旅団』の団長であるルフィと会ったのだ。対峙するだけでルフィの実力や風格がとんでもないと理解させられた事で彼は敬服し、ルフィのようになりたいと思ったので質問すると『人を守るために力を使え』と答えを得たのでそうするようにしたのだ。
そうして陸のギャングのボスであったバルトロメオは自分の組織を勝手ではあるが、『麦わら旅団』の傘下組織にして義勇組織である『バルトクラブ』として一新し、航海しながら今までとは真逆の行為であり、暴れ回る海賊を倒して捕らえたり、遭難など困っている人を助ける『善行』や『人助け』を始めたのである。
ルフィと再会した時、誇らしくあれるように……そうして……。
「……~~~~っ、まさかこうして、また会えるなんて……お久しぶりです、ルフィ先輩」
偉大なる航路においては造船技術が優れている事で有名な『ウォーターセブン』のとある建物でバルトロメオはルフィ達、『麦わら旅団』に再会出来た。
「ああ、久しぶりだなバルトロメオ。俺が言ったように力を人助けのために使ってくれて何よりだよ。俺たちの傘下組織になったのにはびっくりしたが」
「勝手に名を使ったのはすみませんだべ。でも、俺にとってルフィ先輩は本当に憧れで……何より、生き方を教えてもらった恩を返したくて俺ぁ……」
猛烈に感動しているバルトロメオに苦笑しながら、ルフィは抱擁を交わし背中を叩いてやるとそう、バルトロメオは返答する。
「別に責めてはねぇよ。慕ってくれるのは嬉しいしな。それに今でも色々と活躍してるようだし、その調子で頑張ってくれると嬉しい」
「はいだべ、ルフィ先輩」
「ベンサムもまさか、バルトロメオと協力しているのはびっくりしたよ」
「同じ兄貴を慕う者として仲良くなってね~~ん、意気投合もしたから……それにバルトロメオたちは航海士も連れてないから……」
ルフィ達とアラバスタで別れた元、『バロックワークス』のエージェントであるMr.2ボン・クレーことベンサムもバルトクラブと同盟を組んでいたためにルフィ達と再会したのである。
「それもびっくりだが、何よりびっくりしたのは……」
改めてルフィはとある物を見るため、視線を向ける。視線を向けた先にはルフィの彫像を船首としていたり、『麦わら旅団』の帆、その下に『BARTO CLUB』という団名を書いた帆、軽いライブをするための広場やミカンの木を植えていたりという派手な船であるバルトロメオたちの船『ゴーイングルフィセンパイ号』があった。
「派手派手だねぇ」
「凝りようが凄いな」
「栽培具合は中々ね」
「船の中も俺たちへの尊敬ぶりが凄いな」
「調理設備も悪くない」
「医療器具もちゃんと整えてるぞ」
「本当、船として凄いですね」
「ルフィや私達への尊敬でいっぱいね」
ウタにゾロ、ナミにウソップ、サンジにチョッパー、ビビにロビン達が『ゴーイングルフィセンパイ号』を見学しながら感想を述べていた。
因みにルフィはバルトロメオの船を見た際、思わず頭を抱えたが……。
「へへ、こいつも協力して改造してくれたんだべよ」
「ルフィの兄貴、こうして会うとやはり、噂やバルトロメオやベンサムの兄貴が言う以上にあんたが偉大だと分かる。だから、是非ともあんたの船大工にしてくれ」
バルトロメオの傍にはウォーターセブンにて意気投合し、盃も交わした水色のリーゼントヘアーとモミアゲ、金属製の鼻に3つに割れた顎、大柄な体格でありアロハシャツにサングラス、金色の太いチェーンのネックレスに黒いビキニパンツを佩いた特徴的な男であるフランキーが土下座するようにして仲間入りを頼んだ。
因みにルフィ達が居る建物はフランキーと彼が率いている仲間たちのアジトの中である。
「船大工は欲しい所だったからな。お前がそれを望むなら、よろしく頼む」
「っ、ああっ!!」
そうしてルフィとフランキーは握手を交わし……。
「俺たちを慕ってくれる『バルトクラブ』とこうして出会えた事、フランキーが仲間になった事を祝って、宴だぁぁぁっ!!」
『おおおおっ!!』
一先ず、『麦わら旅団』と『バルトクラブ』はウォーターセブンにて再会の宴とフランキーの歓迎を兼ねての宴をしたのであった……。