麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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八十五話

 

 

 愛する孫であるルフィが『マリンフォード』と海流で通じている『エニエス・ロビー』にいる事を知ったガープは彼が現在、個人的に弟子としているコビーにヘルメッポ、その他の部下たちと共に会いに行った。

 

 ルフィとしても慕っている祖父のガープと友人であるコビー、初対面での印象は酷いが、今はすっかりまともになっているヘルメッポとの出会いは喜ぶべきものであった。

 

 『エニエス・ロビー』へと来た目的も果たしたルフィは『ウォーターセブン』へと戻り、ガープたちもそれに同行する。

 

 『ウォーターセブン』に戻れば、この島特有の現象である『アクア・ラグナ』という通常の高潮を遥かに上回る高潮がルフィ達、『麦わら旅団』が『エニエス・ロビー』に行っている間に起きていてその復旧作業が『ガレーラカンパニー』の大工たちと『バルトクラブ』の団員たちによっておこなわれているところだ。

 

「俺らも手伝うか」

 

「なら、儂らも手伝うとしよう」

 

 

 無論、ルフィが放っておくなどありえず、ガープたちも海兵として手伝う事に決め、行動に取り掛かった。

 

 

 

 復旧作業だけでなく、遭難者の救出や怪我人を診療所へと運んだりなどをしていく。

 

 

 

 そして、サンジは食事の配給をしたり、チョッパーは怪我人や病人の診察と治療を開始すると行ったそれぞれが出来るやり方で『麦わら旅団』は支援活動をし、幅広く『ウォーターセブン』で生活をする人たちのために力を尽くしていく。

 

 

 

 

 このため、早々と『アクア・ラグナ』による被害の復旧は進み、予定よりも大分早く終わった。

 

 

 

「アイスバーグさん、俺たちからの気持ちだ。どうか『ウォーターセブン』の人たちのために役立ててくれ」

 

 そして、アイスバーグにウォーターセブンの今後のために役立てられるようまだまだ蓄えがある『空島』から貰った黄金の幾つかを譲り渡した。

 

「すまないな、態々。本当に恩に着るよ」

 

「一番忙しい時にいなかった詫びも含めてだから気にしないでほしい」

 

 アイスバーグが頭を下げながら言うとルフィは手を振りつつ、言葉をかける。

 

 その後はカリファ達の正体について、そしてスパンダムの事についての話をルフィは伝える事とし……。

 

「……それにしてもまさか、うちの船大工の中でも優れたルッチとカク、秘書のカリファ、ブルーノまでが噂でしか聞いた事無い『CP9』だったなんてな。命まで狙われていたとは」

 

 アイスバーグはルフィが語ったカリファ達の正体について驚愕し、溜息を吐いた。

 

「ああ、そして『CP9』の長官はアイスバーグさんとフランキーから恩師を奪ったスパンダムだ。あいつは今も執念深く『プルトン』の設計図を狙っていたよ。出来る限りの事をして、今後はスパンダムが設計図と貴方に手を出せないようにしておいたから安心してくれ」

 

「……悪いな」

 

「何、俺たちの仲間になったフランキーに対してスパンダムがやった事の借りを返しただけだ。自分の目的のために何の罪もない者達に手を出すなんて許せなかったってのもあるけどな。俺もトムって船大工に会ってみたかったよ。この島のために力を尽くしていた偉大な船大工に……冥福を祈らせてもらう」

 

「ありがとう、ルフィ……本当に偉大な船大工だったよ、トムさんは」

 

 ルフィにアイスバーグは会話をしながら、トムへと黙祷を捧げたのだった……。

 

 

 

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