造船業でのし上がった都市である『ウォーターセブン』においてその船は誕生した。
名は『サウザンドサニー号』であり、ライオンが船首となっている。『ブリガンティンスル』と呼ばれる大きな縦帆があるスループ船だ。
滑り台や芝生、ブランコがある甲板。魚の貯蔵庫(生簀)兼、水族館としても利用できる水槽、展望台(外部にスピーカー付き)、鉄張りのトレーニングジムや浴槽付きのバスルーム、図書室にライブ室、大型のキッチンと鍵付き冷蔵庫、情事部屋等々……この船を造ったものがルフィ達の要望を出来る限り叶える形で用意した部屋や設備が多々あった。
無論、戦闘に向けた大砲を始めとした装備なども多くある。
『おおっ!!』
そして、この『サウザンドサニー号』……ルフィ達『麦わら旅団』の新しい仲間となり、船大工を担当するフランキーが手掛けた船を見てルフィ達はそれぞれ、圧倒されたり、目を輝かせたり、楽し気な声を出したり、興奮したり、満足げな声を出す。
「これが、これが、ルフィ先輩たちの新しい船……凄いべ」
「流石はフランキーちゃんの仕事ねぃ」
バルトクラブの団長バルトロメオと彼の同盟主のベンサムも船の出来に対し、満足げな声を出す。
「ほほう、流石は『ウォーターセブン』……良い船が出来上がったのぅ」
「あれがルフィさん達の新しい船……ライオンというのは良いセンスですね」
「ふ、ふん……中々じゃねえか」
ガープにコビー、ヘルメッポ達も船の出来に対し、賞賛していく。
「……フランキー、とっても良い船をありがとうな。これで旅をする事を思うと今からワクワクだ。それに皆の要望を出来る限り叶えてくれた事にも礼を言う」
「へへ、船員たちの要望を叶えるのが船大工の役目みたいなもんですよ。満足して頂けたなら良かった。でも今後も船大工として色々とやっていくのでよろしくお願いします」
「こちらこそだ」
ルフィとフランキーはそうして、握手を交わす。
その後……。
「それじゃあ、バルトロメオにベンサム……何かあれば遠慮せず呼んでくれ。傘下になって貰っている身として助けに行くからな」
「いえいえ、そんな……オラたちの方こそ、いつでも呼んでくだせぇ」
「どこからでも駆けつけて助けに行くわ~ん」
ルフィはバルトロメオとベンサムとそう、会話を交わし……。
「じゃあ、爺ちゃん。俺達は又、旅を続けるよ。本当に一回、会えて良かった」
「おう、それはこっちの台詞じゃよ、ルフィ……お前はお前の思う通りにやればえぇ。良い旅をな」
「ありがとう、爺ちゃん」
ガープに話かけるとそうして、二人は抱擁しガープは一度、ルフィの背を叩く。
「コビー、ヘルメッポ……これからも頑張れよ。お前達なら良い海兵になれるからな」
「はい、ルフィさん」
「言われるまでもねぇよ」
コビーにヘルメッポとも話を交わす。
「アイスバーグさん、お世話になりました」
「それはこっちの台詞だろう。色々とやってくれてありがとうよ。それとフランキーをよろしく頼む」
「はい」
アイスバーグと握手を交わしながら話をし……。
「ココロさん、チムニー、ゴンべ、ヨコヅナも元気でな」
「あいよ、そっちも達者でやるんらよー」
「ばいばーい」
「ニャー(元気でねー)」
「ゲコォ(お世話になりました)」
ルフィ達を見送りに来たココロ達にもそれぞれ声をかける。
「それじゃあ、皆……新しい仲間と一緒に旅に出発だぁっ!!」
『おおおおおっ!!』
こうして、ルフィ達『麦わら旅団』は更なる航海の旅へと出発する。
後ろではアクアラグナによる被害の支援や援助をされた『ウォーターセブン』の市民たちの感謝や見送り、海兵たちによる敬礼や安全を願っての号砲などを受けながら……。