麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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九十四話

 

 

  『スリラーバーク』の船長にして七武海の一人、ゲッコー・モリアは切り札であるオーズの死体を使ったがルフィにより、もろともやられた。

 

 もう後も無いモリアだが、それでも立ち上がる。

 

「キシシシシ、俺の無敵のゾンビ軍団があっさりとやられるなんてな。それにオーズまで……まるで悪夢だ」

 

「散々、自分が相手に与えてきたものだ。味わえて良かっただろ」

 

「もうとっくに味わってんだよ。俺にもかつては大きく名を馳せた有能な仲間が多くいた。だが、たった一度の敗北で全て失ったんだよ!!」

 

 ルフィが立ちはだかるモリアに告げれば、モリアは叫ぶ。

 

 

 

「そう、負ければ終わりなのさ……だから考えた。仲間なんざ生きてるから、失う。全員が始めから死んでいるゾンビならば何も失うものはねえっ!! ゾンビなら不死身で浄化しても代えのきく無限の兵士になるってなっ!!」

 

「服従させるのは仲間とは言わないがな……それと一応言っておくが、ゾンビじゃないお前の仲間は捕らえてはいるが殺しては無いからな」

 

「そうかい、そいつはありがとよ……『影の集合地(シャドーズ・アスガルズ)』!!」

 

 モリアは苦笑しながら、自分の影を幾重にも伸ばしてオーズの死体に突っこんでいた影やまだ解放されていないゾンビたちの影を自分の身体に取り込んでいき、超巨大化してみせた。

 

 

 

「『カゲカゲの実』はもっといろんな手段が使えると聞いたが、そんな単純な物で良いのか?」

 

「キシシシシ、ちょっとやそっとじゃお前には通じねぇだろう。それくらい分かる」

 

「とはいえ、無理な強化しているなぁ……下手すれば死ぬぞ」

 

「本物の海賊には『死』なんて、なんともねぇんだ」

 

「仲間の死は気にしているのにか?」

 

「うるせぇ、本当にムカつく野郎だ!!」

 

「失礼した。じゃあ始めようか」

 

 ルフィは謝りつつ、右拳を握り締める。

 

 

 二人は数舜、それぞれ海軍の中将の孫と本物の海賊の船長として対峙し合うと……。

 

 

 

 

「うおおおおおっ!!」

 

 超巨大なモリアはその拳を握り締め、ルフィへと振り下ろし……。

 

「爺ちゃん直伝『拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)』!!」

 

 ルフィはガープ直伝の拳撃を放った。

 

 

 

 

「ぐおああああああああああああああああっ!!」

 

 ルフィが放った拳撃の威力と衝撃波がモリアの拳撃と衝突した瞬間に弾け、超巨大となっているモリアでさえ宙へと強烈な勢いで吹っ飛ばされていき……。

 

「ゥ……オボオオオッ!!」

 

 倒れ伏したモリアはその口から大量の影を吐き出し、影たちは所有者本人の元へと戻り始めていく。

 

「ゲッコー・モリア……本物の海賊としての意地、確かに見せてもらったぜ」

 

 ルフィは元の姿に戻りつつ、モリアへと賛辞を送ってウタたちの元へ向かい出したのであった……。

 

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