麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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九十六話

 

 ルフィ達、『麦わら旅団』は『魔の三角地帯』を縄張りとしていた七武海の一人であるゲッコー・モリアを倒す事でブルックに『ローリング海賊団』などモリアの能力によって影を奪われた者たちの影を奪還した。

 

 影を奪われた者は日の光を浴びると消滅してしまうので日の光を覆い隠す程に濃い霧が出続けている『魔の三角地帯』から出る事が出来なかったのだ。

 

 そして、それは解決した。また、モリアたちは同じ七武海であるバーソロミュー・くまの能力により、くま自身も含めてどこかへと消えている。

 

「(まさか、親父とサボが七武海の一人と繋がっていたなんてな)」

 

 ルフィは自分の父親であるドラゴンとサボたち、革命軍が七武海と繋がっている事に対し、人脈の広さを感じた。まあ、革命しようとするなら人脈の広さは勿論大事だが……。

 

 ともかく、後はブルックの歓迎やモリアを倒すのに協力し合ったので勝利を祝う宴を開いた。

 

 

 

「〜♪」

 

「ヨホホホ、流石ですウタさん」

 

 ウタはブルックの演奏に合わせ、歌っており歌姫として優れた歌唱、演奏家として優れた演奏によって素晴らしい音楽が響いていた。

 

『良いぞ、良いぞ』

 

 サンジが用意した料理と酒もあって、皆が楽しい時間を過ごしている。

 

「(勿体無いな)」

 

 ルフィはブルックの演奏とウタの歌唱は聴こえないので他の者の内心を『見聞色の覇気』で読み取り、どんな演奏と歌かという感想を知るぐらいしか出来なかったので残念がった。

 

 皆が楽しいなら、何よりだが……。

 

「ナミ、これをあげるわ。ママは仁義を大事にしているから、何かしらお礼をしてくれる筈よ」

 

「ありがとう、ローラ」

 

 宴会中、何やら交流中に気があったのか、ローラがナミに自分の母親が海賊をやっているからとそのビブルカードを渡した。

 

「良かったなぁ、ローラ船長のママはすっげー海賊なんだぜ」

 

 ローリング海賊団の一人がそんな事を言った。

 

「(ああ、それはそうだろうよ……四皇の一人、『ビッグ・マム』ってんならな)」

 

『見聞色の覇気』でローラの心を読み取ったルフィはだからこそ、内心では酷く驚いたし、良く酒や料理を落とさなかったと自分自身を褒めて、動揺も覆い隠した。

 

 『ビッグ・マム』とは異名のようなものでその名を冠しているのはシャーロット・リンリンという女性だ。しかして、海賊王であるロジャーは勿論、現代でも『白ひげ』や『カイドウ』、『シャンクス』らとも何度も競い合っているという大海賊の一人として君臨してもいる。

 

 驚愕はしつつも一旦、ルフィはなんとなくエースのビブルカードやサボのビブルカードを取り出す。

 

「っ!?」

 

 エースのビブルカードが縮み始めていた。つまり、エースの生命力が弱っている証である。

 

 瞬間的に心配にはなったが、しかし助けに行くのは本当にエースが絶体絶命に追いやられた時くらいだ。そうでないとエースの性格もあるが、誇りを傷つける事にもなる。

 

「(信じているからな)」

 

 ルフィはエースの身を案じながら、ビブルカードをしまったのだった。

 

 そうして、盛り上がっている宴を再び、楽しみ始めるのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 麦わら旅団たちが『魔の三角地帯』で宴を楽しんでいる頃……とある海域の空に浮かんでいる島にて……。

 

「さぁて、そろそろ計画を始めるとするか。ジハハハハハハハハ!!」

 

 長年、身を潜めていた『金獅子』が再起しようとしていたのだった……。

 

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