ウルトラマンレオ 異世界からの来訪   作:桂ヒナギク

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これレオが主人公だけど、オリ主つけるべきか?


Episode 1

 地球では、世界各地に大災害が異常発生しており、それまで空想の産物と思われていた怪獣が、現実に出現するようになっていた。

 世界の国々は防衛組織を立ち上げ、地球を怪獣の危機から護るため、Team Monster MeasursことT.M.Mを発足した。

 人類の力だけで怪獣対策をしていたが、奴らの脅威に彼らは壊滅の一途を辿っていた。

 こんな時、特撮ヒーロー番組であれば、ウルトラマンが登場して、怪獣を倒してくれるのだろうが、現実にウルトラマンなどいるわけもなく、人類は半ば諦めかけていた。

 都内の高校に通う女子、寺沢(てらさわ) 美幸(みゆき)は、怪獣に特攻して落下していく戦闘機のいつもの光景を見て思う。

(ウルトラマンって本当にいないのかしら?)

「待ってくれよー、美幸ー!」

 後方より少年が追いかけてくる。

「居残り終わったんだ?」

「美幸と帰りたいからな。ちゃちゃっと終わらせてきた」

 彼の名は磯貝(いそがい) 健太(けんた)。美幸に片思いしているクラスメイトの男子だ。

「それにしても、どこに行っても怪獣が当たり前の世の中になったよなあ」

「お陰でいい迷惑よ」

「俺の父ちゃん、怪獣退治に駆り出されたしな」

「健太のお父さん、空自だもんね」

 怪獣が咆哮し、火球を吐き出した。

「美幸!」

 火球が美幸めがけて飛んでくる。

 健太は美幸を庇うように、火球を背中で受けた。

「ぐわああああ!」

 意識を失い倒れる健太。

「健太!?」

 美幸が健太を見つめる。

 そこへ、赤い光球が飛来する。

「今度は何?」

 光球が健太の体内へ入り込んだ。

「健太!」

「う……」

 起き上がる健太。

「よかった! 私、死んじゃったかと思ったよ」

「君は?」

「え?」

「この体は健太という名なのか?」

「な、何言ってるの?」

「僕は健太であって健太ではない」

「どういうこと?」

 健太が怪獣の方を向く。

 左手の薬指には獅子を象った指輪がはまっている。

「健太は今の一撃で死んだ」

「へ?」

「僕は死体を見捨てるほど薄情でもないからね」

 健太は指輪をはめている拳を前に突き出した。

「レオー!」

 叫び声を上げると、健太は赤い巨人に変身した。

「健太が巨人に? 一体全体、何がどうなってるの?」

 状況を飲み込めていない美幸だった。

 赤い巨人は怪獣に接近し、ドロップキックを浴びせた。

 怪獣はバランスを崩して倒れる。

(そういえば、あの巨人、どことなくウルトラマンレオに似てるわ)

 確かに、巨人のその姿は、ウルトラマンレオそのものだった。

 巨人は高く飛び上がると、必殺のレオキックを怪獣にお見舞い。怪獣は爆裂霧散した。

 巨人は小さくなると、健太の姿に戻った。

「あなた、何者なの?」

「僕は、ウルトラマンレオだ」

「ウルトラマンレオは特撮だけど、実在するってこと?」

「特撮?」

「この世界ではウルトラマンはテレビの中だけの存在なの」

「実は僕、この地球(ほし)の危機を察知して異世界から来たんだ」

「そうなんだ」

「君の名は?」

「寺沢 美幸。美幸でいいわ」

「僕は……」

「健太でいいかしら? その方が呼びやすいし、まず外見が健太だからね」

「構わないよ」

「ありがとう」

 じゃあね——そう言って去っていく美幸。

 健太は離れて小さくなった美幸を背中を見つめていた。

 

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