安価で安住の地を見つける 作:ハンドルを右に
レインディナーズのVIPルーム──────経営者であるクロコダイル専用の部屋はレインベースの地下奥深くにある。
周囲は巨大な水槽に覆われており、そのまま河に繋がっている。彼の趣味なのか、ガラス越しに見える獰猛な“バナナワニ”の数々は、彼に潜む本性と野心の顕れと言えよう。
「ちくしょう! 出せー! 勝負シボ……」
「だからその檻に触るなって言ってんだろ!!!」
殴り込みに来た麦わらの一味と、それを追う海軍の大佐スモーカーは“こうみょうなわな”によって海楼石の檻に閉じ込められてしまっていた。
檻の先には、全ての元凶のクロコダイルが安楽椅子に座りながら無様な姿を見て笑みを浮かべている。
袋の鼠である彼らを始末しないのは理由がある。
この企みの種明かしをするにも、“主賓”がいないと始まらないからだ。
「クロコダイル!!!」
「ビビ!?」
「よくきたな王女ビビ……いや、ミス・ウェンズデー」
階段から降りてきたのはビビと、護衛隊のペル。
明確な殺意を持った二人の視線は下のクロコダイルに向けられているが、当の本人は変わらず不気味な笑みを浮かべたまま、葉巻の煙を吹かす。
ここまでずっと沈黙を保っていたゾロが口を開く。
「おい! ハジメはどうした!? 一緒に来たんじゃねェのか!?」
「……ハジメくんは」
ビビとここに来る前の経緯を説明した。
道中で遭遇したミス・オールサンデーに案内されてここまで来たが、クロコダイルから最優先抹殺対象とされたハジメはそのまま彼女と戦闘になってしまったこと。
『ペルさん! ビビを連れて中へ行って! こいつは俺に用があるんだ!』
『ハジメくん駄目っ! こいつはクロコダイルの側近で、実力は──────』
『知ってる! その上で俺より
『あら、余所見している暇があるの?』
『や、やめろ! 俺に変なポーズをさせるんじゃあないっ! 宴会以外でこんなヘンテコな真似なんてできるかっ!』
『ハジメくん!』
『ビビ様! ここは彼に任せましょう!』
『くっ、殺すな……!』
「……ハジメくんは、ミス・オールサンデーと戦っているわ。今頃、あんな奴倒してこっちに来ていると思う」
不敵な笑みで答えるビビ。
実際、彼の読みは正しく、仲間の皆は絶体絶命のピンチを迎えていた。
彼のことは心配だが、リトルガーデンの時と同じだ。彼は勝算があって自分たちを先に行かせてくれたに違いない。だからこそ、信じてここまで来れた。自分も奴と決着をつけるために。
「……なるほど、迎えに行かせただけなのに一緒に来なかったのはそういうことか」
まあいいだろう、とクロコダイルは立ち上がる。
そして彼は己の計画の全容を明らかにした。
街の破壊工作、国王軍のスパイ、その引き金を引かせるオフィサーエージェント……彼が根回しし続け、国王軍と反乱軍が全面的に衝突する瞬間を嘲笑いながら、他ならぬこの国の王女に見せつける。
「ハッハッハッハ……『この国を守るんだ』って立ち上がった奴らが国を滅ぼす! 随分と泣かせる話じゃねぇか!」
「……っ!!!」
「この、外道がアアアアアア!!!」
耐えられなくなったペルが変身してクロコダイルに向け突撃する。
隼の降下速度はどの鳥よりも速い。室内のせいで充分な助走はつけられないにせよ、目にも留まらぬ速さに迎撃は困難を極める。
だが、それも速さに関係なく干渉する力があれば話は別だ。
「“
「ぐっ!」
「ペル!?」
体から生えた三本の腕によって体勢を崩される。
ペルはそのまま地面を滑走し、海楼石の檻へと体を強打させる。
「……遅かったじゃねェか」
「ごめんなさいね。彼、意外とタフだったの」
コツ、コツと階段からヒールの音が鳴り響く。
姿を表したのはミス・オールサンデー。
ビビは隣を通り過ぎる女を信じられない表情で呆然と見つめる。
彼女が来た、ということはつまり──────
嫌な予感がする。
動悸が荒い。汗が止まらない。
「首尾はどうだ?」
「ええ、この通り」
ミス・オールサンデーが手を持ったものをテーブルに置いた。
それは、彼が身につけていた長めのストール。あちこちに滲む泥と、それよりも存在を主張するおびただしい血痕ですっかり黒ずんでしまっている。
しかし、それでもビビにはわかった。
間違いない。これは、
「クク、案外呆気なく終わったか。これで唯一の懸念もなくなったってワケだ」
「……よくも、よくもやったなァ!!!」
階段から駆け下りるビビ。
この場においては、クロコダイルよりもこの
「おっと、今こいつに死なれると困るんだ。大人しくしてもらおうか、ミス・ウェンズデー」
「くっ!!!」
砂で伸ばした腕がビビを弾く。
奇しくもペルが飛ばされた方向に飛び、檻へと叩きつけられた。意識が飛びそうになるが、舌を噛んで無理矢理持ちこたえた。
フラフラと立ち上がり、目の前の二人を睨む。
心は折れない。折れてたまるか。
こいつらはどこまで、自分たちから大切なものを奪っていけば気が済むんだ──────!
「──────ッ!」
ガン、と、鈍い金属音が耳を劈く。
まるで誰かが、ビビの心情を表してくれたようだった。
この場の全員の注目が、檻の中に集まった。
ルフィが檻を力一杯叩いている。砕けんばかりに叩いたためか、拳から血が滲んでいる。
そのまま檻を握りしめた。海楼石に触れて力が出ないはずなのに、その握力はそのまま檻を捻じ曲げてしまいそうなほど強く圧迫されている。
彼がここまでする理由は唯一つ。
「あいつに──────ハジメに、何しやがったァ!!!」
大切な仲間を傷つけられたからに他ならない。
周囲の水槽を割りかねないほどのルフィの絶叫が、地下に響き渡った。
◇◆◇◆◇
291:名無しの海賊団 ID:n/YfcvJwO
死んだな
292:名無しの海賊団 ID:7KO4qqZf9
まあ順当
293:名無しの海賊団 ID:oIhqjGEWp
イッチ……いいやつだったよ
294:名無しの海賊団 ID:GbrRSwLCy
ここが安住の地だったね
295:名無しの海賊団 ID:s7ZOLjck0
安住の地(骨を埋める)
296:名無しの海賊団 ID:cierdvILl
ある意味安価達成
297:名無しの海賊団 ID:k7Pgusc18
まあ捉え方によってはスマイルよりはマシかもね
298:名無しの海賊団 ID:6c6qM/DPe
スマイルは生き地獄だし多少はね?
299:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
こ ろ す な
300:名無しの海賊団 ID:2nwH0v1KT
>>299
ファッ!?
301:名無しの海賊団 ID:zva5ZY1P/
>>299
!?!?
302:名無しの海賊団 ID:ler4wp8Id
>>299
ホいつの間に!?
303:名無しの海賊団 ID:ZfwU5GPoZ
>>299
生きていたのか!
304:名無しの海賊団 ID:l/UqAEP8x
>>299
まさかヨミヨミの実の後継者だった!?
305:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
ピンピンしてるで
今ジュース飲みながら高速ワニ乗って砂漠滑走してる
306:名無しの海賊団 ID:XpcU3WK8F
>>305
安価達成ならずか
307:名無しの海賊団 ID:6c6qM/DPe
>>305
イッチ、大分タフになってきたな
308:名無しの海賊団 ID:dAiDE9z13
なにっ
309:名無しの海賊団 ID:ZeGXCPjAU
しゃあ! 安価!
310:名無しの海賊団 ID:433QQ6B1O
バナナワニをはなてっ
311:名無しの海賊団 ID:8jc9CsnmN
>>305
どうやってあの場凌いだん?
312:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
いやまあちょいと交渉して見逃してもらった
来たのがロビンで本当に助かったわ
他の奴らだったらガチ戦闘しなきゃいけなかった
313:名無しの海賊団 ID:CHGQMF46p
交渉って
314:名無しの海賊団 ID:6k+0evvjC
まあ確かにそれなら余地あるか?
いやそれでもロビンの方がリスクあるんじゃねこれ
315:名無しの海賊団 ID:G/yE01ob8
イッチの切れる手札なんてそんなもんだろ
意図はわからんがそもそもロビン最初からイッチ殺すつもりなかったんじゃね
グレートサイヤマンのポーズとかさせて遊んでたやん
316:名無しの海賊団 ID:NURz4vZTd
>>315
草
317:名無しの海賊団 ID:0UDbVL3Rv
>>315
多分あれ全部わかったら相当本誌読み込んでる読者やぞ
318:名無しの海賊団 ID:3+xiPrPOm
>>315
明らかにネタに走ってたもんな
319:名無しの海賊団 ID:UeugbLDJL
>>317
グレートサイヤマンとチャクラ宙返りと天翔十字鳳くらいしかわからんかった
320:名無しの海賊団 ID:z9g4LhACC
お人形遊びされてる……
321:名無しの海賊団 ID:uD9DpBGj7
仲間が捕まってんのに何キャッキャウフフしてんだよ!
322:名無しの海賊団 ID:vgHH17rm5
じゃああのストールってなんなのさ
323:名無しの海賊団 ID:O9LYhf9+2
めっちゃ血ついてたよな
324:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
殺したアッピルのために預けたやつ
鼻の穴思いっきり指突っ込まれてめっちゃ鼻血でたから、それチーンしたからだな
325:名無しの海賊団 ID:icgnAjfG2
きったね
326:名無しの海賊団 ID:gO5zrWvS4
よくやった! それは俺達のイッチではない
327:名無しの海賊団 ID:XPwoJoph6
ロビン(汚いわね……)
328:名無しの海賊団 ID:ngKzQ6VLy
悪ィな
イッチのストールがイッチの鼻血を食っちまった
329:名無しの海賊団 ID:SB65fC58S
そこだけは攻撃らしい攻撃されていて草
330:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
両方の鼻の穴からでてるから口呼吸しかできないの辛ひ
まあ、ロビンの話は追々するわ
で、レインディナーズから適当にワニ奪ってアルバーナに先回りしている最中
331:名無しの海賊団 ID:SfqJuGCdW
なるほど
332:名無しの海賊団 ID:tuOLz/vU4
暗躍の時間だ
333:名無しの海賊団 ID:+/pJVsNHi
でも何するん?
オフィサーエージェント潰していくの?
334:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
>>333
そこら辺は皆がやってくれるし……
335:名無しの海賊団 ID:cRnI0PjRX
>>334
貴様アアアア! 逃げるなアアアア!
戦いから逃げるなアアアア!
336:名無しの海賊団 ID:fq88aif/G
はい生き恥
337:名無しの海賊団 ID:NIlJ/6xuF
“勇”を失ったな……
338:名無しの海賊団 ID:AM6A2sLZA
一味の姿か? これが……
339:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
いや、俺は俺にできることをやろうかと
国王軍に潜んでる
340:名無しの海賊団 ID:9/M1tt6Jm
>>339
確かに
あいつら燃料投下のプロだからな
341:名無しの海賊団 ID:MJAJS4ICd
>>339
マジでピンポイントに戦争を激しくするタイミングついてくるから普通に有能すぎるんだよな
342:名無しの海賊団 ID:paGZKmYTX
も! もも、申し訳ありません! 手が滑って……←これ
343:名無しの海賊団 ID:g/hFNOqPT
社員使って演技指導したからな
劇団でも作るつもりかクロコボーイ?
344:名無しの海賊団 ID:BuZ+m07jS
こいつら居なかったらもっと早く終息してたんじゃね
345:名無しの海賊団 ID:x/V3ymrnu
>>344
そう簡単にいかんよ
346:名無しの海賊団 ID:2cdrqZXDr
ほんと時間かけて根回ししただけあるわこれ
347:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
>>345
まあそれでも片方のスパイいなくなれば状況はもっと単純になるだろうし、やれるだけやってみる
あと爆弾もどうにかしないといけないし
348:名無しの海賊団 ID:e9fudjQBG
でもそのこと軍の皆に言ったら絶対混乱するよ
349:名無しの海賊団 ID:s5p/XdnX1
まあビビだったらともかくイッチじゃあな
ちゃんと国の偉いやつバックにつけないと
350:名無しの海賊団 ID:hmy8yZ1R+
まあでも国王軍は裏で糸引くやついるってわかってるからやりやすいじゃん?
351:名無しの海賊団 ID:CS5GU6zm8
糸……引く? ドンキホーテ……
352:名無しの海賊団 ID:8+8YE7gBc
これも全てドンキホーテ・ドフラミンゴ41歳のせいなんだ
353:名無しの海賊団 ID:3uh/dlHsL
フッフッフッフ!
354:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
>>349
まあそこら辺は上手くやるさ、フッフッフッフ!
あ、でも俺ロビンに正体隠せって言われてたわ
355:名無しの海賊団 ID:evGg1jg1y
>>354
それな
356:名無しの海賊団 ID:fHO2r5pHV
>>354
それはそう
357:名無しの海賊団 ID:zW7rhdjg8
>>354
358:名無しの海賊団 ID:cNFdq4GSh
情報の横展開はスムーズなんよな普通に
なお縦展開……
359:名無しの海賊団 ID:nDmXwMwYJ
変装しろ
360:名無しの海賊団 ID:gYyHowkBP
国王軍のいっぱんへに成り代わる?
361:名無しの海賊団 ID:MLou0G9Ij
女装もありよ
362:名無しの海賊団 ID:/DLdqHZdS
男らしく女装で行こう
363:名無しの海賊団 ID:n1ti0hwnn
>>362
女装は男しかできないから一周回って最も男らしい理論やめろ
364:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
女装はせんよ
ウソップとふざけて買ったマスクあるしこれ使うわ
【画像】
365:名無しの海賊団 ID:PlGxnad3h
草
366:名無しの海賊団 ID:UnOxubt1J
レスラーかな
367:名無しの海賊団 ID:6igeS/O+F
プロレスでもやるんか
368:名無しの海賊団 ID:MPqLQbrzF
100均で買ったオベリスクの巨神兵みたい
369:名無しの海賊団 ID:hSWl8bLqL
アラバスタの仕組まれた内戦に怒り震えているマスクくん
370:名無しの海賊団 ID:ofuNGkVl0
銀行強盗みたいだな
371:名無しの海賊団 ID:ON3I2LAhv
ん、銀行を襲うの
372:名無しの海賊団 ID:6XlcnzCGQ
あとはアラバスタの国旗とか羽織ってみれば?
373:名無しの海賊団 ID:TAGDjxWmp
マントはかかせないぞ
374:名無しの海賊団 ID:LqluVdfMw
そげキングじみてきたな
375:名無しの海賊団 ID:AW7ruziO2
特に内乱中ならそこら辺にあるだろ国旗
376:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
出来た
【画像】
377:名無しの海賊団 ID:42Umr99hn
草
378:名無しの海賊団 ID:G/4j32JuI
草
379:名無しの海賊団 ID:IetgrWHjO
もう完全にレスラーなんよ
380:名無しの海賊団 ID:r7yJuAWF3
キレてないっすよ
381:名無しの海賊団 ID:ScGpMEcgz
こんなナリしてて肉弾戦クソザコナメクジなんよな
382:名無しの海賊団 ID:6WnV6fBK7
アラバスタご当地ヒーローの誕生じゃん
383:名無しの海賊団 ID:oUoKhenz6
むしろ商店街レベルなんよな
384:名無しの海賊団 ID:JLv+5q75h
名前決めるか
385:名無しの海賊団 ID:JblGd6FB4
せやな
386:名無しの海賊団 ID:+RfaNNGFg
安価だな
387:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
まあこれくらいならいいか
名前>>402
388:名無しの海賊団 ID:t9DNoNlYL
待ちくたびれたぜ
389:名無しの海賊団 ID:WIulH+b/k
おそばマスクよりマシな名前になるといいな
390:名無しの海賊団 ID:9WG966/4D
きたな
391:名無しの海賊団 ID:t8OX7Vele
“待”ってたぜェ! この“瞬間”をよォ!
392:名無しの海賊団 ID:1aRdrohdi
やってやるぜ
393:名無しの海賊団 ID:HobITsEzG
かそく
394:名無しの海賊団 ID:n3kRlL1fJ
俺に任せろ
395:名無しの海賊団 ID:UrvAe7BIL
かそく
396:名無しの海賊団 ID:l4H1YTZbn
いくぜ
397:名無しの海賊団 ID:aQ9IZV0px
ksk
398:名無しの海賊団 ID:22xp7k+dK
かそ
399:名無しの海賊団 ID:v1lJsMteF
デザートタイガー
400:名無しの海賊団 ID:9SvhFpd9Z
ワニキラー
401:名無しの海賊団 ID:WvBPBgdlf
フェニックス・ガイ
402:名無しの海賊団 ID:Pkpi/xIsO
マスク・ド・アラバスタ
403:名無しの海賊団 ID:Etub2eobL
バジリスク・タイム
404:名無しの海賊団 ID:sSJFL2c9L
クイ・コンドル
405:名無しの海賊団 ID:ZNpS1hwqK
草
406:名無しの海賊団 ID:ZXttoZi2q
それっぽくて草
407:名無しの海賊団 ID:MszvsJqYw
もう完全にご当地ヒーローなんよ
408:名無しの海賊団 ID:c98A7g/HV
非公式キャラクター爆誕してて草
409:名無しの海賊団 ID:oS7zAYfgI
どれもヒデェ名前だな
410:名無しの海賊団 ID:99jdDlZnA
水のように優しく花のように激しくは覇気の真髄に通じるものがあることをお前に教える
411:名無しの海賊団 ID:Qu4vFKECQ
こ れ は 酷 い
412:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
>>402な
宴会芸用じゃなくてもっとちゃんとしたの買えばよかったわ
413:名無しの海賊団 ID:VjtgknDEG
このイッチ宴のために生きてんの?
414:名無しの海賊団 ID:JtRR0Ljfo
そりゃ下っ端が率先して盛り上げないといかんからな
415:名無しの海賊団 ID:KUttzAmuE
そんなことしてる暇あったら鍛えろ
416:名無しの海賊団 ID:BVg4xWLqZ
>>415
ここに来てド正論はやめて差し上げろ
417:名無しの海賊団 ID:MZq28NiKZ
ちゃんと必殺技は頭にアラバスタ付けろよ
418:名無しの海賊団 ID:GHqXZz8He
ゴムゴムの〜的な技、イッチないもんか
419:名無しの海賊団 ID:oVpkFyxVE
まさかロビンも見逃した敵がご当地ヒーローになるなんて思わなんだ
420:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
>>417
その辺のネーミングセンスないんだよな
まあ俺のアラバスタ真拳みせてやるよ
でも真っ向から戦うのは負けるかもだから不意打ちメインで行くけど
421:名無しの海賊団 ID:lyR9YqJuE
やってること姑息で草
422:名無しの海賊団 ID:oTSLHd+UD
姑息な手を……
423:名無しの海賊団 ID:3K2Q7tG2C
ヒーローじゃなくて悪役(ヒール)やん
424:名無しの海賊団 ID:Gs1sk7/A0
イッチが真っ向勝負なんてできるわけないだろ! いい加減にしろ!
425:名無しの海賊団 ID:G0Kp4gMUv
勝てばよかろうなのだああああああ
426:名無しの海賊団 ID:OGTUArrlj
イッチ王宮の豪水どうする?
427:名無しの海賊団 ID:ji/ZfyF38
なんかちょっと出てきたよな
飲むと強くなる代わりに命削るやつ
428:名無しの海賊団 ID:ojHeq0IdS
なんかぽっと出のやつが飲んだけどワニさんに効果なかったよな
429:名無しの海賊団 ID:s2wnT4eS8
ハイリスクローリターンすぎる
430:名無しの海賊団 ID:dc+x+ZPsy
>>428
勝手に死ぬんだったら俺が手を下す必要ないよなァ?
ほんとそれ
431:名無しの海賊団 ID:4ZdQk4URo
あれイッチ飲めばクロコボーイワンパンいけるんじゃね
432:イッチ◆oV+OwtFfi ID:hrSlOhN41
やだよ
どうせルフィがやってくれるし
そもそもそんな危険なもの置いておくな
433:名無しの海賊団 ID:Wmd/xlIwk
でました
434:名無しの海賊団 ID:VTGTxj+Ty
聖三文字
や だ よ
435:名無しの海賊団 ID:MMR3tsWsv
まあそれはそう
436:名無しの海賊団 ID:h4TWqrhBO
むしろ相手に飲ませた方が効果ある説
437:名無しの海賊団 ID:C4TE+Mnmm
>>428
我らツメゲリ部隊!
438:名無しの海賊団 ID:K9qLjms2c
>>437
エリートなのに……
439:名無しの海賊団 ID:Qg1vJ9x7e
>>437
アラバスタ編で明確に死んだやつらってこいつらくらいよな
440:名無しの海賊団 ID:ZPLGcnXxJ
>>437
別にそこまでの助け誰も求めてないんだけど
441:名無しの海賊団 ID:qF+3YbLQ9
横にいられると思い出す
442:名無しの海賊団 ID:uOpbl4mZU
君の「もはや数分の命……助からぬ!」
443:名無しの海賊団 ID:R9EbmOqPb
その豪水のせいだよ
444:名無しの海賊団 ID:HRc+cjNa2
なんすかこれ
◆◇◆◇◆
「各門に大砲を設置しろ!」
「ありったけの弾をもってこい! 急げ!」
「まもなくここは戦闘が始まります! 落ち着いて、ゆっくりと、東門から外へ避難してください!」
アルバーナは厳戒態勢になっていた。
国王軍は迫りくる反乱軍を前に応戦するべく急ピッチで準備をすすめる。
兵は武器を取り、城門に大砲を揃え、関係ない国民を外へ逃がしていく。
突如として消えたコブラ王が反乱軍の拠点であるカトレアへと進軍したことが決起となったこの戦争。
そもそもなぜ国王があんな真似をしたのか、全く以て理解が追いつかない。消えたタイミングと移動時間等を考えれば辻褄は合うにしても、10年以上仕えてきたチャカから見ると明らかに行動が不自然なのだ。
王の身に何かあったに違いない。
絶対何か裏があると確信している。
しかし、今の自分のできることは、国王が戻るまでこの国を守ることに他ならない。心苦しいが、相手がこの国の守るべき民でも武器を振るうしかない。
「我々が、アラバスタを守るのだ!!!」
「「「「応ッ!!!」」」」
王の為に、王女の為にも──────
その喝采を首都の外れにある岩壁の上で嘲笑う者たちがいた。
「国王だか何だか知らないけど、こんなやつを誘拐するだけで終わりかよ! こんな簡単な仕事なんてないったらありゃしないよまったく!」
「フォ〜〜〜」
老婆とおかっぱ頭の大男は退屈そうにあくびをする。彼らの背後の壁面には、一人の男が血濡れのまま拘束されている。
彼こそがこの国の
クロコダイルを討つべくレインベースへ兵をあげようとした矢先に、こうしてこの二人に誘拐されてしまっていた。
彼の全身は土と擦り傷に塗れて痛々しい。
こうなってしまったのは、彼の目の前で見張っているモグラのような老婆のせいだった。
「オイオイオイオイ、だからはやく戦争始めろってんだよ! あたしらもさっさとこんな奴の御守役から解放されたいんだっての! なあ、Mr.4?」
「う」
「オッセェなァ! お前の返事はいつもよォ!」
国王の周りは最も護衛が厚かったはず。
しかし、この老婆が地面から現れてからというもの、抵抗する間もなく地中を引きずり回されて今に至る。
護衛にいた皆はどうなっただろうか。
老婆の隣にいる大男にやられてしまったのだろうか。
二人の誘拐犯の正体は心当たりがある。
おそらく、こいつらが娘の手紙にあったクロコダイルの手下たちだ。内乱を加速するに当たってコブラ王の存在は邪魔だった故の誘拐だろう。
……
しかし、ここまで上手く奴の掌で転がされていることに対してコブラの心中は耐え難いほどの悔しさが募る。
ギリギリ、と口に詰められた縄を噛む力が強くなる。
チャカ。
コーザ。
この国を愛してくれている者たちが、なぜ互いに戦わねばならない。こんなことがあってたまるか。
そして、今も国を守ろうと奮闘してくれている娘と比べ、捕まっていることしかできない自分が何よりも許せない。
──────頼む、戦わないでくれ。
「このまま王女と海賊の“バッ”共が来てくれりゃあまだ退屈しないんだけどねぇ! さっさと西門行って待ち構えてやりたいのに、なあ、Mr.4!?」
「う」
「だーかーらいちいちノロいんだよお前の返事は! あー! 腰来た! 痛った! ピリッときた!」
その願いが、どこかに届いたのだろうか。
「それは大変だ。ならば私が指圧をしてあげよう」
「なんだ気が利くじゃねぇかMr.4──────ん?」
いつの間にか、コブラ王の視界には太陽を模した自国の国旗が。
それを羽織る中背の男は、老婆の背中に親指を添えていた。
「アラバスタ按摩!」
「ギエーーーーー!!!!」
稲妻が走ったかのような激痛が老婆を襲う。
あまりの痛みに前進してしまい、そのまま崖を転がり落ちてしまった。
相棒の異変に気づくのが遅れたMr.4と呼ばれた男も、曲者に応戦すべく背後に背負った凶器を手に取ろうとする。
「な〜〜〜ん〜〜〜」
「アラバスタ猫騙し!」
だが、動作が遅すぎた。
パァン、弾けたかのように鳴る拍手を目の前で受けたMr.4は腕を上げたまま、静止してしまう。その隙にマントの男はMr.4の巨躯を崖へと押し出した。
転げ落ちるMr.4を確認した後、ようやくコブラへと駆け寄った。
「おっも……あー、腰痛。んっんん!
……ふぅん、無事か、真なる王よ」
「あ、ああ」
口の縄を解かれたコブラ王は、自身を助けた男を見上げる。誘拐したあの二人も相当な実力者だったはず。
にもかかわらず、手際よく無力化したこの男は何者なのか。
もしや、彼こそが娘の手紙にあった仲間では──────?
空に浮かぶ小さい雲が太陽を隠し、逆光で見えなかった彼の顔が顕になる。
晴天のように青い肌と、顔中を覆う鋭利な角の数々。額には更に蒼いサファイアのようなビーズが光り輝く。
何より、悪魔の如き表情はこの反乱に対する怒りと嘆きに満ちているように見えた。
大分安っぽいが。
手を差し伸べた彼は自らをこう名乗る。
「私はマスク・ド・アラバスタ。
この戦争を止めに来た、アラバスタ王国公認のヒーローさ」
「いや認めとらんが」
無礼者と。
・ ハジメ(イッチ)
殺されたフリをしてクロコダイルを出し抜いたものの、直後にボケに走る男。安価とか関係なしにそういうことをやるのは一味に染まっている証。
必要なイベントは終わったので、今の方針はコブラ王を使って内乱を止めること。ただ、下準備として両軍に潜んでいる
・ マスク・ド・アラバスタ(非公式)
一体何者なんだ……?
・ スレ民
スレ供養していたら普通に生きていてビックリ。
いつもより大人しいのは多分時間帯のせい(適当)
・ ミス・オールサンデー(ニコ・ロビン)
後の仲間。イッチとの話し合いの結果、殺したことにして見逃すことに。でも鼻の穴に指突っ込む。
なおルフィには早々にネタばらしする模様。
・ ネフェルタリ・コブラ
アラバスタ現国王。ビビのパッパ。
クロコダイルの企みには気づかなかったものの、真実を知った時は宮殿を犠牲にしても国民のためにクロコダイル討つと全兵力を向かわせようとしていた。トトおじさんのように最後まで信じてくれる者もいたあたり、同じ境遇のリク王とどこで差がついたのか。
状況が状況なために助けてくれた不審者には冷静なツッコミを入れたが、普段だったら笑って許してくれるはず。
ヒューーッ! 見ろよやつの筋肉を……まるでパンピーみてえだ!
・アラバスタ按摩
内側から効く。
・アラバスタ猫騙し
弾けるようなすごい音がするのでかなりビックリする。
大変ありがたいことに総評20,000超えました。
アラバスタ編の完結を目指して頑張りますので、これからもよろしくお願いします。