汚い双子が虐待されてたので連れ帰って俺も虐待したったw 作:けんさん&コハク
枷場菜々子と枷場美々子という双子の姉妹にとって、この世とは地獄以外の何物でもなかった。
毎日が暴力に塗れ、痣の上から新たな痣が増えていくような生活。
小さな木の檻という世界の何処にも双子の逃げ場はなく、絶望のみを持って2人は生きていた。
2人は地図にも載っていないような田舎の出身なだけのただの幼き少女であった。
両親は物心ついた頃から居なかったが、それでも村の長の家で暮らしていたため、住む場所には困らなかった。
だが村の長やその家族が温かいご飯や風呂を楽しむ中、双子はカピカピに乾いた米やほとんど味の付いていない冷えた味噌汁を食べさせられていた。
風呂は使わせて貰えないのに体が臭いと怒鳴られる事もあったため、双子は仕方なく家の近くにあった川で毎日身体を洗っていた。
夏ならまだしも冬になると雪が降るような寒い土地であったため、2人の身体は悴み、特に寒い日だと凍傷になることもあった。
そんな環境の中でも文句をこぼせば怒号が飛び、ひどい時には暴力に訴えられることもあったため、2人は我慢していた。
2人を見る長やその家族たちの目は殺されないだけでも感謝しろ、と言わんばかりであった。
自分達が何故こんな目に遭わなければならないのか、何かをやらかしたであろう両親を数えきれないほど呪った。
しかし何年もそんな生活が続くとそんな事をしても意味がないと悟り、いつの日か2人は何の感情も持たなくなっていった。
そんな双子には一つだけ特別な力を持っており、常人では認識すら出来ない【気持ちの悪いモノ】を見ることが出来た。
その気持ちの悪いものは村の彼方此方に居たが、生まれた時から見えていた双子にとっては見かけても道端の石を見つけたのと同じ様な感覚であった。
しかしそれが良くないものと何となく感じていた双子はそれらに近づくことは決してなかったし、それらが自分達にしか見えないことも分かっていたためそれを吹聴することもなかった。
だがある日、ひょんな事からその気持ちの悪いモノを見れる事が村人達にバレてしまった。
その日から双子の地獄は始まった。
2人は2畳程も無い小さな木の檻の中に幽閉された。
それから双子は毎日どころか毎時間の様に、今度は村中の人間から暴力や罵詈雑言を振るわれる事になった。
それこそ前までの暮らしを羨んでしまうような日常であった。
その中で2人は両親も同じモノを認知出来る力を持っていた事や、人の手では絶対に不可能な気味の悪い死に方をした事を知った。
見せ物小屋の様な空間の中、何もされない時間の方が圧倒的に少ない生活で、身体中が青痣だらけの双子が壊れるまでは時間の問題だった。
毎日が地獄の中、双子は互いに同じ事を願っていた。
“自分はどうなってもいいから、自分の大切な姉妹だけは助けてください”と
その願いを信じてもいない神様に祈り続けたのだった。
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人間から漏れる負の感情が織りように集まることで、呪いが形を成したものを呪霊という。
その呪霊を呪力*1と言う力を持ってして祓う人間達は呪術師と呼ばれている。
3度の飯より人の苦痛に歪む顔が大好きな一流サディストな俺にとって呪術師の仕事はまさに天職であった。
呪霊による被害にもがき苦しむ一般人を見られるだけでなく、術式*2を持って呪霊を祓うと涙を流して恐れ慄く姿まで見る事が出来るからだ。
まだ東京高専*3の一生徒ではあるが、もう既に何十件もの依頼をこなし、依頼主達やその関係者を恐怖のどん底に陥れてきた。
しかしいくら満足のいく仕事と出会えたからと言っても、呪霊関係の苦痛を見るというワンパターンが続いては少し飽きがきてしまう。
ここらで一つ、何か新たな刺激や要素を取り入れなければならないと常々思っていた。
そんな時、新たな依頼が舞い込んで来た。
それは地図にすら載っていない様なチンケな小村であり、依頼内容も三級程度*4の木端呪霊を祓えという何の面白味も感じないものであった。
正直やる気はゼロであったが、上に逆らうと後が面倒だからと軽い気持ちでその村を訪問した。
俺はその村で言葉にならないほどの感動を覚えた!
村に建てられた何の変哲もない小汚い家の中に作られた木の檻。その中に閉じ込められた傷だらけの少女が2人。
こちらを見る目は畏怖と軽蔑に塗れ、ヘドロの様なその瞳には一切の光も見る事ができない。
生きながらに死んでいる2人はまさに匠の技による芸術作品であり、あまりの感動に涙をこぼしてしまうほどであった!
………だが惜しいかな、一般人にはこれが限界だったのだろう。匠の技の中にまだまだ磨き上げられる原石の部分が顔を覗かせていた。
この数年、一流のサディスト兼呪術師として成長を続けている俺の目は誤魔化せなかった。
そして・・・
『この2人を引き取らせていただきたい』
気がつけばこんな言葉が口から出ていた。
村長も最初は断っていたが、そのうち熱意が伝わったのか渋々2人を自分に預けてくれた。
自分達で作り上げてきた作品を誰とも知らない他人に預けるのが嫌という気持ちは分かるが、こんな原石を未完成で放置する方がよっぽど酷というものだ。
俺ならばこの作品を完成させられる。だから安心して欲しいものだ。
檻から出した2人は連れて行かれまいとほとんど歩こうとはしなかった。きっとこれから虐待されるのを察知したのだろう、勘のいいガキだ。
だがそれを抱き上げて一緒に来ていた補助監督*5の車へと叩き込んでやった。
叩き込む前まであなたが汚れてしまうとか言ってたが、そう言って俺が怯んだ隙に逃げ出そうとしてたのだろう。しかしそんな子供騙しに引っかかる俺ではなかった。
勘が良くても所詮は子供。
浅知恵ではどうにもならない事を理解したのだろう。途中からは何も言わなくなっていた。
だが実際に身体中汚れだらけだったコイツらをそのまま乗せてしまうと補助監督の車が汚れてしまう。
虐めたい奴以外に迷惑をかけるような奴は一流のサディストとは名乗れない。しっかりと持ってきたタオルを巻き付けて簀巻き状態にしてやった。
しかもただのタオルではない。もふもふふわふわの巻き付けると暑苦しくなる特別性を巻き付けてやった。
何時間も蒸し暑い状態で車に揺られるなど苦痛以外の何者でもないだろう。
しかも季節は夏。そのうち脱水からの熱中症コンボで地獄を見る事だろう。
2人が苦しむ中、俺や補助監督はしっかりと冷房を寒いくらいにガンガンにつけているので、恨めしさも抜群だろう。
それだけでなく、途中で寄ったコンビニで甘いくせに塩っぱくもある白く濁った気味の悪いドリンクを無理やり飲ませてやった。
きっと想像を絶する苦しみだったのだろう。目的地に着く頃には2人揃って気絶していたほどだ。
我ながら恐ろしいやり口だ。
だがこれで終わったと思ったら大間違いだ。
目的地は俺の家。ここには常人ならば一生考え付かない様なさまざまな苦痛を与える手段が封印されている。
それを遂に解禁できるかと考えるとワクワクが止まらない。
補助監督は先に帰ってしまったのでこれからは1人だ。
傍聴人がいないのはつまらないが、逆を言えば誰の目を気にする事なく虐待を楽しめるというものだ。
クックックッ・・・では早速始めよう。
「お前達には風呂に入って貰う!」
「「・・・えっ?」」
困惑する双子を無視しつつ、2人に風呂の使い方を教え込んだ後、脱衣所へと放り込む。
当然これも虐待の一環だ。
一流のサディストというのは要所要所にも虐待の手を差し伸べ、決して緩めないものなのだ。
風呂には普通の少女では決して使おうとは思わない様な安っぽいシャンプーと石鹸しか置いていない。
しかもそれを使って3回は体を洗ってこいと命令してきた。きっとあの2人は使いたくもない洗剤を使わされて女の宝とも言える肌も髪も微妙なカサつきを覚えてしまいさぞかし屈辱だろう。
それだけでなく、体を洗った後は熱く煮えたぎった大量のお湯とキンキンに冷えた冷水を掛け合わせた湯船に浸かる様に言ってある。
暑いと寒いのダブルマッチを食らった奴らはあまりの温度差に風邪をひいてしまうに違いない。
更には追い討ちとして、風呂から上がってからも使えるのはカッサカサに乾いた白い布とダボダボな俺の白シャツという二重苦だ。
風呂から出た時のあの2人の顔を見る事ができないのは不服だが、俺は虐待できたという事実さえ有れば満足できるサディストなので我慢ができる。
クックックッやはり俺の虐待は効果的だった様だ。脱衣所から双子の泣く声が聞こえてくる。
実に心地の良い声だ。
この瞬間だけでも生きている実感が湧いてくるというものだ。
だがこれで終わったと思ったら大間違いだ。
クックックッ虐待は次のフェーズに移ったのだ。あいつらをより絶望へと叩き落とす為のなぁ。
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「ねぇ菜々子……気持ちいいね」
「……うん」
「こんなに気持ちいいの……初めてだね」
湯船に浸かりながら美々子はそう呟いた。
本当に今日は初めての体験をたくさんした。
車に初めて乗った。あの村では寝ていたとしても文字通りに叩き起こされて1時間も眠れなかったのに、車の中で初めて満足できるほどに眠る事ができた。
それも檻の中にいた頃は冬でも雑魚寝が当たり前だったのに、ふわふわの毛布にくるまり硬くない場所で寝たのなんて初めてだった。
途中に寄ってくれたお店ではジュースを買ってくれた。
飲み物なんて水道水しか飲んだことなかったのに、甘塩っぱくて美味しい飲み物なんて初めて飲んだ。
今入っているお風呂だってそうだ。
この家に着いたと同時に車を運転していた人が居なくなってしまい、何をされるのかと緊張していたら普通にお風呂に入れられただけだった。
冷たくないお風呂は初めてだった。
川の水とは違って綺麗だし変な匂いはしないし、石鹸を使ったおかげでいつもみたいに体がベタベタしない。
温かくてぽかぽかしている。入っているだけで幸せな気分になってくる。
何時間だって入っていたくなる。
でも1番の初めては、私たちのために誰かが泣いてくれた事だった。
『この2人を引き取らせていただきたい』
私達を見た途端泣き出したあの人はそう言って私達をあの村から連れ出してくれた。
反抗してきた村長や村人を何時間も説得してまで、私達を地獄から解き放ってくれたんだ。
檻から出してくれた時、あの人は手を差し伸べてくれた。美々子以外の誰かの手を握ったのなんて初めてだった。
とっても温かくて大きな手をしていた。
歩けない私達をあの人は抱っこしてくれた。もう何ヶ月も体を洗っていない汚い私達をだ。
あの人を汚すわけにはいかないと何度も降ろしてくれと言った。
それなのにあの人は『断る。何度降ろせと言っても無駄だぞ』と言ってずっと私達を抱えてくれた。
あの人はすごく優しくて温かくて、優しい匂いがする人だった。
「……そろそろ出よっか」
「…………うん」
もっとお風呂には入っていたかったけど、あの人が部屋で待っている。待たせるわけには行かない。
まだ後ろ髪を引かれている美々子の手を引いて、私達はお風呂場から出た。
お風呂場の扉を開くとすぐ目の前にタオルとあの人のであろう大きなシャツが二つずつ置かれていた。
タオルは綺麗で何処も汚れておらず、なによりすごくいい匂いがした。これも初めての経験だった。
いつもは汚れて変な匂いがする布を1枚しか使えず、それを美々子と2人で使って体を拭いていた。
シャツはダボダボだけど、あの人の優しい匂いがした。
そして干したばかりだったのか、すごく温かくて、綺麗で………すごく……触り心地が良くて………
「ぐすっ………ひっく………」
「な、菜々子……?」
泣いてしまった。
辛くて苦しくて、毎日のように泣き続けていたあの時とは真逆なのに、涙が出てきてしまった。
もう殴られても罵倒されても枯れた様に涙は出てこなかったのに、今は自然と溢れてきた。
昨日までは考えもしなかった幸福に、耐える事ができなかった。
美々子も私に続いて泣き始めた。
早くあの人のところへいかなければいけないのに、私達2人は互いを抱きしめ合いながら泣き続けてしまった。
どのくらいの時間が経過したのだろう。
ようやく涙が止まり、私も美々子も落ち着いてきたのであの人が待つリビングへと手を繋ぎながら歩き始めた。
脱衣所からリビングまでは十数歩で辿り着いた。
歩いて少しでもあの人と会う緊張をほぐしたかったのに、殆ど変わらないどころかより強くなったような気もする。
菜々子も不安からかいつも手に持っていた人形を抱きしめるように私の腕に抱きついている。
リビングの扉に手をかけ、そんな緊張と不安を押し殺しながらゆっくりと開いた。
その瞬間、お風呂で火照った体を心地の良い冷風が撫でた。
それと同時に嗅いだことの無い良い匂いが漂ってきて、少し向こうにはあの人がいた。
あの人はこちらを見るとそっと微笑んだ。
村の連中がする様な下卑た目や軽蔑の目とは違う、とても優しい笑い方だった。
「上がったな、お前ら。
これからが本番、『お楽しみ』の時間だぜぇ?」
私達は今日、神様に出会いました
主人公
自称一流のサディスト
しかし大量の熱湯+冷水=適温のお湯という発想が出てこないほどのちょっと可哀想な頭を持っている。
名前は本当は音読みで読んでほしいと考えている。