PHANTASY STAR PORTABLE2∞INFINITY 転生者、七夜から始まる物語 作:BERSERKER
私は日本に建てた家で横になっていた筈だった。
だが、気が付いたら此処は良く分からない場所で一人カプセルに容れられて居た。
レリクス内、奥地。
気付いてから数分したら入り口のドアが開いて二人の女の子が入ってきた。
私がガラスをノックすると、金髪サイドテールの少女がカプセルに興味を示して入力端末を弄る。
石膏の様に肌が白いアルビノっぽいロリコンの餌食に成りそうな少女は、暫しうろたえたが落ち着き見守っている。(幼女?)
世界の情報を集めた結果。
私は創世時代のこの世界に迷い込んだ存在に成っている。
即ち、休暇を与えられたと解釈する。
現在、原作開始に立ち会っている事を知った。
とりあえず、私は二人に声を掛ける。
「こんにちは。両儀栞です」
「はっ。こんにちは。ボクはベロニカ。種族がデューマンです」
「こんにちは。私はエミリア。エミリア・パーシバル。種族、ヒューマンよ…って!
暢気に挨拶してる場合じゃない!
レリクスに閉じ込められちゃって脱出方法を模索しなくちゃいけないの」
二人は挨拶を返してくれたが金髪の子…エミリアが今までの経緯と今するべき事を簡素に述べる。
「なら、もっと奥に進むしかないね。
二つの内一つが塞がれてるんじゃ救助も望み薄だよね」
「ボクもその意見に同意」
「うぅー…わかったよ。行けば良いんでしょ。行けば!」
アルビノ幼女…ベロニカが同意を示してくれた。
その為、エミリアは渋々同行する事になった。
次の部屋へ行くと、原生生物が多数存在した。
「うわぁ~原生生物がわんさか居る~。ねっねえ二人とも…私、戦闘経験はベロニカと戦って来た事以外無いの。過度な期待はしないでね」
「了解。じゃぁ、1フロアずつ数体残して学んでもらおう」
「うぇ?」
「そうだね。何時までもボクに負んぶに抱っこじゃ格好付かないしね。余裕が出てきたら数体ずつ増やしていきましょうか」
「うぅーわかったよ。危なく為ったらフォロー宜しくね」
「任せといて」
「ええ」
戦闘開始。
栞の場合。
小太刀二振りを空間から取り出してゆっくりと流れるように原生生物へと寄り…スパパッとすれ違う時に極めて小音だが気を付けて聞くと聞こえる音と同じくして次の一歩へ歩みを進めるとバララッと十七分割されて体を保てず崩れていく肉片。
何時の間に斬った?
腕に注目しても時折ぶれて見えるだけで何回斬り付けた様子が全然無い。
傍から見ると不気味且つ恐怖でしかない。
ネタ暴らし、一瞬で斬る事なんて慣れている為、個体に十六斬は彼女からして見れば最早児戯である。
フロア全体に対して十六斬もやろうと思えば容易く出来る。
フロア縦半分の殲滅に数秒の時間でなかった。
ベロニカの場合。
ソード(大剣や大太刀サイズ)を使って時にふっ飛ばして原生生物を弾丸倒しの様にして、原生生物が自身に雪崩れ込むのを防いだり、時に攻撃を捌いて(ジャストガード)カウンターを入れたりして実に格好良い。
此方も歴戦の傭兵と言うに値する戦い方だった。
力量に問題無し、栞ほどではないが瞬く間に駆除が完了した。
エミリアの番。
マドウグ(脳波でテクニックを放つ魔道具武器)でゾンデのテクニック(魔法)を、中てて麻痺させて右手のセイバー(片手剣)で斬る。
戦闘初心者でも栞の倒し方やベロニカが倒した原生生物の、特に真っ二つにされた物は相当きつかった様で胃の中の物を戻していた。
「少し休もう…いや、休ませよう。いきなり二足歩行のエビルシャークは無理があったか」
「そうね。少し落ち着いたら進みましょう。鉄は熱い内に打てと言うしね」
「まぁ、栞は少々厳し目か。でなきゃあんなに強く成れないだろうし」
「私は師と違って無茶はさせるけど無理はさせないわよ。私の師と違って敵対する人間…こっちではヒューマンか。同族と戦って殺させるとかする心算ないし」
「栞の師匠はドンだけ酷いんだよ。ボクの師匠も他人の事言えないけど其処まで酷くは無かったぞ」
「あんた等も、苦労して来たのね~それであんなに強いのか~」
「私は強くなんて無いわ。そりゃエミリアから見たら強く見えるかもしれないけど、そこで満足しちゃったら力も強さも技術だって其処で頭打ちよ。強くなる事を諦めなければ一度完成したと思う戦術も、更に高められるんだから貪欲に強くなろうと言う心構えが大事よ」
「「ほ~。そう言うものか~」」
「そう言うものよ」