その上内容も分かりにくいから、何と謝れば良いか…
ハジメ「土下座じゃ足りないね」(ゲス顔)
………本編をどうぞ!
※わかりにくい。大筋さえ知っとけば良いや、って人は後書きまで飛ばすか、
必殺のブラウザバァーック、です。
【おーい○○!!こっちだ、こっちぃ!!】
【ちょ、おま、待てよぉ!】
目を覚ましたら水に浮かんでました。
川か海かはわからないし、どうだっていい。
そもそも何で水に浮いているのかがわからん。
底は浅いし、霧が濃くて岸が見えないし、周囲を確認できないし…
本当に訳がわからん。わからんちんのチンプンカンプンだ。
【知ってるか?ここに世界一高い建物を建てるんだとよ!】
【ニュース見てれば解るって…】
水面には1つの映像が写し出されている。
内容は俺の前世のモノのようだ。
しかも音声つき。
画面の視点は俺のようだ。
確か友人に工事現場まで連れていかれたんだよな。
その数日後に工事現場に一人で行ったんだったっけ。
日に日に完成へと近づいていく建造物を見るのが楽しかったんだよな。
【もう、だいぶ完成してるな…。ん?何か落ちて…?】
そう、俺は鉄柱が落ちるのを見てから…
皮肉なもんだ。死ぬ直前に見えていたものをもう一度見ることになるなんて。
ここで映像が真っ黒になった。
暫く待っても真っ黒なままだから、仕方なく正面に進む。
待っていても暇なだけだしね。
【ギィャァァァァァ!!!!】
進んでいると叫び声が。しかも俺の声だ。
水面を見るとグルグルと目まぐるしく回転している映像が。
見てるだけでも酔ってしまいそうだ。
…ここには水があるからたとえ吐いても口を洗える……
いや、その前に吐くのを我慢しようか。
多分、今見えた画面のシーンは、俺が東方の世界に転生した当初のものだろう。
パラシュートなしのスカイダイビングだ。
おのれ、神め…ゼッタイブンナグッテヤル……!
んん!取り乱した。
【じゃあ、ありがたく。そっちも敬語は使わなくて良いよ。それと、俺の名前はハジメだ】
いつの間にか映像は切り替わっている。
桜琳さんに自己紹介した時の映像だ。
あの時は桜琳さんに敬語は使わなくて良いと言われたんだけど、結局俺は永賀さんと桜琳さんに敬語を使っているんだよな…
やっぱり年上は敬わないと。
また映像が切り替わる。
【よう、そこの少年。珍しい服着てるじゃねえか】
【金をたくさん持ってそうな服だなあ、オイ?】
【ケヒヒ】
あー、懐かしいな。町の路地裏にいたチンピラ3人組じゃないか。
俺にお金を恵んでくれた優しいチンピラじゃないか!
…ごめんなさい。俺が奪いました。
いや、美味しいプリンを食べれたから感謝はしているよ?
…おっと、また場面が切り替わるようだ。
それにしたって、一体何だろうか。この映像は。
俺の記憶から引っ張り出して、再生しているだけじゃないか。
意味があるとは思えないな。
【おい、左翼どうした!?何ィ!?負傷者多数だと!?なら後退させて……中央は余裕があるから5班と6班を空いた部分に入れろ!】
おお!永賀さんだ!
この時の永賀さんはやけにあらぶっていたな。
普段は優しい口調だっただけに、こんなキツイ口調だと新鮮味があるな。
言われている方は堪らないだろうけど。おっとMとかそんな意味じゃないよ?辛いってことだよ?
…って俺は誰に説明しているんだか……
あれ?また映像が真っ黒になった…
切り替わりが早いようだ。
映像が真っ黒になったまま変わらないので、また俺は進むことにした。
水の中を歩いていくのは結構大変な筈なのだが、不思議とスイスイと地上を歩くかのように進むことができる。
暫く進んでいる内に、底が見えるのではないかと思うほど透明だった水が赤く濁ってきた。
血、なのだろうか。特有の臭いはしないから別のものだろうと当たりを付けて進んでいると、また映像が見えてきた。
【お助けだぁ~!?】
【オラまだ死にたくな"い"た"あ"!?】
【アーッ!!】
【や"め"て"く"れ"た"ぁ"!!】
場面は一気に変わって鬼達に止めを指す所だ。
俺の作り出した妖力風によって体を痙攣させ、そこから体が弾け飛ぶ。
空気を入れすぎた風船みたいに弾け飛ぶものだから、肉片やら血やらで周囲が汚れてしまったんだよな。
映像の中の俺は永賀さんを背負ってロケットに向けて走り出した。
そこでまた映像が暗転する。
…
………
…………………
「また、何も映らないか…?」
暫く待ったが、ここの映像も映らなくなったようだ。
その時、後ろからドドドドド…と大きな音が聞こえてきた。
スタ○ドではない。もっと別の…水が勢いよく流れてくるような……そんな音だ。
振り返ってみれば津波みたいな波が迫ってきているではないか。
俺は慌てて水の流れを反転させようとするが…
「え!?能力が発動しない!?何d…うわぁぁぁぁ!?」
能力が発動することなく、俺は波に飲まれた。
水流によってグルグルと回転し、洗濯機に入れられた衣服の気分を味わい、能力が発動しないことで頭もグルグルと回ってしまう。
息ができない苦しさにもがき、開いた口から流れ込んできた水に噎せた。
そんな死ぬかのような思いをどれ程の時間で感じただろうか。
短かったのかもしれないが、俺からすれば永遠に続くように感じられた。
しかし永遠に続く等ということはなく、いつしか波は収まり、俺は安息の時を迎えていた。
乱れた呼吸を調え、耳に入った水を掻き出していると、俺の周囲に映像が浮かび上がった。
今度の映像は1つだけではなく、驚くべきことに八つもあった。
八方位に一つずつといった所だろうか。
【ざまぁみろってんだよぉ、オイ】
【署まで来てもらおうか】
【かの賢人様の御心を惑わした罰を与える!】
【ハジメ君。君の力を貸してほしい…】
【目玉焼きにはソースでしょう!】
【我は月人を第一に考えているのだ。仕方あるまい】
【ハジメは…まだ目覚めていないのですか…】
【地上は穢れている?あんなにも美しいのに?】
どの映像も別々の場面を映し出している。
そのどれもが俺の知らない場面だ。
だとすると…これは俺の未来なのか?
映像にノイズが走り、八つあった映像がそれぞれいくつかに分裂した。
そしてまた何かを映し出す。
【ハハハ!ここでのたれ死んでしまえよ!オイ!】
【待てよ!俺は何もしていない!】
【あのお方無くして我々は生きてはいけないのですよ…】
【少し…一人にさせてくれ…これはキツイものがある…】
【私は化学が苦手なの!悪いかしら!?】
【多くの命と一つの命。どちらを取るか…分かりきったことだろう?】
【状態が悪化しているというの…?私の頭脳を持ってしても手に負えないというの?】
【俺は広い世界に行きたい。こんな狭い場所じゃなくて、変化に富んだ広い世界に…】
流石にこれ以上は聞き取れなかった。
聞いている間に考えてみたが、この映像は数ある未来の内の幾つかを表しているのではないかと思う。
そしてそこから分岐する世界を表して…といったことを繰り返しているんじゃないかと思う。
直感だけど。
宛にならんけど。
兎も角、映像の内の幾つかからは不穏な感じがしたので、下手な行動をしてバッドエンドにはならないように気を付けなくては。
でもどんな行動が悪影響を及ぼすのかわからないし…
あ、何もしなければいいんじゃないか?ってんなことして溜まるか!何もしないのは論外だろ!人として!
【 見 つ け た だ よ 】
「!?」
あれこれ考えていると、幾つかの映像が真っ黒になり、共通した言葉が聞こえてきた。
精神を病んでいるかのように思わせる声だ。
そして言い方が無駄に怖いぞ。
まるで怨霊が怨みの対象を見つけて、追い詰めようとしている時のような声だ。
何それ怖い。
映像の中の俺はどれも驚いてキョロキョロと辺りを見回している。
映像は元通り映るようになったのだが、声の主が見当たらないのだ。
視界を動かすのを止めろぉ…映像も一緒に揺れるじゃないか。酔うから、酔うから止めてくれ!
俺が必死に酔いと戦っていると、幾つかの映像……先程真っ黒になった映像だろう…、その映像の中の空間にヒビが入り、そのヒビから毒素を含んだ空気が漏れだしている。
ヒビはゆっくりとだが確実に広がっていき、やがて小さな隙間ができる。
その隙間から太く、大きい黒い手が一本、ヌッと現れる。直後に二本目も現れてそれぞれで隙間の縁を押して無理矢理穴を広げる。
漏れだす毒素も徐々に増え、それに比例するかのように穴も広がっていく。
そして毒素と穴の奥には爛々とこちら…正しくは映像の中の俺を今にも取って食わんとするかのように睨みつけている眼が輝いている。
そして、恐らくその眼の主であろう者の声が聞こえてくる…
【お前を……殺しに………遥々来ただよ………】
次の瞬間、カッと眼が赤黒く光ったかと思うと、映像にノイズが走り、その後はどうなったのかわからなくなった。
戦闘になるのは確実だろうがな。どう考えても友好的ではなかったし。
映像が映らなくなったのは先程画面が一度黒くなったものだけで、黒くならなかった映像は今も何かしら映し出している。
…この映像が本当に未来でのIFの話だとするのならば、一体何が原因で声の主に襲われるような未来になったのだろうか。
俺が怨みを買うような何かをしたのだろうか。いや、既に多くの妖怪を殺している。
それに…この口調は……
【ハ……お…………!】
別の声が聞こえてきた。映像から聞こえてくる音声とは違う、頭に響いてくるような声だ。
【まだ……な……?】
【……しょ…ぶ……ん……】
聞こえた言葉を繋げると”処分”になるぞ。実際は別の事を言っているのだろうが。
それにしても声が聞き取りにくい。頭に響いてくるような声なんだが、ハッキリとは聞こえてこないのだ。
しかも頭に靄がかかったみたいにボーッとしてくるし、体が重くなってきたような……?
いつの間にか目の前にあった映像は全て消え、顔半分ににヒンヤリとした水の冷たさを感じていた。
まだ赤いままだった水面を視界に入れたまま、俺の意識は闇に沈んでいく……
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
どれほど長く…永く…水に浮いていただろうか。
何度、声が聞こえてきただろうか。
俺にはその回数なんてわからない。数えてもいない。
ただ、気がついたら闇に沈んだハズの意識は戻ってきて、俺は体の重さのあまり動くこともしていなかった。
徐々にハッキリしていく声は言う。
【彼は…今日も起きないのかしら?】
それに答える声はいつも決まっている。
【彼は依然として、"植物人間"のままです】
【そう……わかったわ。彼の世話、頼んだわよ】
初めは聞き取り難くかったが、徐々に声はハッキリしてきた。
毎回、毎回、このやり取りを繰り返している。
俺は最後の悲しみの籠った声に心がチクリと痛む。
そんなことも毎回繰り返されている。
ある時、そんなやり取りに変化が訪れた。
【彼は…今日も起きないのかしら?】
【彼は依然として”植物人間”のままです……ところでそちらの方はどちら様でしょうか?】
【……この方は■■■様よ。敬語はあまり必要ないと思うわ。そこまで大した御方ではないし】
不思議と名前は聞き取れなかった。嫌がらせだろうか?
っていうか馬鹿にしすぎだろう。
【■■■だ。人目を忍んで
【…………は、はぁ…?】
声だけでも動揺しているのがわかる。そして名前が聞き取れない。これは嫌がらせだな(確信)
しかし、人目を忍ぶ必要があるとは…どこかのお偉いさんだろうか。
第一、遊びに来たってなんだよ。本当にお偉いさんならサボりだろ。仕事から逃げてきたんだろう。
そして大した御方ではないというのには反論しないのか。事実か?事実なのか!?
【フム…少し失礼するぞ】
【何をするのでしょうか?】
【少し我の能力を使うまでだ。何かしら進展があるかもしれん】
何をするつもりなのだろうか。
【……やはり、壊れておるか】
何が壊れておるのか。主語を付けてほしいところである。
【永琳よ、こやつはハジメと言うたな?我が可愛い部下である永賀の命を救ったというたな?】
【ええ、その通りよ。…父上は■■■様の部下である前に、私の父親よ】
【ハハハ。そのようなことは百も承知だ。まあ良い。久々に頑張ろうではないか】
えーと、お偉いさん?に不遜な態度を取っているのが永琳さんなのか。
それにしても随分緩い上下関係だ。なんだか気の置けない友人同士の会話に思えるな。
俺にはそんな友人なんて……ッ!
いましたよ?たぶん。ええ、本当にたぶん。きっと。そうだったらいいな。
俺が一方的にそう思っているだけかもしれないし……
【うむ。魂は器に入っはおるが、定着しておらんの。まるで単語を学んで知識として頭に入れてはみたが、普段の会話で使えるほどには覚えていられなかった外国語みたいなもんじゃの】
喩えが無駄に長い!そして外国語なんて概念がこの人たちにあるのか!?
そしてその喩えが身に染みてよくわかる俺って…
ほら、英単語とかさ、覚えたつもりでいてもいざテストになると忘れているような感じ。あれって、定着していないってことだよね?
俺は誰に説明しているんだ…?
【無駄話はいいから早く進めてくれないかしら?】
【そう急かすでない。しかし驚くほど綺麗に魂と器が分かれておるな。これは力の使いすぎだな】
やっぱり、霊力が少ない状態で『時間の流れを巻き戻す』ことは負担が大きかったらしい。
よく持ってくれた、俺の体。誉めて遣わす。
【まぁ、霊力は十分満ちておるし、魂も
うん?取り敢えず現状を改善してくれるならバッチこいだよ?ホラホラ、ハリーハリー…
【でも面倒だから辞めても良いかの?】
【 や り な さ い 】
【わ、悪かった、我が悪かった!ちょっとした出来心だったのだ!面倒とかもう言わないから!頼むからその怪しい液体の入った注射器を閉まってくれんかの!?】
ねえ、俺ってこのお偉いさんを頼って良いのかな?
凄く……スッゴく不安なんだけど。
【では改めてやろう………先ずは魂と器を結びつける重要な線を再生する。…うむ、無事再生できたようだの。次にこれとこれを繋ぎ、本人の霊力で包み安定化させなくてはな………ブツブツ…】
【普段からこれくらい真面目に働いてくれたら私達もどんなに楽になるのかしら…?】
【あのぅ…私はお邪魔なようですから、退出します…】
【今後のために見ておきなさい】
【はい…】
その後はお偉いさんのブツブツと呟く声しか聞こえなくなった。
一方、俺の方はと言うと、徐々に水が退いていき、俺の身体がうっすらと発光し始めるという怪現象が発生していた。
直ぐに水は見えなくなったが、俺自身は発光したまま空中に溶け始めていた。
俺には自分が溶け始めていることに対する恐怖は感じなかった。
元あった場所に帰っていくような安心感があったからだ。
溶けていくにつれ、この場所がどんな存在であるかが本能的にわかっていく…
俺に宿る霊力。そして生命の源の気。何もかもが元通りになっていく感じがする。
いつの間にか
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
一瞬、脳がぐらりと揺れる感覚と共に、視界がハッキリしてくる。
蛍光灯の光がやけに眩しい。
気配を感じて、顔を右に向けると見知らぬ長い紫色の髪をした女性と、餌を貰おうとする金魚の如く口をパクパクさせている永琳さん、そして兎の耳のついた女の子がこちらを見ていた。
「はふぅ…我はもう疲れたから部屋で寝させてもらうぞ」
「えっと…部屋までお供しますっ」
気だるそうに見知らぬ女性…口調的にお偉いさんだろう……が部屋から出ていった。
兎の耳の女の子は俺と永琳さんを交互に見てから、お偉いさんの後を慌てて追いかけていった。
「ハジメ…」
「ん、何?」
俯いた永淋さんがポソリと俺の名を呟く。
「…100万……」
「どうしたのさ?」
借金?それとも宝くじ?
「100万年間も気絶するなんて…聞いてなかったわよッ」
「ウブッ!?え?100万年間も気絶……え?………ゑ?」
突然永淋さんに抱きつかれて驚いたが、それ以上に気絶していた年数を聞いて俺は驚いた。
よくも100万年もの間飽きずに意識のない俺の世話をしてくれたものだ。
俺の身体が何事もなくここにあるのは単に永琳さんの技術力や、その思いのお蔭だろう。
俺は周辺に置いてある機材や永琳さんの様子を見て、そう感じた。
「もう…起きてこないかと思ったんだから……」
「…ごめん。…ありがとう」
ところで、お偉いさんが始めから出てきてくれれば万事解決していたんじゃないですかねぇ。
永琳さんが落ち着き、永賀さんと桜琳さんに俺が起きたことを伝えに向かっている時、ふとその考えが浮かんでしまった俺は薄情者だろうか?
いや、本当に今回は分かりにくいだろうね。
ハジメ「ええと、今回の話の大筋は…
・幾つかの未来?の映像を見た
・その内の幾つかで不穏な雰囲気…
・意識が急に遠退いて…
・気がついたら、同じような会話が何度も何度も聞こえてきた
・ある日紫色の髪の毛(お偉いさん)がやって来た
・俺、復☆活
・まさかの100万年後
・そして俺の復活を喜ぶ永琳さんであった…
……みたいな感じかな?
後書きで補わなきゃいけない作者って……」
うん。最早開き直るしかないね☆
ハジメ「よし、表に出ろ」
ちょ、ハジメ、引き摺らないで!?
今回もお読みいただき、ありがとうございました!