雁夜『ハハハ、ありがとう』
切嗣「性別は?男?女?」
雁夜『男の子だよ』
切嗣「男か.................」
雁夜『ん?どうかしたのか?』
切嗣「いや..........アル中になった遠坂時臣には、この事実は知らない方が良さそうだと思っただけだ」
雁夜『..........そうだな』
私の名前はソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ。
時計塔の教師で、ロードエルメロイの名で知られるケイネス・エルメロイ・アーチボルトの婚約者として、私も冬木にやって来た。
愛する婚約者が召喚したサーヴァントはディルムッド、
これ以上ない最高のサーヴァントだったからか、私とケイネスと聖杯戦争に勝てると信じ込んでいた.................婚約者であるケイネスが殺されるまでは。
あの日、私はケイネスの帰りを待っていた。
きっとケイネスなら大丈夫、だってあの人はロードエルメロイなのだから。
そう思って待っていたけど..........現実は残酷なものだった。
ニュース番組で、ケイネスの死が報道されたのだ。
あのケイネスが?死んだ?
その事実を受け止められない私は、ホテルの部屋に篭ってしまった。 篭っていても、何も変わらないのは分かっている.................だけど、こうする方が悲しみから逃れられるような気がしていたのだ。
そんなわけで、今私は部屋に篭っていた。
ソラウ「.................ケイネス」
もう..........私の愛する人はこの世にいない。
だからこそ、私は余計にケイネスに対する思いを強めていった。
その時廊下から、大きく、激しい音が聞こえた。
ソラウ「な、何!?」
様子を見るために廊下に出ると.................そこには、黒い鎧を纏った騎士、
ソラウ「ぁ..........ぁ..........」
臓硯「ほぅ..........貴様が時計塔の魔術師の女か....まぁ良い、こやつなら儂の....間桐家の跡継ぎを産むことができそうだな」
バーサーカーのマスターの言葉を聞いた私はゾッとした。
彼らがここに来た理由は、跡継ぎを産む道具として私を使うためなのだと。
ソラウ「いや....いや..........」
臓硯「どんな手を使ってもよい、この女を捕らえろ」
バーサーカー「ギャオオオオ!!」
捕まったらどうあがいても地獄..........そう察した私は、すぐさま逃げ出した。
バーサーカーが襲撃したからか、ホテル内は大パニックになっており、多くの客は逃げ惑っていたが、バーサーカーは、そんな客たちが邪魔だと思ったのか、殺戮を開始した。
客1「ギャアアアア!?」
客2「助けてくれぇぇぇ!?」
バーサーカーの殺戮行為により、ホテルの真っ白な壁は赤く染まっていった。
ソラウ「あ....」
ふと、周りを見ると、外に出ることができる非常階段を見つけたので、私は急いでその階段へ向かった。
ソラウ「早く..........逃げなきゃ!!」
階段に到着した私は、早く逃げたい一心で非常階段を降りた。
一段一段降りるたびに、もうすぐ地上に近づく安堵感が増え、その足取りも軽くなっていった。
ソラウ「もうすぐ.........地上に.......」
すると、突然非常階段が崩れ、階段を降りていた私は地上へ向けて落下した。
下を見ると..........棒のようなものを持ったバーサーカーがいた。
この時、私は理解した。
バーサーカーが非常階段を壊し、地上へ落下する私を捕らえるるつもりなのだと。
捕まったらあの男の奴隷になる。
捕まったら何をされるのか分からない。
嫌だ。
そんなの..........嫌だ。
どうせ捕まるんだったら..........ケイネスのいるあの世に行きたい。
私は、そう思いながら落下していた。
その時だ。
青い閃光を見たのだ。
ウェイバー「うわぁぁぁぁぁ!?」
ソラウ「あれって..........まさか!?」
ライダー「坊主!!美人が落下してるぞ!!」
ウェイバー「そんなわけな..........って、嘘だろぉ!?」
間違いない..........あれはケイネスの生徒のウェイバー・ベルベット!!
なんでこんなところに!?
でも....そんなことを思っている暇なんかない!!
とにかく今は!!
ソラウ「お願い..........助けて!!」
ウェイバー「なんでケイネスの婚約者が落ちたんだ!?」
ライダー「坊主!!下にバーサーカーが!!」
ウェイバー「はぁ!?」
ライダー「どうする?」
ウェイバー「..........とにかく助けるぞ!!」
ライダー「おう!!」
私の声が通じたのか、青い閃光は私に近付いていき..........なんとか地面にぶつかることは回避できた。
ウェイバー「お、おい、大丈夫か?」
ソラウ「..........かった」
ウェイバー「ん?」
ソラウ「怖かった..........」
泣くな私、泣くな私。
こんな男の前で泣くなんて..........。
ソラウ「怖かったよぉぉぉ!!」
ライダー「そうか?余には楽しそうに見えたが.......」
ウェイバー「アホか!!お前にとってはそうかもしれないけど、俺たちにとっては恐怖の紐なしバンジーなんだよ!!」
ライダー「ふむ..........そうなのか」
ソラウ「..........バーサーカーのマスターは私を狙っていたの」
ウェイバー「バーサーカーのマスターが....アンタを?」
ソラウ「だから..........バーサーカーはあんなことを.......」
私の言葉を聞いた二人は、顔を見合わせた後
ウェイバー「..........じゃあ、僕の拠点に来るか?」
と言った。
ソラウ「..........え?」
ウェイバー「....アンタ、帰る場所とか無いんだろ?」
ソラウ「..........そうだけど」
ウェイバー「だったら、俺のところに来ればいいんじゃないかって思っただけで、別にアンタが嫌なら」
ソラウ「行くわよ」
ウェイバー「え?」
私の発言に驚くウェイバーとライダー。
ソラウ「だって女を助けたんだもの、だったら..........ちゃんと責任を取ってもらわないと..........ね?」
私という名の女を助けた責任、取ってもらうわよ♪
ソラウ・ヌァザレ・ソファアリ
ケイネスの婚約者。
恋人の死にショックを受けていたが、バーサーカーとそのマスターがホテルを襲撃。
何とか逃げようと非常階段を降りていた時に、バーサーカーに階段を破壊され落下。
しかし、その場にライダーとウェイバーが現れたことにより、何とか助かるも、その責任を取らせるためにウェイバーの家で暮らすことにした。
やったねウェイバー!!
ソラウルート突入だよ!!
ウェイバー・ベルベット
ライダーこと、イスカンダルに振り回されてばかりの三流魔術師。
Fate/Zeroにおける常識人兼ツッコミ役。
たまたま、ライダーと一緒にバーサーカーを探していたところ、落下するソラウを発見し、救出。
その後、その責任を取らされる羽目になる。
ライダー
真名はアレクサンダー大王こと、征服王イスカンダル。
またの名をトラブルメーカー。
破天荒な行動が原因で、マスターであるウェイバーを振り回しているが、本人は気にしていない。
たまたま、ウェイバーと共にバーサーカーを探していたことがきっかけで、ソラウを救出することになる。