言峰綺礼(中身は転生者)の奮闘記   作:サクラモッチー

4 / 22
葵「時臣さん、言峰さんが日本に来るそうですよ」
時臣「おや、彼自身が日本に来るとは..........珍しいこともあるものだな」
葵「あ、あと言峰さんの娘さんも一緒に来るみたいです」
時臣「え?」


遠坂時臣?あぁ、あのアゾット顔のオッサンね

あー、やっと着いた。

冬木が九州にあるってことをすっかり忘れてたよ..........。

でも、カレンがいたから疲れなんて全然感じなかったけどね。

 

カレン「ここがときおみおじさんのいえ?」

言峰「あぁ、そうだ」

カレン「おにんぎょうさんのおうちみたい!!」

 

遠坂邸をキラキラとした目で見ているカレン。

うん、まぁ、分からなくもない。

そんなことを思っていた時、遠坂邸の扉が開き.............遠坂凛(三歳)と遠坂桜(二歳)が出てきた。

 

凛「きれー!!きれーがきた!!」

桜「きれー!!きれー!!」

 

そう言うと、二人は俺の足元に抱きついてきた。

どうやら、この頃の遠坂凛は、俺のことを嫌っていないらしい。

にしても..........可愛いな。

 

葵「こら、凛、桜、言峰さんが困ってるでしょ」

「「はーい」」

言峰「いえいえ、私は特に気にしてはいませんよ」

 

葵さん..........お世辞抜きでめっちゃ美人だな〜。

 

葵「ところで..........その子がカレンちゃん?」

言峰「えぇ、さすがにまだ一人でお留守番はできないので、連れてきたのです」

葵「まぁ.......そうだったんですか」

 

まだ小さい子どもを育てているからか、俺の言葉に納得する葵さん。

 

凛「きれー、このこだぁれ?」

桜「だれー?」

言峰「私の娘です。さ、カレン、自己紹介は?」

カレン「コトミネカレンです!!三歳です!!」

凛「わたしリン!!よろしくね!!」

桜「さくら〜」

 

愛娘たちの会話を微笑ましく眺める俺と葵さん。

あ〜、ここは天国かな?

 

葵「ささ、外で立ち話をするのもあれですし、とりあえず入ってください」

言峰「では、お言葉に甘えて」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

ここは遠坂邸の応接室。

一応、大事な話なため、カレンたちは二階で遊んでもらっている。

 

時臣「言峰くん、わざわざ遠いところから、こんな街まで来るとは.................」

葵「お茶、飲みますか?」

言峰「ありがとうございます」

時臣「それで?何故、君がここ(冬木)に来たんだい?」

 

俺はその言葉を聞いた後、紅茶を一口飲み、そして..........こう言った。

 

言峰「時臣師、あなたと決別するためですよ」

「「!?」」

 

俺の言葉に驚く二人。

そりゃそうだろう。

何せ、今の今までそんな素振りを見せていなかったのだから。

 

時臣「言峰くん..........君は何を言って」

言峰「あのですね、いくら後継者争いを避けるためとはいえ、R18禁のエロゲ並のえげつないことをする老害に、自分の娘を渡そうとする時臣師の考えに幻滅しただけです」

時臣「なっ..........!?」

葵「は?」

 

ん?この反応は..........まさか、葵さんはこのことを知らなかったのか?

 

葵「あなた..........今の話は本当ですか?」

時臣「あ、いや、その」

葵「あなた?

 

oh.........完全に怒ってる。

てか怒ってる葵さんは初めて見たかも。

 

葵「言峰さん、そのことを詳しく教えてくれませんか?」

言峰「はい、実は.......」

 

俺は、遠坂時臣の目論みやら、間桐臓硯の正体やその行いをありのままに伝えた。

すると、今までニコニコ笑顔だった葵さんの表情が一変。

まるで般若のような顔になっていた。

 

葵「.....時臣さん」

時臣「ハ、ハイ」

葵「このクズ野郎がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

時臣「ブヘェ!?」

 

そうキレるのと同時に時臣に右ストレートをかます葵さん。

いいぞ、もっとやれ。

 

葵「な〜にが『家のため』よ!!あなたのワガママのために私の娘を犠牲にしないでください!!」

時臣「ケド」

葵「というか、そんな変態ジジイに娘を渡すぐらいなら..........私はあなたと離婚します!!」

時臣「は..........ハァ!?」

 

あーあ、とうとう出ちゃいましたか。

離婚宣言。

でも、これは100%時臣が悪いからね、うん。

 

時臣「し、しかしだな..........」

 

時臣がそんなことを言いかけた時、更に状況が悪化する出来事が起こってしまう。

 

凛「おとうちゃまはわたしとさくらのことがきらいなの.......?」

桜「おとうちゃま?」

時臣「あ」

 

そう、時臣の愛娘、凛と桜が乱入してきたのだ。

 

凛「わたし、ぞうげんおいちゃんのところにはいきたくないよ..........」

時臣「ち、違うんだ凛、これは」

 

ポロポロと涙を流す凛。

時臣は、なんとか凛を宥めようとするものの、それが葵さんの逆鱗に触れたのか

 

葵「あら、それがあなたの答えなのね..........分かったわ。ならせいぜいこの家で自由気ままな()()()()()()を堪能してくださいな」

 

と、さっきまでの般若の顔から静かな怒りの顔へと進化していた。

..........うん、女って怖い。

 

時臣「さ、桜はお父様のことが好きだよな!?」

 

慌てた様子で桜を抱き抱える時臣だったが、かえってそれが嫌だったらしく

 

桜「ピギャァァァ!!!!!!!」

 

桜はギャン泣きしていた。

 

葵「凛、桜、お母様と一緒に荷物をまとめましょうね〜」

時臣「え」

葵「あ?

時臣「イエ、ナンデモアリマセン」

葵「言峰さん、せっかく来てくれたのに、お茶を出すことしかが出来なくてごめんなさい」

 

申し訳なさそうにそう言う葵さん。

 

言峰「いえ、お気持ちだけでもありがたいです。それで..........今からどこへ?」

葵「とりあえず、禅城の家に帰ろうと思うのですが.................」

言峰「それなら..........()を頼ってみては?」

葵「彼..........?」

言峰「えぇ、彼なら..........間桐雁夜なら何とかしてくれるはずです」

 

俺は微笑みながらそう言うのだった。

あ、言っとくけど悪意はZeroだからね。




遠坂時臣
遠坂家当主..........なのだが、例の一件を考えていたところ、自身の弟子である言峰綺礼にそのことをバラされるわ、葵さんにブチ切れられるわ、挙げ句の果てには娘たちから嫌われるという散々な目にあった。
ちなみに、葵さんたちが家を出た後、電化製品の扱いがわからず、毎日電化製品を爆破させているんだとか。

遠坂葵
時臣の妻にして凛や桜の母親。
普段はお淑やかなのだが、今回の一件で珍しくブチ切れ。
最終的には娘二人を連れて家を出て行ってしまった。
それ以降、『お母様を怒らせるとヤバい』ということを、幼いながらも凛と桜は学習するのだった。

遠坂凛(三歳)
遠坂家長女。
まだ言峰綺礼のことを嫌ってはいない時期。
言峰の娘であるカレンとは秒で仲良くなった模様。
しかし今回の一件で父親である時臣が大っ嫌いになる。

遠坂桜(二歳)
遠坂家次女。
まだ舌足らずでうまく喋れないプリティーガール。
姉と同じく、カレンとは秒で仲良くなった。
だが今回の一件で時臣=敵という認識になった。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。