葵「はい」
時臣『私だ』
葵「あら?あなた..........もしかして一人で電話をかけられるようになったのね」
時臣『あぁ、何とか電話だけは出来るようになった』
葵「それで?私に何の用?」
時臣『いや...その..........』
葵「あ、そうそう、私、雁夜くんと結婚を前提に付き合っているの」
時臣『え?』
葵「だから、あなたとの再婚は死んでも嫌です」
時臣『ちょっ、ちょっと待ってくれ!!そんなこと初み』
プツッ
言峰「..........ふむ」
冬木での騒動から一ヶ月経ち、とうとう俺の手に令呪が現れた。
令呪が現れたのは昨日、いつも通りに洗い物をしていた時だった。
突然手に激痛が走り、そして気がついた時には令呪が出現していてのだ。
俺は、すぐさま父親である言峰摛正に連絡したところ
『え?マジで?』
的な反応をされた。
うん、まぁ、そうなるよね。
んで、令呪が現れるのと同時に、俺の下にとある聖遺物が届いた。
その聖遺物はイギリスで発掘されたものらしく、発掘した人物によれば、かつて円卓の騎士たちが使用したとされる円卓のカケラらしい。
これをどう使うのだって?
そんなの、アインツベルンとの同盟を組むために使うに決まってるだろ。
と、言っても同盟相手は衛宮切嗣とその妻ことアイリスフィール・フォン・アインツベルンことアイリ。
だってアハト翁は信用できないし、それに.......衛宮切嗣とアイリだったら
そんなこんなで、俺はパクった聖遺物を使って英霊召喚をするのだった。
素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!
詠唱を言い終わるのと同時に、召喚陣が光り輝き、そして..........
アサシン「アサシン、ジャック・ザ・リッパー、よろしく、おかあさん」
際どい格好をした幼女が現れた。
☆☆☆
言峰「..........と言うわけだ。協力してくれるかな?」
召喚されたジャックに、アサシンに、俺は聖杯戦争に参加する理由を伝えた。
アサシン「分かった!!私たちもお母さんの邪魔にならないように頑張る!!」
..........うん、ゲームやアニメでも可愛かったけど、リアルではもっと可愛いわ。
というか、健気な笑顔が眩しすぎてやばい.................。
言峰「だが、私一人では大聖杯の破壊は出来ない..........故に、衛宮切嗣とアイリスフィール・フォン・アインツベルンと同盟を組もうと思うのだが..........アサシン、君の意見を聞かせて欲しい」
アサシン「うーん....その人たちっていい人たちなの?」
言峰「少なくとも、衛宮切嗣とアイリスフィール・フォン・アインツベルンはいい人だ。だが、アハトという人はいい人だと思わない方がいいだろう」
アサシン「そっか、なら私たちはお母さんたちのお手伝いをするね」
どうやら、同盟を組むことに関しては賛成らしい。
言峰「ところで..........私には娘がいるんだが..........会ってみるか?」
アサシン「え!?本当!!」
言峰「アサシン、お前なら娘と仲良くなれると思ってね」
アサシン「お母さんの娘..........どんな子なの?」
言峰「そうだな..........アサシンと同じ優しい子だ」
アサシン「私と同じ..........優しい子?」
言峰「あぁ、そうだ」
俺がそう言うと、アサシンは目をキラキラとさせた。
アサシン「私たち、お母さんの娘に会いたい!!でも、私と友だちになってくれるかな?」
言峰「大丈夫だ、だってアサシンは..........優しいからな」
その後、カレンにアサシンのことを紹介したら秒で仲良くなってた。
子どものコミュ力ってすごいな〜。
☆☆☆
ここはヨーロッパにあるとある城、またの名をアインツベルン城。
錬金術の名門一族であるアインツベルン家の拠点で、おとぎ話に登場する城と言っても過言ではない程の美しさを誇っていた。
しかし、この城の主人でアインツベルン家の8代目当主であるユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン..........通称アハト爺を含めたアインツベルン側の人間はほとんど(婿である衛宮切嗣を除く)
元々荒事に向いていなかったアインツベルン家は、荒事や汚れ仕事が得意な男..........『魔術師殺し』こと、衛宮切嗣をアイリスフィールの結婚相手、婿として迎え入れたのだ。
本来の世界線なら衛宮切嗣とアイリスフィールは言峰綺礼と敵対していた。
しかし、この世界線では言峰綺礼敵対ルートとは真逆なルートに入ろうとしていた..........。
切嗣「何!?言峰綺礼がこの城に!?」
アイリ「えぇ、でも.......」
切嗣「でも?」
アイリ「彼はあなたに用があるんですって」
切嗣「..........は?」
言峰綺礼は聖堂教会に属する人間に対し、一方の衛宮切嗣は魔術師専門の殺し屋。
自身と接点すらない人間が何故ここに来たのか、衛宮切嗣の頭の中は?で埋め尽くされていた。
だが..........それ以上の衝撃の事実が、愛しの妻であるアイリの口から発せられるのだった。
アイリ「あと、その言峰綺礼なんだけど..........アサシンのサーヴァントと自分の娘を連れて来てたの」
切嗣「..........嘘だろ、おい」
ジャック・ザ・リッパー(アサシン)
恐らく、世界で最も有名な連続殺人鬼。
その正体は堕胎された赤子の魂の集合体。
マスターが男だろうが女だろうが、『お母さん』呼びしているため、言峰の母性本能に刺さりまくったとか。