モブに厳しいリバイス世界で生存してしあわせになりたいんだが 作:オルゴメタルム
第一話 some emos
ようやくラビンズを観られたので初投稿です。
※拙作では「大二、剣道は高校から始めた説」を採用しています。
発想を切り替えよう。確かに私は「五十嵐家の成長を促して本編以上に強くなってもらう」なんて、極めてむっっっっずかしい計画を組んで即ボツになってしまった。
だが、それはそもそも一番理想的な、いや天文学的な可能性のルートだったと開き直ればいいのだ。
(そう、私は既に切り替えた! もう身の安全は確保した! リバイスはな……本編中『しあわせ湯』だけは基本安全地帯なんだよ!)
TV本編中『しあわせ湯』では、最後の自演を除いてたった一度しか戦闘が起こらない。つまり本編の間、ずっと五十嵐家に引きこもっておけば! 理論上私は最強の自宅警備員として、何の被害も受けることなく生存することが可能だ!
本物の銭湯のセットを借りているためにプロットガードが発生するとか、メタな理由が今世に適応されるかわからないが、早くも生きていく光明が見えている。ここが
だが歓喜に震え、気負いを忘れたこの時の私は、まだ知らない。
凡人だろうが関われば、波紋を広げてしまうことを。
ほんの少しのミスが招いた、歪みに対しての責任を。
そして、勝手に私の知らない展開を広げまくる、鬼畜すぎるリバイス世界をだ……!
俺、
高校入試は難なく済ませられたが、部活動という新しい挑戦となるとまた別だ。
基本動作や礼儀作法は予習済み。間合いや所作は積み重ねで身につける。
実践を大事にして完璧を目指したい。それが正しい道だと信じている。
……曖昧で覚束無いのはわかっている。どうにも俺は、目の前にあるもの……もっと言えば、与えられたものばかりにしか打ち込めない人間なのかもしれない。
何か、何か大きなことをしたい。目指したい。
兄ちゃんたちがいない場所で。
剣道でも銭湯でもない、俺だけが臨める何かを。
今でも十分環境に恵まれてて。自分で言うのもなんだが、頭も身体も優れている方で。物事に打ち込める充実した日々を送っているのに。
このまま──具体的なあてなんてないクセに──真っ直ぐ進めばいいと思っているのに。
ただ漫然と。
『変わってみたい』なんて、日々思うようになっていた。
「──くん!
────大二くん! 大丈夫ですか?」
「──はっ! ……ごめん。ちょっとボーッとしてた」
「うん、熱中症や貧血じゃなさそうで良かった。じゃあこれ、ドリンクと動画です。さっきの足さばきを見返しましょう」
……部活終わりにこんなこと考えるもんじゃないよ。
最近ふとした拍子に散漫とした思考をしてしまう。剣道しようとしてる人間に有るまじき問題だ。
目の前の不安げな表情が晴れて良かった。心配かけさせてしまったのも申し訳ないな。
同じく仮入部中の剣道部マネージャー──
……てか、ナチュラルに額で体温を確認されてしまった。この人、ちょうど俺と同じタイミングで仮入部して、ずっと俺のサポートばかりしているような……。今も一緒に道場から出て帰路に着いてるし。
もちろん稽古の準備や後片付けはちゃんとやっているのだが、その上で何だか妙に距離感が近い気がする。
不思議な気持ちになりながらも、横並びになって、二人で動画を覗き込んだ。客観的に動きを見返すのにはちょうどよいのだ。
「この辺り、素人目ですけど、先輩たちと見比べても遜色ない動きですよね。凄すぎでは……?」
「いやいや、さすがに俺はまだ本入部もしてない素人未満だから。でも、こうやって俺に合わせて撮ってくれるから見やすくて助かるよ」
「そうですか? もしかしたら大二くんがこう、動きが滑らかでシャープだから追いやすいのかもしれません。まだ及第点は分からないので、他に撮った人と比べて、ですけどね」
暗に俺にばかり構ってるんじゃないのか、と問うてみたが……本当に何も無いようだ。じゃあデフォルトでこの距離感なのか……。一瞬脳裏に浮かんだ何時もお節介焼いてくる身内を速攻でもみ消した。
多分、この人は自分がやれる範囲で精一杯動いてるだけだ。
アプローチが違うだけで、俺と同じく目の前のことに全力な普通の子なんだな。
それからも、彼女はいつも真面目に取り組んでいた。なんて言うか、落ち着いていて分け隔てない普通の模範生徒って感じだった。
俺たち二人で一番早く仮入部したのもあって、必然的に関わりも増える。パーソナルな部分に触れ合うことは無かったが、思えば定期的に話せる距離感の女の子は初めてだった。
突出したものもない彼女は、むしろこちらから啓蒙できることが多くてやりやすかった。剣道だけでなく蘊蓄や勉強の事も、いつも興味深そうに話を聞いてくれる。
つまるところ、俺は与えることで適度な優越感を覚えていたのだ。そして、それを愚直に享受する彼女は……どうしても俺とダブって見えた。
そんなこんなで、彼女にどことなく親近感を抱いていることを自覚した後、同時に本入部することとなった。
しかし、部活も忙しくなり、俺たちより後のタイミングで入ってきた部員たちとの交流も増え、関わりは薄くなっていった。
クラスは同じなのだが、グループが違うし、そこで話す事も無い。むしろ、俺と関わりがある事を知ってる人の方が少ないんじゃないだろうか。
意外だったのは、教室の彼女が俺と同じような距離感は誰とも取っていなかったことだ。よくよく見れば、特定のグループにぴったり所属している感じでもなかった。
目に入ると、俺と話す時とは態度が違う気がして気になってしまう。俺にとって結構都合の良すぎる存在だったし、あの日々は幻だったのかなー……なんて変なこと思ったりもした。
──母ちゃんが銭湯のバイトを雇ったと言ったのは、その頃だった。
「えっ、その人住み込みで働くの……?」
「そうなのよ! 凄い勢いと熱意でアピールしてくれてね。あとー、話を聞いて、私個人も応援したくなっちゃって合格っ!」
「えっ、何それママ!? 私聞いてない!」
「そうかーさくらは聞いてないかー……ってパパさんも聞いてませんよ!?」
どうやらいつの間にか面接(うちは募集してないから急遽遂行した)をクリアしてて、もう今日ここに来てしまうらしい。
前代未聞だが、ウチはスペースだけは有り余ってるし、家賃に水道光熱費も払うらしいから、成り立っている、のか……?
……いやいや、意味わかんないよ。
なんか兄ちゃんの推薦もあったらしいけど、当の本人は珍しく外出中で話を聞けない。何でも、高校時代の友人に会うとか何とか。
まあ、母ちゃんが通した人だから最低限良識はあるんだろうけどさ。そんないきなりホームステイみたくするの、家族に一言断り入れてくれよ……。
一体どんな物好きだっていうんだ。熱意って……うちの結構何処にでもあるような銭湯に執着するヤツなんて、変人に違いない。
──ピンポーン!
「あっはーい! 来たかしら!」
「俺が出るよ」
勝手に話を進められたことを不満を募らせた俺が出迎えを申し出た、ん、だが……
「…………えっ?」
「────大二、くん?」
──絶対こんな事する筈の無い子が、きょとんとした顔で立っていた。
……クラスのあの子が俺の家で住み込みバイトするらしいんだけど?????
私がしあわせ湯で住み込みバイトをしようと動き出したのは
「しあわせ湯引きこもり作戦」を立てる以前から人生プランに記してあった本筋予定。
「間近で監視して本編から乖離していないかチェック、ないし本編に誘導する」ことが現在の私の行動指針である。
といっても、何もしなくともいずれ一輝とさくらは外部からの働きかけで勝手にライダーの道に入ると思う。
私が特に接しておくべきなのは、五十嵐大二なのだ。
(大二はフェニックスに入隊していることが前提のキャラクター。本編序盤は彼が媒介しないとリバイスが生まれない。彼自身もツーサイドシステムを使うチャンスが無いといずれカゲロウに
ウィークエンドに盗られることは許されない。どうにかフェニックスに入隊するように誘導しなければ……!)
万が一があってはならない。しあわせ湯の自宅警備員になるとは決めたが、仮面ライダーが本編通り揃ってストーリーを進めてくれないと成り立たない。本編の展開がズレないように、大二は一応チェックせねば。
彼を見張るため、同じ高校に狙って入った。堅めの進学校だったから、入試勉強や寮の手続きで大分時間を持ってかれてしまったのだが。チャート作成と自由の時間が……
……溶けた時間は仕方ない。極めつけがこの住み込みだ。
私は一輝の次に五十嵐母に接触して、住み込みバイトを希望した。
アピールの中に家の事情も織り交ぜた。両親と離れ離れで一人とか、孤独から白波純平を抱き込んだ五十嵐母には刺さったはずだ。
一輝の援護も重なったおかげか、最終的に何とか私は住み込みの本契約を完了したのだ。
これで一日のうち殆どの時間、五十嵐家をチェックできるようになった。環境が整ったのだ。
目下最大の目的が「大二がフェニックス志望するように誘導」に絞られる事となった。
(な! の! に!
何故か避けられがちになったんだよなぁぁぁ……なんでぇ……)
しあわせ湯での住み込みバイトを始めてからというもの、なんか大二の反応が前より素っ気なくなってしまった。
なんで!? 仮入部の時はあんなに仲良くしてくれたじゃん! 友達なれたと思ってたの私だけか!?
……えっ、もしやあれ社交辞令だったの!? ウソでしょ……? でも大二って社会では万人と分け隔てなく接するイメージあるぞ……
くそう、やはり私は思い上がっていたのか? 『特別』なレギュラーキャラに近付こうだなんて、下種で烏滸がましいもんなー……わかってはいるんだよ……。
確かに現状、私はいきなりクラスメイトからホームメイトに変わった怪しさ全開の存在だ。だからこそ、信頼を築けるようにしあわせ湯の仕事と、恐れ多いがコミュニケーションも努めているのにな……さくらちゃんとか思ったよりいい子で話しやすくて好き。
(……わからん。でもこれ以上監視範囲が狭まるのはヤバい……! 覚悟を決めろ……もっと大二に近付くんだ!)
本当にフェニックスフラグが折れたらヤバい。不安になった私は、なりふり構っていられなくなった。
部活では集中してコミュニケーションをとろうと迷惑にならない程度に追いすがった。
さらに、見てるだけだった教室でも、勇気を出して近付いたのだ。
正直頭も心臓もパンクしそうだった。カーストを無視した交流なんて、凡人がやっていい事じゃない。失礼千万にも程がある。
一応そういうのに寛容じゃない面倒くさい人が居ないタイミングを計らってはいるが、大二普通に誰かと居るし、結構難しい……。
しかもこれ、全然効果がめぼしくなかったのだ。絶望している。
いや、確かに大二は話しかけたら返してくれるんだが……以前と違って何故かあちらからあまり話を振ってくれない。こちらも話題のレパートリーなんか無いので、挨拶の延長みたいな他愛ない会話で終了してしまう。
家では勉強や献立の事ぐらいしか話せない。一応同居してる距離感にしては遠く感じる。
ちなみに当然ながら初めに、面倒を避けたいし同居状態なのは二人だけのヒミツだと釘を刺した。まあ帰路は同じになるんだが、他に下町から杣林*1に通ってる人いないし意外とバレないものである。
何やかんやめげずに、私は交流を続け──
(そして────やめました)
ん? やめたの? ……話しかけるの、やめました。
…………腰抜けだよ! せっかく交流自体は途切れてなかったのに! 何やってんの!?って思ったよな! わかる! でも聞いてくれ!!
思い出してほしい。大二は凡人と違って心技体が優れに優れまくってる特別な存在だ。
剣道の飲み込みの速さは異常だし、聞けば入試も通過点みたいな言い分だったし、もう同じ人間と思えない。今後の入隊3年足らずで分隊長就任ってのも意味不明だからな。キャリア昇進なんて比じゃなくてヤバすぎ。
あと公式は彼がシャイでプライド高いとか言ってるが、コミュ力は普通に高いし十分外向的だ。特別なヤツは陰陽を超越出来るっていうのか? 頭脳明晰、運動神経抜群のエリートがよぉ……。
……つまりだ。
そんなキラキラした
私は生前テレビの前で応援してただけのライダーオタクな一般人だ。特別な人らと同じ空間にいるだけでHPがゴリゴリ減る、雑魚メンタルでずっとやってけるわけないでしょ!!
(……大二にはフェニックスに就職してほしい。私も、五十嵐家に守ってもらう身(勝手に)として、できる限りの貢献はしたいと思っている。
でも、ムリな時はムリなんだよ……心臓に毛が生えた猛者じゃないんだよぉ……)
「──ごめん、ちょっといい?」
そんな感じで、完全に自爆して燃え尽きていた私に、なんと大二の方から話しかけてきた。
彼が聞いてきたのは銭湯でバイトすると決めた動機についてだった。
何か見透かされたわけじゃなくて良かった……安心した私は生存という最大目的以外、ぼかしつつ正直に答えることにした。
……なんかすごい真剣に咀嚼してくれてた。器の小ささが露呈するから、そんな真面目に捉えないで……。
でも、多分納得してくれたみたいで助かった。ついでにフェニックスへの誘導もちょっとした! 偉いぞ私!
「守りたいもののためにお互い頑張りましょうね。友達として、私も精一杯応援します」
「ありがとう。でも、
「……? えっとじゃあ、どうせなら──親友として。改めてよろしくしましょう」
「親友か……うん、よろしく……!」
決意に燃えた握手を交わした。なんと、大二と†親友†になる事ができたのだ──!
……正直もう一度仲良くなるために咄嗟に出しちゃったニュアンスだけど通ってよかった。
それからというもの、私が心の中でやった賞賛を飛び越え、大二は部活や勉学、体術に一層励むようになった。
ちょ、ちょっと張り切りすぎじゃないかと思いつつも、様子を把握するために私はエナドリや救急箱片手に絡み続けないといけない。
だが大二は前より気さくに話してくれる上、サポートも快く受けてくれるようになった。これが、これが親友の距離感……! 私は感動していた。
「どうしてそんなに打ち込むようになったんですか?」と聞けば、なんとフェニックス入隊を目指すと決めたからだという。
曰く「水無瀬のことがちゃんとわかって、俺もがんばろうって決められたんだ」と。
……すっごい心にきた。何だかんだリバイス世界で生存のために必死になっている私だ。誰にも明かせないとはいえ、間接的に頑張りが認められると嬉しい。まあ、過程には価値を見出すべきじゃない気もするが、今回ぐらいは舞い上がらせていただく。
(だってフェニックスに入る言質とれたんだからね! ルート確定の大勝利だ!)
いつの間にか彼は進路を決定していた。私が誘導するまでもなかったのだ。やはり運命は彼に戦えと言った……。
本当に良かった。これで大二は消滅せずに済む。あと私の平穏も保たれる。というか考えてみると、本編通りに進まないと、みんな余計に悲惨な目に遭う仮面ライダーリバイスがヤバすぎるんだよな!
「大二くんは世界を、私は銭湯を守りますからね」
「うん、
くぅ〜、これにて任務ほぼ完了でしょう! モブの私にしては上出来だァ……別に自爆しただけで何もやってねーだろなんて悪魔の囁きは無視だ無視!
──なんて思い上がりが、フラグでしかないなんてわかっていただろうに。
……思えば私は、随分と調子に乗っていた。高校以来、立ち回りに苦労すれどデッドマンズから害されることはなかった。平和な日常を甘受しまくっていた。さらに、一輝と仲良くなり、住み込みなんて有り得ない成果を上げ、将来安泰の目処まで付け、自惚れていたのだ。だから、まさか、こんな、絶望を──
「水無瀬もフェニックスに入って銭湯守るんだしね」
──なんでそうなってんだよ!?
うん、長すぎるしな。現実と向き合うけどな。なんで私も一緒にフェニックス目指すなんて認識になってるんだろうな!?
いつ私がそんなことをほざいた!? 私は平穏に過ごしたいのに! しかも私は悪魔から害を受けてきて悪魔アレルギーなんだよ! ムリだ!
……いや待て、確かに違和感はあった。
新しい取り組みを始めたという事はそれ関連の話題をゼロから作っていけるわけで、大二とは勉強や体術の話ばかりするようになった。
で、大二はわざわざ私にも教えてくれて。その好意が眩しくて……ウソです断ったら怖くて。
毎回従順に教授を受けるわけで。親友とはいえ手厚いな、でも実践まで一緒にやらせてくるのはおかしくねとは思いながらお返しにアドバイスしたりしたが……ん?
「いっちゃん、フェニックスの就業体験合宿通ったらしいよ! 頑張ってね!」
「よーし! パパさんも動画で応援しちゃうぞ〜! だから一叶ちゃん、そろそろ出演NGを解除……」
「はいはい、パパさんも家も気にしないで大丈夫だから。やれる事を、精一杯頑張るのよ!」
えっ、まって、おかしい。
「みんな……俺たち、絶対やり遂げてみせるよ」
「銭湯のことホントに大切に思ってるんだって、改めて実感させられた。一叶、俺もめっちゃ応援してるからな!」
「はは……はい、がんばり、え……?」
──なんかもうみんな意識固めちゃってんじゃねーか!
五十嵐家揃って私と大二を応援しまくってる。特に一輝は人一倍うるさく盛り上げ……いやあなたは私が銭湯居たいのこの世で一番知ってるくせに何してんの!?
いつの間にか心労を無視できる憩いの家事タイムも引き受けられ、どんどん就職までの体勢敷かれてた。なんで勝手に道が舗装されてるんだ……?
何がヤバいって否定できないことだ。ここで「いや〜フェニックス入隊? 有り得ないっすわw」とかほざいたら、築いた信頼が期待(不本意)を裏切ることで無に帰す。そして確実に家から追放されてしまう。それだけは避けないとだから、フェニックスの試験受けないとで……もうおしまいだよ!
ぐぬぬ……正直実は、私も候補に入れてたことはあるんだ、フェニックス入隊ルート。自分の身は自分で守る的な感じの。
でもムリじゃん。落ちるじゃん。そんな賢くないし、横断しまくり専門業務プロセスに適応できるわけないし、そもそもトップが謀略と犠牲を巡らせる職場とかやっぱイヤになったよ!
てか大二、教え合う中で私の才能ないこと見抜いてるはずなのになんで手厚くするの。それは分析が済んでて手抜いたら即分かる証左でもあるから、私も全力で目指すしかなくなってて……あああ゙あ゙あ゙あ゙あ゙どぼじでごうなっだんだんだよぉぉぉ!!
「俺たちは同じじゃないけど──親友なんだし。それぞれ変わりたい自分のために……お互い高め合っていこう?」
「…………はい、よろしくお願いします……」
眩しい笑みと優しく差し出された手……逃げ道なんてなかったのだ。
──神さま、もしいらっしゃるならまず土下座ください。……なんでモブに過酷な運命を強いるのですかマジでざあ゙!!
その日、失意に落ちた私は思い出した。
ここはモブに厳しい、絶望のリバイス世界であったのだと────
【悲報】オリ主、自宅警備員どころか世界を守る黒幕機関に就職しようと誘われてしまう。
次回は大二視点です!