「人を人としてうまく統治するには何が必要か。ルートはなんだと思う?」
「興味はない」
海軍本部、マリンフォードにて二人の青年が話をしていた。正義の文字が入ったコートを羽織り堂々と歩く二人の姿にすれ違う海兵たちは自然と道を譲り経緯を示す。
二人が海軍将校と言う事もあるが二人の経歴、実績を知る者からすればまさに
「簡単な事さ。悪を意図的に作ってやれば良い。若しくは蔑む対象でも良いな。それだけで人は団結しやすくなるし多少の事にも我慢できる」
「……この世に悪は必要ない」
「ま、お前ならそう言うと思ったし俺もそんなことをするつもりはないさ。ただ、やるならこれほど素晴らしい統治はないと思うぜ?」
「先ほども言ったが統治など、興味はない」
青年、ノワールの言葉をもう一人の青年、ルートがばっさりと切り捨てる。本当に興味がない事はこの反応から分かったがノワールはお構いなしに続ける。
「そんな事を言っているわけにもいくまい。俺は海軍少将、お前は大佐になったんだ。自然と部下が出来場合によっては支部長になるかもしれない。そうなれば多少なりともかかわる必要が出てくる」
「……海賊を滅ぼせるのならどこだろうと構わない」
「全く、お前は何時もそれだな。
「余計なお世話だ」
ルートの表情は真剣だがその瞳には鬱陶しいという感情が浮かびつつあった。それを察したノワールだがそれを気にするつもりはなかった。
「俺も支部長になるのは嫌だからな。今までの様に自由に行動できればそれでいいさ。……お前も、そうだろう?」
「……」
ノワールの言葉にルートは答えないがノワールには肯定している事が難なく分かった。
「……さて、お前が興味のない話はここまでにしてそろそろ本題といこうか。ルート、お前には
「相手は?」
「ノコギリのアーロン。魚人海賊団の元船員だ」
「……分かった」
「頼むぞー。友人は既に動き出しているからな。あ、ついでにフーシャ村に行って村人たちの様子でも見てきてくれ」
ルートは一言だけ返事をして港の方に向かっていく。船や船員はノワールの手によって準備済みでありあとはルートが乗り込むだけの状態となっていた。これはルートが万が一断った場合ノワール自身が行く予定であったからだ。とは言えノワールはルートが断わるなんて全く思っていなかった。『海軍による正義』を掲げるルートにとって海賊を討伐する行為は正当なものだ。例え相手が1000万に満たない海賊だろうと四皇だろうと海賊である以上倒すべき敵に変わりはないのだ。
「……そう言えば
ノワールは東の海の方を見て弟の姿を思い浮かべる。「
ノワールの力
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本
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実