キミの全てを愛している
キミが私のためにやってくれる事が好き
キミが私以外の人に色目を使うのが嫌い
キミの帰りが遅いと寂しい
キミと出会ってから自分はこんなに感情豊かなんだと感じられた。
星街すいせいはとてもクールなイメージだ。配信やコラボなどではサイコパスな一面なども見えていたりする。
今、その星街すいせいは後ろから男性に抱き着いている。星街の顔は誰も見たことがないほどに…赤く染まっていた。
「ねぇ、ねぇ…褒めて」
私が変なお願いをしたとしてもキミは何でも言うことを聞いてくれる。だから、あんまりキミにお願いとかを気軽な気持ちではできない。
キミは真顔ですいちゃんの方を見ながら答える。
「すいせいさんって可愛いですね」
そんな真顔で見られるとお願いをした、こっちの方が緊張して視線を逸らしてしまう。よくそんな恥ずかしい事を真顔で言えるなと感じてしまう。お願いをしたのは自分の方なんだけどね。
「もっと、もっと」
「誰に対しても優しく接しられるところとか僕は好きですよ。他にも」
「…満足!」
「満足してもらえたなら良かったです」
「キミに褒めてもらえるのが誰に褒められるよりも一番嬉しいんだよ~何をされるにもキミが一番なんだ!」
「そう言っていただけて嬉しいです」
私はキミがいるだけでもう何もいらないんだ。逆にキミが居ないとすいちゃんは何にも出来ないんだ。キミと出会う前までは自分で全てをやってきた。
自分のためにやってきた。でも、キミと出会ってしまってからすいちゃんは変わっちゃったんだ。何をするにもキミが近くに居て欲しいと思うようになったんだ。ぬるま湯に浸かり過ぎて気づければそれが当たり前になってしまっていた。
もう昔のような生活には戻れない。キミが居ないと私は完璧じゃいられない。
そこで私は覚悟を決めて一つのお願いをしてみることにした。
「ねぇ、仕事辞めてくれない?」
私の言葉を聞いて、キミは驚いて私の方を見た。
「な、なんで!?」
「すいちゃんはキミにずっと近くに居て欲しい。それにお金の心配なら私だけでもキミを養っていくだけの力はある」
キミが働かなくても私が絶対にキミを養っていく。不自由は絶対にさせないし、キミが望む物であればどんな物でも絶対に手に入れてあげる。
「で、でも…」
「最近、キミの帰りが明らかに遅くなってるよね。それのせいですいちゃんはキミと一緒に夕食を食べることが出来ないの。やっと帰って来たと思ってもキミは眠そうにしているしさ」
「…それはごめん。確かに最近はちょっと仕事が忙しくてなっているのは事実だよ。今のプロジェクトは大きなものだからね」
キミに嫌われたくないから構って欲しいけど、構ってとは言えない。キミだってすいちゃんのために仕事をしてくれているんだから。
でも、仕事のせいですいちゃんとキミの自由な時間を奪われるなら………。
「今までは我慢してこれらけど、そろそろ限界なんだよ。すいちゃんもさすがにこれ以上、我慢してたらキミに何をしてしまうか分からないよ」
そう口にしている星街の目は獲物を狙う肉食動物の目と同じだった。
「………」
「これはすいちゃんの我儘だってことは分かってる。それでもすいちゃんはキミと少しでも長い時間を共に居たい…」
多分……いや、確実にこのお願いはキミを困らせることになる。急に仕事を辞めてくれと言われてもそう簡単に首を縦に振って来るものじゃないことも。
それでもすいちゃんはキミに一緒に居て欲しい。
その後も私がどうしてもと言い続けたからか最終的にキミは仕事を辞めることを承諾してくれた。
「これからはずっと、すいちゃんと一緒に居ようね」
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