この街中でとても目を引く人がいる。その人物は壁に持たれかかりながら、腕時計を見ていた。誰かと待ち合わせをしているのが一目で分かる。モデルに居ても全然納得できるほどの可愛い顔立ちをしていて、やせ型。
そんな誰も近づこうとすらしなかった人物に一人の男が近づいていく。
「誰かと待ち合わせ?」
「は、はい……」
「そんな奴を待っているよりもオレと一緒に遊ばない?」
男はナンパのようでしつこく誘っている。
「え…やめて…」
このままだったら連れていかれそうだったタイミングで男の肩を誰かが掴んだ。
「ねぇ、止めてくれるかな?」
「はぁ、なんだてめぇ!」
掴んだ人物は青色の髪をしていて、目つきは鋭く今にも襲ってしまいそうなほど。
「だ・か・ら、その手を離せって言ってんの」
「他を当たれ。こいつは「だ・か・ら、それ以上オレの彼氏に触れんじゃねぇよ」
星街が男を掴んでいた手は徐々に力が入れられていく。そして顔も笑顔ではあるが、さっきよりも強張っている気がする。
「い、いてぇ……なにすんだよ……ってこいつ男かよ!」
確かに男が勘違いしたのも分かるほどの美しい顔立ち。女性のように見えるが、この人は歴とした男性。童顔のような顔つきに性格も相まって初対面の相手には絶対に勘違いされてしまう。
「どこからどう見ても男だろ。次、オレの彼氏に手を出したら今度はどうなっても知らないよ。これ以上は我慢できないから早く立ち去ってくれないかな」
男はさすがに怖くなったのか、舌打ちをして立ち去った。
「大丈夫!?怪我とかしてない!?」
すぐに男のところに星街は駆け寄ってけがをしていていないかを確認した。怪我でもしてようものならあの男は確実に地獄に叩き落されていただろう。そして何よりもさっきの目つきとは打って変わって優しい目つきに変わった
「うん。別に僕は大丈夫だけど、すいせいさんの方こそ大丈夫!?」
「私は大丈夫だよ。私としてはキミの方が心配だよ。ああ言う奴が来たらもっとビシッと言った方がいいよ。何も言わなかったりすると連れてこうとするから。今回は私が居たから良かったけど」
「うん、気を付けるね」
「本当にキミは…」
「じゃあ、行くよ」
「あ、うん」
星街に手を掴まれて引っ張られるように男は付いていった。まるでこの二人は男女が逆転しているようだと周りの人は思った。
「最初はどこに行くの?」
普通であれば男性がエスコートしたりするが、この二人に関しては真逆。
「まずは映画館に行くよ!キミが見たいって言っていた映画」
「すいせいさんが見たいって映画があるんだったらそっちでも「すいちゃんはキミが見たい映画を見たいの!」
「そうなの?」
「うん!」
「だってすいちゃんはキミが好きなものが好きだから」
続きを書いて欲しい話がある?
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ある
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ない