「え、なんで僕はラミィさんに押し倒されているんですか?」
「キミが悪いんですよ」
「ぼ、ぼくなんか悪い事をしちゃいましたか?」
「はい、ラミィは怒っています」
「何かあったら謝りますから何をやってしまったのか教えて頂けませんか?」
「自分で考えてください。ラミィは怒っています」
―――――――――――――
少し前に遡る。今日は雪花ラミィにとって大切な日になるはずだった。それは新たな門出。今日から同棲が始まるのだ。
「今日からラミィも………」
ラミィが今日をどれだけ待ち焦がれたか。キミは色々と忙しくて最近は全然会えていなかった。このまま会えない内にキミの心が冷めてしまうんじゃないかと何度思ってしまったか分からない。夜寝るときや一人で作業をしている時などふとした時に考えてしまう。
「そういえば、遅いな。引っ越し屋さんと話してい来るだけならもう帰ってきても良さそうなのに…」
ラミィは心配になってキミを探してしまう。もう少し待っていればいいのに自然と体が動いてしまう。
そして私の目の前に移った光景は……ラミィを固まらせるのは十分なほどだった。そこにはキミが若い女の人と話していた。普段あんまり笑顔を見せないキミが笑顔だった。
話は最初に戻る。
「ラミィはとても傷つきました」
「え、そういわれても……」
「……キミは本当に分かってなさそうだよね」
「う、うん。だから教えてくれると…」
「も~仕方ないな。今さっき、キミは若い女の子と話してましたよね」
「……?」
「惚けたような顔をしているけど、ラミィは見ていたよ。キミが女の子と楽しそうに話していたのを」
キミはラミィが嫉妬深いことを知らないかもしれない。ラミィはとっても独占欲が強いんだよ。それにまだキミ以外の人だったらまだ許せたんだけど、キミだけはどうしても許せない。キミはずっとラミィのものじゃないと絶対に嫌なの。
「…あ、あれはラミィさんが思っているようなこと「言い訳は聞きたくない!ラミィはずっとキミの側にいたい!生涯、キミと一緒に歩んでいくと決めているんです!!だから、誰かにキミのことを渡さない!たとえ、キミに嫌われるような結果になったとしても!!」
そう言ってラミィは唇を奪うために少しずつ近づいていく。キミはどうにか抜け出そうと必死になっているが、そう簡単に抜け出せるわけがない。
「あれは配達員さんです!!!!」
急にキミは大声で叫んだのでラミィは驚いて動きが止まった。
「あれは配達員の人なんです!それにあの時は………ラミィさんのことを褒められていたので嬉しかったんです!!」
「え…?」
「配達員の人から「とても綺麗な恋人さんですね」と言われたのでとても嬉しかったんです。自分のことは褒められても別に何とも思わないけど、ラミィさんのことを褒められるのは……嬉しかった」
急にそんなことを言われるとラミィの思考がバグってしまう。さっきまでキミに対して怒っていたのにそれすらも忘れてしまうほど。
「……そ、それならすぐに言ってくれれば…」
「うん。ごめん。ちょっと思い出すのに時間が掛かっちゃってしまって。若い女の子としか言われなかったので」
「そ、そうなんだ……ラミィのことを褒められて嬉しかったの?」
「嬉しかったよ。自分が好きな人だから」
続きを書いて欲しい話がある?
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