不知火フレアはとてもモテる。男子にモテるというよりも…女子にモテてしまっている。それは不知火さんの態度がそうさせている。
特に上級生の女子生徒に対しては思わせぶりな態度を取っている。でも、前に本人に聞いた時は「そんなことしてるつもりはないですよ」と言っていた。たぶん、本人にはそういう気はないんだろうね。でも、それとは裏腹に不知火フレアの学内での人気は尋常ではない。
昼食時の時間になると後輩が来る。その後輩とは不知火フレア。あることで知り合ってからは懐かれてしまって今に至る。昼食はほぼ毎日、一緒に取るようになった。
「せんぱ~い」
「またお前か」
「来ましたよ。早く昼ごはんを食べましょう」
そう言って席を向かい合うようにしてお互いに席に着き、食事を始めた。食事を初めて5分ぐらいが経過してから僕は目の前に座っている、金髪の後輩に対して不貞腐れた感じで聞いた。
「お前ってモテるよな?」
「そうですか?私としては別にそんな感じはしてないんですけど…」
本人は別に何とも思ってようでお弁当を食べている。
「いや、どう見てもモテてるだろ。スタイルもいいし、顔もいいし、誰に対しても優しいからな。モテル理由は揃っていると言えば揃っているけどな」
「別に私はモテてませんよ。それよりも先輩はどうなんですか?」
「どうって?」
「恋人とか出来ないんですか?」
不知火は僕に喧嘩を売っているのか。これをわざとやっているのか、それとも気付いていないで言っているのかは分からないんだよな、不知火に関しては。
「出来てたらお前とこんな風に食事をしてないわ」
「それはそうですよね。それに先輩の彼女になる人ってかなり苦労する方ですもんね」
「おい、人の未来の彼女に対して暴言を吐くんじゃねぇ。僕は彼女が出来たらとても大切にするし、不知火と接している時とは全然違うんだよ」
と言っても彼女が出来るかは分からないし、もしかしたら生涯孤独の可能性も零じゃないんだよな。いつか出来たらいいな…。
「そうなんですか~~先輩は変わらないと思いますけどね」
少し苦笑しながら不知火は口にした。本当にこいつは俺の心を逆なでするのがうまい。
「はぁ…それで一つ質問してもいいか?不知火」
「いいですよ」
「お前はなんで僕と食事をとるんだ?お前ぐらいの人気者だったら食事の誘いなんて引く手あまただと思うんだが」
「確かに誘われたりはしますよ。でも、全部断ってます」
「それはなぜ?」
「先輩と食事を食べるためです」
「だから、それはなぜかを聞いているんだけど…」
こいつは質問の意図が分かっていないのか。
「なんででしょう。分かりません」
「分からない?」
「はい。何でか分からないですけど、先輩と一緒に居たいんです」
「その何か分からないもののせいで俺は不知火と昼食を食べることになっているのか」
「はい!でも、私は先輩と食事が出来て楽しいですよ。いつもくだらない話とか他の人が聞いたら別に価値のない会話だろうけど、そんな他愛もないような会話が楽しいんです!」
「そうか?」
「これからもこんな風に先輩とどうでもいい話を話したりしながら昼食を食べたいですよ」
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