「るしあは近くに居ちゃだめ?」
「…ううん。僕はるしあさんが近くに居てくれてとても頼もしいですよ」
「そっか…///」
「はい!近くに居てくれて嬉しいですよ」
僕の笑顔は少女を笑顔にすることが出来る。それは普通のことでとても素晴らしいこと。僕が笑えば少女はずっと笑顔でいることが出来るのだから。今まで人に疎まれていた僕の笑顔で誰かを笑顔にさせることが出来るということだけで生きていて良かったと思える。
「行きたいところはありますか?」
「そうなのですね~~るしあはキミの行きたいところでいいのですよ。キミの行きたいところだったらるしあはどこでも好きになれる気がするのですよ」
とても可愛くて誰よりも儚い笑顔を浮かべる。
「じゃあ、水族館にでも行きますか?」
「うん!」
僕とるしあさんはその足で水族館に向かった。行くまではお互いの近居などを話し合ったりしているとあっという間に水族館に着いた。
水族館は広く、時間帯からしても人は少ない。今は平日の夕方ということもあってかな。
「この時間なら人も少なそうだし、時間かけて回っていけそうでよかった」
「そういえば、水族館に来るなんて久しぶりなのです」
「それなら楽しめると思いますよ」
「……るしあは……キミと一緒ってだけでもたのしいけどな…」
「何か言いましたか?るしあさん」
「い、いや、なんでもない!!」
「そうですか?それでは入りましょうか」
水族館の中には珍しい生き物や普段は危険すぎて近くで見られない海の生き物を近くで見ることが出来る。
「かわいい~~ねぇ、この魚ってなんか変な顔をしてるのです~」
どうやら水族館に来てよかったのかも。るしあさんは僕が考えていたよりも水族館を楽しんでくれているようだった。
「そうですね」
水族館中をぐるぐる回りながら見ていく。次はペンギンと会える場所。ペンギンショーなどもやっていてとても楽しそうな企画があったりする。だけど、時間的にさすがにペンギンショーは時間が合わなくて見れなかった。でも、ペンギンを見ることが出来たのでるしあさんはとても喜んでいた。
「ペンギンの歩き方ってなんかかわいいのですよね~」
「そうですね」
イルカショーを見ている、るしあさんはとてもはしゃいでいた。そんなるしあさんを僕は温かく見守っていた。
「あのイルカすごいのです!!ほら、次もすごいよ~~ぐるぐる回ってる」
「そうですね」
その後も色々と水族館中を回っていたので、るしあさんも疲れてしまって今は休憩スペースのようなところで休んでいる。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫なのです…」
「それなら良かったです」
それから少し話しているとるしあさんがこちらの顔を伺っていることに気付いた。
「どうしたんですか?僕の顔に何か付いていますか?」
「ううん……ただ、るしあと一緒に水族館を回るのを楽しくないですか?」
「え、なんで?」
「だってさっきから『そうですね』しか言わないのです。るしあだけ楽しんでいるんなら…やだし。もしかしてるしあと一緒にいたくないのですか?」
「全然そんなことないよ。僕はただ海の生物に見とれている、るしあさんのことを見ていただけですよ」
僕が水族館を選んじゃったからるしあさんが楽しめるか分からなかったから心配だった。だからちゃんと楽しんでもらえているかを確かめていた。
「るしあを?」
「はい、とっても良い笑顔をしていたので見惚れていたんです」
「…………///」
「…だから、るしあさんといるのが嫌とかじゃないんですよ。逆にるしあさんと水族館に来れて本当に良かったと思ってますよ」
僕の態度がるしあさんをそこまで不安にさせていると思いもしなかった。
「………そう?」
「楽しそうなるしあさんを見れたので、それだけでも来たかいはあったと思ってますよ。僕はルシアさんのことが好きですから」
「………///」
白い肌がリンゴのように赤く染まっていた。
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