僕の奥さんはとっても可愛い。ちょっと人の話を聞かなかったりするところもあったりするけど、そういうところも含めて可愛いと個人的には思っていたりする。
「人間様~」
「どうしたの?」
「起き上がれないから起こして~~」
「仕方ないですね」
僕はあやめさんの背中を支えながらゆっくりと起き上がらせた。なんかこれだけであれば介護のようだ。あやめさんは鬼なので年は僕よりも上だけど、見た目は十代の少女のよう。
起こすと急に百鬼さんは僕に抱き着いたまま離れない。
「あ、あの、百鬼さん…」
「う~~やっぱり人間様の匂いは落ち着く~」
「や、やめてくださいよ!僕の匂いなんて良い匂いじゃありませんから」
誰かに匂いを嗅がれるとこんなに恥ずかしいことを初めて知った気がする。
「だめ~余はもっと人間様を近く感じたいの」
「そう言ってくれるのは嬉しいですけど、あやめさんに匂いを嗅がれるとすっごく恥ずかしいので止めてくださいよ」
それから僕が止めてくださいと言ってもあやめさんは全然止めてくれなかった。結局、三十分以上も僕はあやめさんに匂いを嗅がれた。
そして食卓につき、食事を進めながら今日の予定について聞いてみることにした。
「今日の予定を聞いても良いですか?」
「今日は何もないかな。人間様は?」
「僕も今日は特に予定は入れませんでしたよ」
「じゃあ~今日は一緒に過ごせるね」
そう口にした、あやめさんは本当に良い笑顔を浮かべていた。本当にあやめさんのこの笑顔はいつ見ても慣れない。
「…そうですね」
食ぃを食べ終わって僕とあやめさんはくつろいで過ごすことにした。
「これでいいんですか?」
「うん。余はこれがいい!」
「それならいいんですが…」
この状況を説明すると…僕があやめさんを膝枕をしている感じ。
「久しぶりに人間様に膝枕をしてもらったけど、やっぱり落ち着く」
「そうですか?」
「うん。やっぱり人間様を近くに感じられるのが一番嬉しい。最近は忙しくてこんな風に過ごせる時間もあんまりなかったから。こういう風に普通に一緒に居られることが余にとってはとても嬉しいの」
「………///」
本当にあやめさんはよく恥ずかしがらずに言えますね。僕は自分の気持ちを正直に言うのがあまり得意ではない。でも、あやめさんは思ったことをすぐに口に出してくれる。そこが僕と違うところ。
「顔を赤くしている人間様も可愛いぞ」
「……///」
この人は僕をどれだけ恥ずかしがらせればいいんだろう。
「人間様と出会えて余はとっても嬉しいんだ。こんな余でも受け入れてくれて優しく包み込んでくれるのは人間様しかいないからな。だからこれからも余と一緒に歩んでくれないか?」
「もちろん、あやめさんと一緒に歩いていきますよ」
続きを書いて欲しい話がある?
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ある
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ない