沙花叉は飼育員さんに不満がある。飼育員さんは直接な言葉を言ってくれない。沙花叉と飼育員さんが一緒に暮らし始めてもう1年以上も経つのに…一度も『愛してる』と言ってくれない。沙花叉は勿論、飼育員さんのことが大好きで愛してる……いや、愛しているっていう言葉だけでも伝えられないほど。なのに『愛してる』って言葉を言ってくれない。
「愛してると言って欲しい!!」
「ど、どうしたんですか?急に」
「だってキミ絶対に言ってくれないじゃん!私は愛してるって言って欲しい」
「いいじゃないですか…」
「やだ~~それとも飼育員さんは沙花叉のこと愛してないの~~」
「…好きですよ」
「そうじゃない~~ちゃんと『愛してる』っていう言葉で言って欲しいの~~~」
「なんでそんなに言って欲しいんですか?別にそれを言わなくてもお互いに好意を持っているんだから」
「や~だ~~確かに飼育員さんが沙花叉のことを愛しているのは言動でも分かるけど、やっぱり言葉で言って欲しいの。言葉で言われるとやっぱり沙花叉は飼育員さんに愛されているんだなと思えるの」
言葉で言われるのと言われないとでは全然違う。好かれていると分かっていても言葉で言ってくれないと不安になっちゃう。沙花叉はもしかしたら、飼育員さんに愛されていないんじゃないかと。
「そんなに言って欲しいんですか?」
「うん。言ってくれないと今日はずっと言い続けるよ!飼育員さんが頭がおかしくなるほどに言い続けるよ!!飼育員さんは知らないかもしれないけど、沙花叉は諦めが悪いんだよ」
「そんなにですか…」
「うん!!だから言って」
そこまで押されると飼育員さんは深呼吸をしてから言い始めた。
「あ、あいしてますよ」
「やった~~やっぱり飼育員さんは沙花叉のこと愛してるよね~~」
やっと飼育員さんの口から聞けたことに沙花叉は飛び跳ねながら喜んだ。自分でせかしたとは言っても飼育員さんから言われる『愛している』という言葉を聞けただけでもとっても嬉しい。
「…ねぇ、ねぇ、沙花叉のどんなところを愛しているの?」
「優しいところも好きですし、今見たいに満面の笑顔を浮かべている時も好きですよ」
まさかこんな風に直球で言われるとは思っていなかった。あんまり飼育員さんは自分の気持ちや想っていることをそのまんま直球で言うことは少ない。
「………そ、そうなんだ…」
「いつもは悪ガキのようにからかってくるのに今見たいに急に想いを伝えられると顔を赤くしちゃうところも好きですよ」
「………」
「本当に愛してますよ」
「………///」
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