「シオンさんって恥ずかしがったりしませんよね?」
「そう…」
「はい。そろそろ2ヶ月ぐらいが経ちますけど、シオンさんが恥ずかしがっているところを見たことないですよ」
ちょっとした好奇心で僕はあることを行動に移すことにした。その内容はシオンさんを壁まで追いつめて所謂、壁ドンをする。もしかしたら嫌われちゃうかもしれないけど、それでも好奇心の方が大きい。
そしてすぐに行動に移した。僕が急にシオンさんを壁ドンしたこともあって明らかにシオンさんは驚いている。
「え……ど、どうしたの!?」
「あの、シオンさん」
「な、なに?」
「シオンさんって可愛いですよね」
「………」
するとシオンさんは顔を俯かせてしまった。そして帽子を深く被っていることもあって表情を確認することができない。
「…お、おこっていますか?」
「…………」
「すいません!嫌な気持ちにさせたらごめんなさい」
「…べ、べつに……ただ……はずかしかっただけだもん!!」
そう言って顔を上げてくれた、シオンさんは顔を真っ赤に染まっていた。こんなシオンさんを見るのは初めてで僕の方が驚いてしまった。もちろん、恥ずかしがらせるためにやったことだけど、本当に恥ずかしがるシオンさんが見えるとは思わなかった。
「そ、そうですか……なんかすいません」
「謝らないでよ…。シオンは真向から言われるのが苦手なの。キミはあんまり直球で言葉を伝えたりしないから…さっきみたいに急に言われるとだめ…」
「そうなんですか…。でも、シオンさんのそういう一面を見れてよかったです」
「…シオンをからかって面白いの…」
「違いますよ。シオンさんってさっきも言ったけど、あんまり顔に出ないので少し不安になったりもしたんですよ。僕は初めて手を繋ぐ時なんてとっても恥ずかしかったのにシオンさんは全然そんな感じじゃないかったから。もしかしたらこんな風に思っているのは僕だけなのかなぁって」
「ただ顔に出ないように必死に我慢してただけ。キミはいつも優しくて、私に対して気を使ってくれている。それにシオンから見ればキミも同じようなもんだよ。少なくとも外から見ていれば涼しい顔して手を繋いできたように見えたし、女性慣れしているのかって思っちゃったもん」
まさかシオンさんからそんな風に見えていたとは思いもしなかった。自分では顔に出ているんじゃないかと思ってたから。
「全然ですよ。女性慣れなんてとんでもないですよ。僕はシオンさん以外の女性とは付き合ったことはないですよ」
「ほんとうに?」
「本当ですよ。命を懸けてもいいぐらいです」
「そこまで言うなら信じる」
それからも極たまにシオンさんのことをからかって怒られるのだった。
続きを書いて欲しい話がある?
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ある
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ない