ホロメン×オリ主   作:主義

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不知火フレアは人間を愛してしまった

ハーフエルフは人間の三倍以上の寿命があるために自分より後に生まれた人間であっても自分よりも先に死んでしまう可能性が極めて高い。

 

 

私は彼らとは同じように時が流れながらも同じように年を取る事はない。これはハーフエルフである以上は仕方のない事だと理解している……だけど、どこか心の底では人間に生まれてきていればこんな気持ちを味わう事は無かったのだろうと思ってしまったりする。そんな事を考えても何も変わらないことは分かっている。

 

 

ハーフエルフが人間に恋するとなればそれなりの覚悟が必要になってしまう。もし結ばれたとしても寿命が三倍以上に違うのだから私が死ぬよりも早く絶対に人間は死んでしまう。だからハーフエルフが結婚するのであれば同じ同族であるか自分たちと同じ寿命の長さを持つ種族とが普通となる。

 

 

なのに私はある人間の男性に恋をしてしまった。こんな恋をしても後悔をするのは自分であるのは分かっているけど止められない。

 

 

 

私が住んでいるのは森。こも森には私しかいない。他のハーフエルフは絶滅してしまっている。だから私の命が朽ちる時が来たとしたら…それはハーフエルフの絶滅を意味している。

 

そして今日も森の中を散策していると…一人の男性が森の前で立ち尽くしているのを発見した。

 

 

「あの…今日も来たの?」

 

 

「うん。キミに会いに来たよ」

 

 

「………そ、そう…」

 

そんなことを言われると…勘違いしてしまう。でも、彼が私に会いに来るのは私個人というよりも私の種族である、ハーフエルフについて知りたいから。彼は学者で特にハーフエルフについて深く興味を持っている。だから彼はその情報を得るために私に会いに来る。

 

 

「今日も聞かせてもらってもいいですか?」

 

 

「いいよ。私も暇してたところだからさ」

 

 

「ありがとう」

 

そして私は彼を森の中に案内していき、ある木の根元に腰を下ろした。私と彼はお互いに触れられるぐらいの距離。触れようとすれば触れられる。でも、触れてしまったらこの関係性が終わってしまうかもしれない。人間にとってハーフエルフは恐怖の対象であるはずなのに彼は恐怖しているようには全然見えない。

 

 

「それで今日はどんな話を聞きたいの?」

 

 

「今日はハーフエルフの歴史について聞きたいな」

 

 

「そう。じゃあ、どこから話始めようかな。まずは―――――

 

 

 

それから私は自分が知っている限りのハーフエルフの歴史を話した。もう文献も残っていない。ハーフエルフの歴史について語ることが出来るのは私しかいない。

 

 

「こんなところかな」

 

 

「毎度、ごめんね」

 

 

「別にいいよ。私もこういう風に話す機会って少ないからさ」

 

 

「本当にありがとう」

 

私は彼の笑顔を見て、説明して良かったと心の底から思った。なんか急に心臓の鼓動が早くなっていく。彼にも聞こえてしまうんじゃないかと思ってしまうほどに鼓動が早く大きく感じた。

 

 

「う、うん…別に歴史を話すぐらいは問題ないよ」

 

 

「これからも来てもいいですか?」

 

 

「……来たいなら…」

 

 

「そうですか!それは良かったです。これからも色々と教えてください!フレアさん」

 

 

「うん…」

 

彼と会っている時間が一番充実していると感じてしまう。私には同胞はもう存在しない。だからこそ話せる相手はとても貴重なんだ。

 

彼は私の種族に興味があるだけだと思っても…嬉しい。それに何でか分からないけど…最近は彼の笑った顔が頭から離れない。

 

 

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