僕はラプラスさんの身の回りの世話をすることを仕事としている。『holox』という秘密結社のTOPに君臨している、ラプラス・ダークネス。この人の背は低くくて秘密結社のTOPだと知らなければただの小学生かなぁと思ってしまうほど。これを本人に言ったら…僕は消されるかも。
「やっぱりラプラスさんは可愛いですね」
僕は自然とラプラスさんの頭に手をのせて撫でた。
「吾輩を子ども扱いするな」
「はいはい、分かってますよ」
「全然分かっているように聞こえてこないが。分かっているなら頭を撫でるのをやめろ」
「しょうがないですね…」
そして僕はラプラスさんの頭から手をどけた。本人が嫌がっているのに撫で続けるのは本気で嫌われてしまうから。
「お前は吾輩の手となり足となる存在なのだ。吾輩の命令を聞いていればいい」
「はい、分かりましたよ。ラプラスさん」
「まず最初にその呼び方はなんだ?」
「ラプラスさん?」
「言いながら首を傾げるんじゃない。吾輩の方が立場として上な訳だから呼び方は『総帥』に」
「じゃあ、総帥」
「そうでいい!やっぱり総帥と呼ばれると気持ちがいい!」
「そうですか…それなら良かった」
こういう単純なところも含めて総帥は子ども扱いをされたりするんだろうな。そんなことを思ってしまったが声に出すのはさすがにマズイと思って口を閉ざした。
「頭を撫でろ」
「え…?」
「だから頭を撫でろ」
「…え、え?」
「だ・か・ら 頭を撫でろと言っている!!これは命令だ!」
「わ、わかりました」
僕は少し納得いかないものの総帥が命令だと言っている以上は逆らう訳にはいかない。仕方なく、僕は総帥の頭の上に優しく手をのせて撫で始めた。
「これでいいですか?」
「…続けろ……」
僕は仕方なく優しく総帥の頭を撫でることにした。本当に頭を撫でろと言ったり、撫でるなと言ったり、総帥の言葉に統一性が見られない。
「…本当にこれでいいんですか?」
「ああ、お前は吾輩が『止めろ』というまでずっと続けていればいいんだ」
「は、はい…」
言われるがままに僕は総帥の頭を撫で続けた。撫でている、こっちの方が手が痛くなっていたぐらいになってやっと総帥の口から「止めろ」という言葉が出たお陰で撫でるのを止めることが出来た。
「お前はずっと吾輩の側で見守り続けるのだぞ」
「……?」
「首を傾げるな!お前は吾輩のものなんだから吾輩を一番近くで見守るのが仕事だろ!!」
「いや、別に見守るのが嫌ではなくて……ラプラスさんがそんなことを言うなんて…」
「おい、また呼び方が元に戻ってるぞ!別に吾輩だって……おまえ…のことは優柔な召使として重宝しているからな!決して吾輩がお前のことを大切に想っているからとかでは全然ないからな!!」
本当にラプラスさんは分かりやすい人ですね。こんなに必死に否定をしたら逆に怪しく思っちゃいますよ。でもラプラスさんに必要な人間として思ってもらえているのであれば…僕の全てを使ってでもラプラスさんをサポートする。この身がこの世にいる限りは。
続きを書いて欲しい話がある?
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