「気付いてよ~~」
「なんですか…?」
「白上の変わったところが本当に分からないんですか?」
「……え、香水とか?」
「はぁ……本当にキミは白上に興味がないんですね」
一緒に暮らすようになって2ヶ月ぐらいが過ぎたけど…キミは全く白上のことに構ってくれないし、襲ってもくれない。白上ってそんなに魅力ないのかなぁ。
だから今日は少しイメチェンをするために…美容院の人にお願いをして前髪を1cmも切ってもらった。白上的にはかなり勇気を出した。少しでもキミが白上に興味を持ってもらえるように…。何か変われば構ってくれるかなぁと思ったんだけどな。
「え、そんなことないですよ。白上さんはとっても魅力的な人ですよ。僕なんかにもったないぐらいに」
「そんな魅力的な人が近くに居て、その人がいつもと違うことにも全然気づいていくれないし、白上よりも仕事が大事なんですか!?」
「い、いや、そういう訳じゃないですけど…」
「だったら白上のことをもっと大事にしてください!!白上はキミのことが言葉だけじゃ言い表せられないぐらいに大好きなんです!!だからキミの方から一緒に暮らそうって言ってくれた時はとっても嬉しかったんだよ。これからはもっと近くに居られるって…。なのにキミは白上のことを構ってくれない!!!白上はキミにだったら襲われたい!!」
キミにだったら逆に襲われたい。だってそれは白上のことを求めてくれているっていうことだから。どんな形でもいいから白上を必要として欲しい。そんな風な思考に最近は陥ってしまっている。
「ねぇ……もう白上は我慢ができないよ。キミが襲ってくれないんだったら白上がキミを襲っちゃう」
そして白上は後ろからキミに抱き着いた。キミを近くに感じられるだけで白上は満足。匂いも全てが白上のことを包み込んでくれているから。
「…ごめんね」
「なんで謝るんですか?」
「だって白上さんの気持ちに気付いてあげられなくて。僕は白上さんがあんまりスキンシップ系は嫌いなのかと思ってしなかったんだよ」
「え、な、なんで!!」
「前に白上さんと話した時にべたべた触ってくれるような人は嫌いって言っていましたから。僕も白上さんに切られたくなかったのでそういうことは極力避けていたんです」
「た、たしかにそんなことを言ったことはありましたけど、それはキミ以外の男性がということで。キミだったら全然ウェルカムですよ!!逆に襲って欲しいぐらいです!!」
じゃあ、白上があんなことを言っちゃったからスキンシップをしてこなかったってことですか…。じゃあ、白上に全然興味がない訳ではないんだ。それが知れただけでも嬉しい。
「…そ、そうなんですか?」
「はい。白上が大好きなので!!キミにだったらどんなことをされても絶対に許せます!!浮気だけはダメですけど」
彼に浮気なんてされちゃったら白上は自分のことを多分、責める。でも相手の女のことも許せないと思う。それに彼が白上以外の女性と幸せそうに笑っている姿を想像しただけでも…精神的にくるものがあるもん。
「大丈夫ですよ。浮気はしませんから。白上さんのような魅力的な女性がこんな近くにいるので…」
「そ、そうですか……」
「あ、あの…じゃあこれまで我慢していた分…白上さんのことを襲ってもいいですか?」
「…うん……///」
いざ、そんなことを面と向かって言われると恥ずかしいですね。
「あ、あと…その前髪とっても可愛いですよ」
「え、気付いてたんですか!?」
「もちろん。いつも一緒に居ますから気付かない方がおかしいですよ。でも、あんまりそういうことに気付き過ぎるのも気持ち悪いのかなぁと思っちゃって言えなかったんです」
「なんだぁ…気付いてくれてたんだ…。それにかわいいって…」
やっぱり褒められると嬉しい。それに今まで彼の方から褒めてくれるようなことはあんまりなかった。だから彼に『可愛い』と言われただけでも飛び跳ねたいぐらいに嬉しいことなんです。
「じゃあ…いきましょうか」
「は、はい」
そして白上と彼は手を繋いで寝室へと向かったのであった。
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