獅白ぼたんと聞けばとてもクールな人だというイメージを持っている人が多い。それは間違っていない。少なくとも外での彼女はそんな感じなのだ。
でも一度、家に帰ればそれは真反対になる。
「獅白さん、ちょっとくっつきすぎじゃないですか?」
獅白さんは僕が胡坐をかいているところに座っているのでお互いの吐息が聞こえるほどに声は近い。
「なんで~~あたしとキミは付き合っているんじゃないの?これぐらい普通じゃないの?」
「そ、それはそうかもしれないですけど…」
外でデートをしたとしても決して…今のようにくっついてくるようなことは全然ないんです。逆にクールで僕の方がエスコートされるような感じなんですよね。
「今はキミに甘えたい気分なの…」
「でも、2時間以上もずっとこの状態ですよ。そろそろのどが渇いたので取って来たいんですが…」
「だ~め…あたしが満足するまでここを退く気はないよ」
予想以上に獅白さんは頑固な一面もあって退こうとしないんですよね。獅白さんは本当に180度も変わるんですよ。
「あたしはキミのことが大好きなんだ」
「そ、そうですか…」
「あたしがキミのことをどう思っているのかを伝えておかないとキミが変なことを起こすかもしれないからさ」
「…変なこと?」
「…浮気とかね。あたしに飽きて浮気をするなら別に構わない……まあ、それでもあたしは許せないかもしれないけど。でも、まだそれならいい。だけど、あたしがキミへの想いを伝えなくてキミが不安になって浮気をするなんてことは絶対に嫌なんだ。言葉にしない所為で…全てを失うのは…」
顔を見えないけど、その言葉には獅白さんの気持ちが籠っていた。
「…大丈夫ですよ。僕が浮気をするようなことありませんから」
「そんなの分からなくない。もしかしたら浮気をするかもしれないじゃん」
「それはないですね」
「なんで?」
「だって僕にはこんな魅力的な彼女さんが近くに居ますから。他の人に目移りするようなことはないと断言できます」
獅白さんに浮気をされたら仕方ない。だって僕はそこまで魅力的な人間ではないから。でも、僕の方から獅白さんを失望させうような真似は絶対にしない。
「ぜ、ぜったいに?」
「はい。もし、その時が来てしまったらその時は……僕のことをどうしても構いませんよ」
「本当にそんなこと言っちゃっていいの?絶対なんて」
「いいですよ。それぐらいの覚悟は決めているので」
僕は獅白さんを後ろから抱きしめてそんなことを言った。
「じゃあ、これからもずっとあたしと」
「はい、分かっていますよ」
続きを書いて欲しい話がある?
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