余の近くに居て欲しい。余はキミが居ないと生きていけない。キミ以外の人じゃ余の心は埋められない。キミだからこそ…余は生きていけるんだ。
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今、余とキミはメンズの服屋に来ていた。今日は久し振りに二人でお出掛け。キミが服のストックが少ないってことで来ることになった。
いつも余はキミは手を繋いでいる。それは服を選んでいる時も同じで…どんな時でも。それなのにキミが手を離して…サイズに聞きに行こうとしてしまった。
「ちょっと聞いて来るね」
「余以外のところになんか行かないで!」
「…い、いや…」
余はキミが近くいないと鼓動が早くなって落ち着かなくなる。体調が悪くなって…一人で立つことも嫌になっちゃう。
「ただ…この服のLサイズがないか店員さんに聞くだけですよ」
「だ、だめ!余から離れないで!!」
「それじゃあ…一緒に行きましょうか」
キミはとても優しくて…いつもの笑顔で余の手を握ってくれた。
余も…余自身が…キミに依存しちゃっているのは分かってる。でも、もうこの依存を治すことは出来ない。余はキミが一緒にいないと…何も出来ないし…壊れちゃう。
「買えてよかったです。最近、外での買い物があんまり出来ていなかったので」
「…ご、ごめん…」
「な、なにがですか?」
「余…さっきもキミに迷惑を…」
「あ、大丈夫ですよ。あやめさんを悪くないですし、僕があやめさんの近くにいないといけなかったのに一人で聞きに行こうとしたのが悪かったんです」
「で、でも…」
「大丈夫ですよ。あやめさん」
本当にキミじゃなかったらとっくに余は捨てられている。キミはとっても優しくて、どんなことでも余のことを包み込んでくれるから本当に…ありがたい…。それのお陰で余は落ち着ける。
そして次は映画館に行くことになった。余も見たい映画があったし、キミにも見て欲しかった。それは『ホラー』映画。余だって全然得意じゃないけど…キミは余よりも苦手。余はホラー映画は好きじゃないけど、ホラー映画を見ているキミはとっても好き。
話しているとあっという間に映画館に着いて…まずはチケットが売り切れていない事を確認して買う。そしてチケット販売機の前で操作をして…チケット代を払うために手を離した。その瞬間に…不安に襲われた。
「だ、だめ!はなさないで!」
「…え…」
「…余は…」
余の状態を理解した、キミはすぐに強く手を握ってくれた。それのお陰で少しだけ正常心を取り戻せた気がする。
「大丈夫ですよ。僕は近くに居るので…」
「余のことを見捨てないで…」
「だ、大丈夫ですから、一回落ち着いて下さい。まずは深呼吸をしてください」
キミに促された通りに深呼吸をして…やっと落ち着いてきた。
「…ごめん…。余はキミに触れられていないと…」
自分でもこのままじゃダメだというのは分かっているのに…。
「大丈夫です、僕の方こそ不注意でした。今日は色々とあやめさんを不安にさせてしまってすいません」
「…ううん。余の方こそごめん。こんな面倒な余のことなんて嫌いになっちゃったよね…?」
キミが近くに居てくれないと何もできない。一人じゃ何をするにしても不安に襲われて…。買い物もできないし、一時間に一回は絶対に連絡をくれないと心配になって病んじゃうし。本当にキミが居ないと何もできない…。
「ううん。あやめさんのことを嫌いになったりしませんよ」
「ほ、ほんと…?」
こんな面倒くさい彼女なんて嫌いになっても何も言えない。でも…余はキミに捨てられたら…これから生きていくことが出来ない。
「はい。僕はあやめさんのそういうところも含めて大好きなので…」
「…あ、ありがとう…///」
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