ボクはキミのことが大好き。世界で一番…キミのことを想っているし、キミのために生きるよ。だから、ボクから離れちゃだめだよ。
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俺は一人暮らしをしながら高校に通っている。別に特段問題もなく、普通の毎日。なにか変わったことがある訳でもなくて授業を受けて、食事をして、寝る。これをずっと繰り返している。
だけど、最近彼女と別れたことぐらい。他の人には知られていないが、学校のアイドルと呼ばれている『天音かなた』さんと付き合った。
これは俺の方から半分玉砕の覚悟で告白をしたらまさかまさかの…OKだった。そしてそれから付き合い初めて…本当に幸せな時間を過ごした。
でも、少しずつ俺じゃ天音さんに釣り合っていないんじゃないかと考えるようになった。そんな不安を押し殺すように…天音さんとデートをした。やっぱりその不安をぬぐい切れることが無くてこのままダラダラ付き合っても天音さんに失礼だと思って…別れた。
後悔がないと言えば嘘だけどこれで良かったんだと言い聞かせている。
そしてある日、クラスに行くとクラスメイトの視線が明らかにおかしいことに気付いた。俺の席に行くとそこには…漫画で見るような苛めの落書きのようなものが書かれていた。
その日はそれからも…バケツの水を掛けられたりと色々とやられた。正直、それなりに心は強い方だと思っていたけど一日で折れそう。なんで自分がこんな目に合っているのかを理解も出来ていないが、理解しようとする気力もない。
皆が口を揃えて…「お前は最低な人間だ」「地獄に行け」「もう二度と来るな」と言ってくる。さすがに人格否定をしてくるような言葉もあったが…もう覚えていないし。精神的にキツイ。
その日を境に俺は学校に恐怖を覚えるようになっていかなくなった。まあ、不登校だ。高校の教師が家に来たりもするが、今の精神状態じゃ普通に話せそうにないので帰ってもらっている。
また今日もインターホンが鳴って扉を少し開けてその隙間から誰かを確かめる。
「あけてくれる?」
「…あ、あまねさん…」
「ボクはキミの味方だよ。だから安心して開けて?」
今の俺が言葉を信じれなくなってきている。だからいくら天音さんでも簡単に部屋にはあげられない。いつ誰が何をしてくるか分からない。そう思ったら…どんなことでも怖くなった。これが人間不信。
「ごめんなさい、今日は話すような気分じゃないんです」
「そっか…でも、ボクは絶対にキミの味方だからね」
それだけ言って天音さんは去っていった。
それからも毎日、天音さんが俺の家に来るようになった。何度も断っているのに、諦めることなく、何度も訪問してくる。
少しずつでも…俺は天音さんのことを信用し始めていた。こんなに俺のことを気にかけてくれるような人が悪い訳がない。だから俺は天音さんを家にあげることにした。
「辛かったよね」
「……う、うん…」
「大丈夫だよ。ボクはどんなことになってもキミの隣でキミを支えるから安心して」
「…あ、ありがとうございます」
「キミにヒドイことを言う奴らのところなんか行かなくていいんだよ。これからは二人で一緒に…」
天音さんは僕の事を優しく抱きしめてくれた。人の温もりというものを久しぶりに感じた気がした。
「はい……天音さん」
それから…僕はまた天音さんと付き合うようになった。少しずつ天音さんのお陰で学校にも復帰していけて本当に天音さんには感謝したい。
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