大好きだよ。
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自分がこんなに誰かに依存するなんて思いもしなかった。もう彼なしじゃ生きる気力がわかないほどに…あたしは彼に依存している。彼が生きているから、あたしも生きようと思う。少しでも彼の近くに居るために。
「ねぇ…フレアさん」
「なにぃ?」
「大変じゃありませんか?」
「なにが?」
「いつも…僕の会社までついて来るのって?」
「全然、あたしはキミと一緒に居られて嬉しいよ」
「そ、そうですか…」
フレアさんは僕を会社まで見届けに来てくれる。そして帰る時間が分かったらフレアさんに連絡して…迎えに来てくれる。迎えに来ると言っても僕は徒歩出勤、帰る時も車じゃなくて徒歩。会社の前で雨の日でも雪の日でもずっと立って待っている。僕としては温かい家で待っててくれても全然いいんですけどね。
「フレアさんも好きなことして大丈夫ですからね」
「あたしはキミと一緒に居ることが好きなことなんだよ!」
「…でも、フレアさんにだって趣味あるじゃないですか。歌ったり、絵を描いたりって…最近、フレアさんがそういうことをしているのを見ないですし」
出会った頃よりも…フレアさんの僕に対する愛は強まっている気がする。もしかしたら、これは僕の気のせいかもしれないけどね。
だけど、フレアさんが自分のために使う時間が圧倒的に少なくなったと感じる。どんな時でも僕と一緒にいるようにしている所為だ。知らず知らずのうちにフレアさんに変な負担を背負わせてしまっているのかもしれないと最近は考えている。
「歌ったり、絵を描いたりも好きだよ。でも、今のあたしはキミが全てなの!あたしの中での優先順位でキミより上は何もないの!」
「…でも…それじゃあ…」
「ねぇ、キミはあたしのこと嫌い?」
「き、きらいなんてことないですよ!いつもフレアさんと一緒に居られて幸せですよ!」
自分のことをこんなに想ってくれるような人はいないと断言できる。両親を除けば少なくともフレアさんが一番僕のことを知ってくれているし、愛してくれるのは伝わって来る。
「ほんと?」
「本当ですよ」
「…じゃあ…絶対にあたしのことを捨てない?」
「もちろん。だから、僕とフレアさんが分かれるとしたら僕がフレアさんを怒らせて捨てられなければですけどね」
僕がそう言うと…フレアさんが僕の手を力強く握ってくれた。
「あたしがキミのことを捨てる訳ないじゃん!!あたしにはキミしかいないんだから!!」
「…そ、そうか…」
「だ・か・ら…絶対にあたしから離れないで。あたしはキミさえいればこれからも生きていけるの」
「…はい。分かりました」
続きを書いて欲しい話がある?
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ある
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ない