沙花叉には可愛い後輩がいる。休み時間の度にその後輩くんに会うためにいつも教室に行っちゃう。それは今日も同じで沙花叉は後輩くんに後ろから首元に手を回して抱き締めてる。
「ねぇ、後輩くん~」
「なんですか…」
「沙花叉のことかまってよぉ~」
「あなたって先輩ですよね」
「そうだよ!沙花叉はキミの先輩だよぉ~」
「もっと先輩らしくしてくれませんか?」
「別にいいじゃん。沙花叉はキミに甘えたいんだもん~」
後輩くんは沙花叉よりも大人っぽくて二人で歩いていたら沙花叉の方が後輩で後輩くんの方が先輩に移るんだよね。だから、沙花叉は甘えちゃう。それに後輩くんは粘ればどんなことでもやってくれるんだもん。
すると急に後輩くんのクラスメイトの男子が話し掛けてきた。
「ねぇ…クロヱ先輩」
「なに?」
「そんな奴じゃなくてオレと付き合わない?地味そう奴よりもオレの方がクロヱ先輩を満足させられると思うしさ」
「…ねぇ、それは沙花叉に対して喧嘩売っていることでいいんだよね」
「え」
「沙花叉の前で後輩くんのことを馬鹿にするってことはどんな目にあってもいいってことだよね?沙花叉はキミになんか興味ないし、まず、沙花叉のことを『クロヱ』って呼ばないでくれるかな」
「い、いや…」
「ねぇ、早く沙花叉の視界から消えてくれないかな」
するとそいつはすぐに教室からでていった。
まじで…気分が悪い。沙花叉の後輩くんに対して悪口を言うような奴はどんな奴でも確実に許さない。まじで一番大切で…世界で一番大事な沙花叉の後輩。
「ち、ちょっと…やりすぎでは」
「全然、そんなことないよ。手を出さなかっただけ運が良かったよ。沙花叉はあいつのことをこれから許さないけどね」
「…こ、こわい…ですね」
「そんなことはないよぉ~」
「…い、いや、こわいですけど」
「沙花叉の大事な後輩くんの悪口を言ったんだから、これぐらい当たり前だと思うよ」
後輩くんを怖がらせちゃったのはだめでも、沙花叉はあれぐらい言わないと気が済まない。
「後輩くんのことが大好きだからね。どんなことがあったとしても沙花叉がキミのことを守ってあげるよ」
「そ、それって…普通は男の方が言うことじゃないんですか?」
「そうかなぁ。でも、やっぱり守るのは沙花叉の方だよね」
「僕はひ弱ですからね」
後輩くんは守られている、『お姫様』タイプ。そして沙花叉がお姫様を守る、『王子様』タイプだよね。
「でも、今は甘えたい~」
「…か、かおをこすりつけてこないでくださいよ」
「え~いいじゃん~~」
「それをするのは動物がやることですよ。人間でやる人なんて誰もいないと思いますよ」
「そうかなぁ~」
沙花叉は後輩くんの全てが愛おしくて…大好き。後輩くんはやることなすこと全てがいい。沙花叉は後輩くんのためにこの人生を使う。
「それぐらい、後輩くんのことが大好きってことだよ」
「そうなんですか?」
「うん!とっても好きだよ…」
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