ONE PIECE Order of Grandline イージーモード 【民衆の味方】取得RTA 作:アライズ
「あの斧手のモーガンが倒された!?」
最弱の海と呼ばれる東の海ではあるが実力者が居ないわけではない、というのが海軍本部の認識である。
斧手のモーガン大佐、彼は腕っぷしで支部大佐にまで上り詰めた男。
故に海軍本部でも名が知られていたのだが……
「彼は乱心で『海賊狩りのゾロ』を捕えており、何者かに助けられた彼自身の手で討たれました」
海賊狩りのゾロ……最弱の海と呼ばれる東の海の『賞金稼ぎ』にしては秀でた剣豪。
彼の話もまた海軍本部に入っていたのだが……
「状況が掴めないわね。何が一体どうなっているの?」
そんなリィルの疑問に答えるのはウマウマの実モデルサラブレッドの能力者である少女、ルアーであった。
「要するに醜聞よ。守るべき町を恐怖政治で支配していたっていうんだから」
最も、これに匹敵する醜聞……
ちなみに、この時点で麦わらの一味結成は本部に伝わっていない。
海軍第153支部の面々が律儀に約束を守りつつ、起きた出来事の顛末を伝えたわけである。
「で、新しく入ってきたコビーという雑用なんだけど」
彼は身辺調査の結果アルビダ海賊団で無理矢理雑用させられていたという経緯が発覚したが……
むしろそれは彼を無理矢理雑用させたアルビダ海賊団の非道として流され、
それでも屈せず海軍になる夢を抱き続けた美談として受け入れられたという。
「話を聞く限り腹芸ができる性格ではなさそうね」
最もこの時点で海軍は
実のところ結構ガバガバなんじゃないか?と思わざるを得ない。
最もヴェルゴがそれだけやり手だった、ということなのだろうが……
そうしてしばらく時が経つと、ルフィがココヤシ村でアーロンを撃破したという話が入ってくる。
3000万ベリーという東の海の海賊としては破格の懸賞金が掛かっており、
これまた海軍本部でも話題になったのである。
「しかもアーロンからの賄賂があった、なんて話も聞いたわ」
そんなリィルに、ルアーはこう返す。
「アーロン……ジンベエの弟分でありながらこのような凶行に及ぶなんて」
ルアーのいい分も理解できないでないリィルは、彼女をこう諭す。
「魚人にも良い奴と悪い奴は居るのよ。人間と同じように」
偏見は更なる偏見を産むだけだ。しかし偏見をただ悪として切り捨てることはできない。
偏見は人の育つ環境でどうしても抱いてしまうのであって、
それと真摯に向き合わなければ却って反感を受ける物なのだから。