ー時は遡るー
至高の御方が去った第6階層では守護者たちが今後について語り合っていた。
主な議題はアージェから命じられた都市開発についてだった。
「資材はどうしましょう」
「はいはーい!何処かから奪えばいいと思います!」
「う、うん。僕もその方がいいと思う」
「イヤ、シコウノオンカタハクニヲツクレトオッシャッタノダ。ソレハサケルベキデハナイカ?」
「ですが、まず国とはどんなものでありんす?」
皆思い思いの意見を並べていく中、デミウルゴスはそんな守護者たちの姿にヤレヤレとしながら言葉を発した。
「おそらく、至高の御方が望まれている国とは効率的に資源を得ることが出来る場所なのだろう」
「でも、それではナザリックを全面に押し出す理由が分からないわよ?」
デミウルゴスの考察に異議を唱えるアルベド。
「ふむ、それは両側に作るというダンジョンが関係しているのではないかね?」
「…なるほど。そういう事ね」
「アルベドも至高の御方が考える計画が理解できましたか」
「ど、どうゆう事でありんす?」
「ワカラン…」
アルベドとデミウルゴス2人の天才がお互いに納得している中、シャルティアやコキュートスは経験したことの無い事態に困惑していた。
「つまり至高の御方はこの世界を征服しようとしておられるのだよ」
「ナニ!?」
「本当なのデミウルゴス!」
「え、えぇぇ!」
「本当でありんすか!?」
デミウルゴスが語った内容は守護者たちを大きく驚かせるのには充分な物だった。
「本当だとも。何せアージェ様はこの世界の国々について語っていたでは無いか」
「なるほど…」
確かにアージェはこの世界の国々について言及していた、同時に外交を行うこと外貨を獲得することを言っていたが、これは全て世界を裏から牛耳る計画の一端に違いなかった。
この世界の国について語ったと言うことは少なくとも敵の戦力を把握しておりこちらが有利に外交できることを示唆している。
外貨を獲得し、経済的に大きな影響力を持てばたとえひとつの都市だけとはいえ周辺諸国は手を出せなくなる。
つまり、至高の御方は世界征服を念頭に考えてると解釈できた。
…まぁ、アージェにしろモモンガにしろ勿論世界征服など全く考えてない。
どちらかと言うとモモンガとアージェはこの世界を"楽しむ"事を重視しておりアージェが国を作ろうとした理由もその為である。
言ってしまえば、アージェの言う国作りとは圧倒的な武力と経済力による【抑止力】である。
デミウルゴスが深読みで導き出した答えである世界征服は的をえてるとは言いがたかった。
「なるほど…さすがは至高の御方!」
「ウム、サスガダナ」
「ふふふ…そうですね。ではアルベド資材についてはこの世界の調査が進んでから決めればいいですか?」
「えぇ、勿論よ」
こうして守護者たちの会話は彼らが崇める至高の御方が眠りにつく頃まで続いた。
どうしようもない程の深読みとすれ違いを含んで…。
はい、守護者たちの話でした。
【結局どうなったの?】
モモンガ「異世界楽しみ!」
アージェ「抑止力を持ってナザリックの立ち位置を不変のものにしたら、俺もモモンガさんと一緒に遊ぼう」
デミウルゴス「志向の御方の為にこの世界を!」
守護者『志向の御方すごいーい!!』
作者「…という感じです」
何だかんだ言ってこの話が書いていて1番楽しかったかもしれません。
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