魔導機兵とオーバーロード   作:秋月艦隊

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結構悩みました。


第8話 異世界のすすめ

 

「どういう事なんです!?」

 

モモンガの寝室で俺は死の支配者から問いただされていた。

まぁ、何の事かはハッキリ分かる。

おそらくは守護者たちとの会話についてだろう。

 

「…とりあえず人化の指輪をつけたらどうです?」

 

「あ、そうですね」

 

感情の起伏が大きいのか叫んでは抑制を繰り返しているモモンガさんは鬱陶しく感じたのか再び指輪を装備し人の姿になった。

 

「で、説明してくれますよね?」

 

落ち着きはしたようだが静かな怒りをアージェに向けてモモンガはベットに腰掛けた。

 

「勿論、まぁ大した理由ではありませんがさっき渡した紙をもう一度見て貰えますか」

 

「分かりました」

 

モモンガはアイテムボックス内を漁って先程手渡された紙を取り出してもう一度見た。

 

【異世界のすすめ】

 

1,現地人との友好関係

 

2,新たな国を作る

 

3,冒険者になる

 

4,自由に生きる

 

5,アイテムの製造

 

6,仲間を増やす

 

7,経済を掌握する

 

これはモモンガがアージェから渡された異世界でやる事のリストだが、モモンガは国を作ること、そして冒険者になる事を特に面白そうだと思っていた。

まだ知らない世界の事について知れるし国家運営と言うのも自分に出来るかどうかはさておきアージェさんや守護者たちに任せればどうにかなると思っている。

 

しかし、モモンガはアージェの計画というのはこれだけではないのでは無いかと思っていた。

 

「さて、見ていただいて分かると思いますが、この内容で1番重要なのは4番目の自由に生きることです」

 

「え?国づくりとかアイテムの製造じゃなくて?」

 

モモンガさんは勘違いしているようだが、あくまでも国づくりは目的にたどり着くための”手段”に過ぎない。

俺の本当の目的とは向こうの世界で得られなかった自由を得ることだ。

その為には現地人との関わりや経済の掌握は最低限必要なことで新たな国を作るのは最も楽に上の二つを達成することができるからである。

さらに国を作れば個人としての力よりも国家としての総力を見られるようになるため、隠れ蓑としてもちょうどいい。

 

「そ、そこまで考えてたんですね…」

 

「ええ、他にも冒険者として活動するのは、今からナザリックの周りに築かれていく都市に人を連れてくる為です…要は宣伝等ですね」

 

「えぇ…客寄せパンダってやつですか?」

 

「…一緒に頑張りましょうね」

 

俺は口角を上げ溢れんばかりの笑顔でモモンガさんに告げた。

 

「…まぁ、楽しめればいいんですが…なんだか釈然としませんね」

 

「まぁまぁ…頑張りましょう」

 

お互いがお互いの肩を叩く。

ここはさすがは10年以上の付き合いの友人である、チグハグな2人だったが何処と無く様になっていた。

 

「それはそうと、アージェさんはどれくらいこの世界について知ってるんですか?」

 

「うーん、この世界で強者と呼ばれる人間のほとんどがLv20~40程度であることや一部Lv90越えでワールドアイテムを保持していること…あとは亜人種が人類を脅かしていることくらいですね」

 

「すごい知ってるじゃないですか!?」

 

「まぁ、地理的なことはよく分からないので…そこら辺はこれからですね」

 

驚くモモンガに冷静なアージェ。

その後も会話は弾む、モモンガはアージェにあれやこれやと質問しこれからの日々を思い描き、アージェはモモンガと会話をし意見をまとめてすれ違いを徐々に修正していく。

 

結局、会話を終えたのはモモンガが人化の指輪の影響で眠くなった時だった。

 

「では、モモンガさん。また明日」

 

「はい。また明日」

 

俺はモモンガさんの部屋を立ち去ると護衛のメイドを連れながら自身の部屋に戻って1人ベッドに横になった。

 

「…計画は順調」

 

あとは上手いことモモンガさんと一緒にカルネ村に赴き村人を救出し王国戦士長【ガゼフ・ストロノーフ】と知り合って上手いこと王国上層部に情報を流して貰えれば上々だろう。

さらに帝国との戦いに裏で介入して経済を操作出来れば完璧なんだが…俺にはそこまでの道のりは分からない、だからモモンガさんとデミウルゴス・アルベドの天才2人にどうにかしてもらえれば今度こそ完璧だ。

 

「…今日の所は寝るか」

 

俺は柔らかなベッドに身をあずけて眠りについた。




今回はアージェさんの今後の計画と暗躍でした。
次回はみんな大好き守護者たちの話になります。
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