【改稿】ガラル地方は許されないと思うんです。   作:水澄 信

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3話終わるまでほぼ前作コピペ続きます。
今回はあとがきまでコピペです。



2話 -すなストームの キバナが 現れた!

「おい、何してんだ?」

 

 

どうやらこちらに気づいたらしい、こちらを向いた彼女と目が合う。

 

(おー、随分慌ててるな。まあワイルドエリアにこっそり入ったのをジムリーダーにバレたんだから、当然といや当然か。取り敢えず……)

 

「おっと、オレさまに会えて感動で固まるのも仕方ないがサインは少し待ってくれ。 まずはいくつか質問に答えてくれないか?」

 

「……は、はい」

 

 

普段のファンサービスと同じように笑いかける。それを見て安心したのか、向こうも落ち着きを取り戻したらしい。

 

 

「さてと、まずは自己紹介か。知ってるとは思うが、オレはキバナ、ナックルシティのジムリーダーだ。お前の名前はなんだ?」

 

「えと、"ミズキ"……です。」

 

 

どうやら彼女はミズキというらしい。

 

 

「そうか、いい名前だな。それじゃあミズキ、ここで何してるんだ?」

 

 

彼女の表情から目を離さず、僅かな変化も見逃さないようにする。

 

 

「その、人のいる街に行きたくて……」

 

「手持ちが全滅でもしたのか?」

 

「いえ、戦闘は避けてたので特にそういうわけでは……」

 

「そうなのか、それじゃあどれだけ消耗したんだ?」

 

「え、いや、だから戦闘は避けてたので。一戦もしてないから特に消耗はしてないです」

 

 

違和感を感じた。

 

嘘はついていないようだが……

 

 

「ん~……。まあいい、許可証は持ってるか?」

 

 

ここからが本題だ。

 

 

「……許可証?なんですか、それ。」

 

「いや、許可証って言ったら許可証だろ。ワイルドエリアに入るときに見せるアレ」

 

「え……」

 

 

彼女の顔が驚愕に包まれた。

 

違和感が膨らむ。

 

 

この顔を見るに、許可証の存在を知らなかったのか?

 

しかしワイルドエリアの危険性と許可証のシステムはガラル地方では周知の事実だ。

 

 

「ここ……ワイルドエリアだったんですか?」

 

 

息を呑んだ。

 

 

「ちょっと待て。……オマエ、どうやってここに入った?」

 

「えっと、その……。実は、気が付いたらここで倒れてて、記憶も曖昧で……すみません、分からないです。」

 

「ここに来る前はどこにいた?」

 

「わ、分かりません……」

 

「……手持ちは?」

 

「タマゴが4つに、孵ったばかりのが一匹。それと孵化ようい……タマゴあたため役のファイアローです。」

 

 

彼女はワイルドエリアに入った前後の記憶がなく、また手持ちのポケモンは戦える状態でない。

 

この事実が示すのは、つまり。

 

 

「お前、誰かに恨みを買うようなことしたことあるか?」

 

「え、いきなりなんですか……」

 

「もしかするとエスパータイプ使いの犯行かもしれない、少しでも情報が欲しい。」

 

 

予想外の大事かもしれないということだ。

 

 

「取り敢えず一度スタジアムに戻るから、ついてきてくれ。」

 

「は、はい……」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

正直身元も出身もはっきりしない人間が一人ワイルドエリアに取り残されるとか怪しさ満点なので記憶喪失を装った結果。

 

 

……気付いたら名も知らないエスパー使いさんに冤罪がかけられてる件について。

 

 

流石にそれはエスパー使いさんが可哀そうなので、ナックルシティに着く前に誤解は解いた。

 

 

「……要は、タマゴを温めてる間に間違えて野生のポケモンの生息地に入って、そいつにテレポートで飛ばされた?」

 

『最新の録画データを見る限りはそうらしいロトね、ミズキは覚えてないみたいだし、ボクも記憶はないけロ』

 

「分かった、サンキューなロトム!」

 

 

……ロトムが。

 

 

後で話を聞いたところによると、今までの戦闘データやら撮影記録やらを切り貼りしてそれっぽい映像を作ったらしい。

 

 

すごい。(小並感

 

 

「さてと、そろそろ着くぞ。」

 

「はい。」

 

 

ナックルシティ、こちらの世界に来てから初めての街だ。

 

 

「…………!」

 

 

どこか中世じみた街並み、そして中央に鎮座するスタジアム。

 

 

画面の中でしか見れなかった風景をこの目で見られた感動で胸が熱くなる。

 

 

「……すごい、ですね。」

 

「オレさまの拠点だぜ?すごくないわけないだろ。行くぞ、ポケモンセンターはこっちだ」

 

 

先導するキバナさんについて行く。

 

 

「ようこそ、ポケモンセンターへ……あら、キバナさん!今回は随分と早かったですね~。」

 

「ああ、ちょっと迷子を拾ってな。リョウタには黙っといてくれよ?」

 

 

 

 

 

「迷子……不法侵入ですか?」

 

「いや、エスパータイプにやられたらしい。手持ちが到底闘えるような感じじゃなかったからな、保護して連れてきたってワケだ。」

 

「へえ……大変だったんですね~。では、用件はその子のパソコンの使用と回復ですか?」

 

「戦闘はひたすら避けたから回復はいらないらしいぞ、パソコンの準備だけしておいてくれ。」

 

「は~い。」

 

 

 

ジョーイさんのいる回復エリア、右側のフレンドリィショップ、そして今作からの姓名判断氏兼わざ忘れ兼わざ思い出しのカフェ。

画面を通さず見る景色に感動し見渡しているうちに、キバナさんが色々と手続きを終えてくれたらしい。

 

「おーい、大丈夫か?」

 

「……あ、すみません。対応とか全部任せっきりで……」

 

「気にするなよ。……ジョーイさん、正直ほかの街の人と区別つかないよな。右眼の下にほくろがあるのがうちの人だ。」

 

「あ、はい……。」

 

「ミズキちゃ~ん、ボックスの準備できましたよ~」

 

 

呼ばれたので軽く頭を下げて画面と向かい合う。

 

 

画面に映るのは見慣れたポケモン達。

 

 

全員を出して撫で回してあげたいという衝動をこらえ、その場で出す6匹を慎重に選ぶ。

 

 

 

(まず、厄介事は避けたいから準伝やらUBやらはダメ。大きいのは室内だしやめた方がいいな。タイプ補完は……面倒だしいいか。)

 

 

ボックスに表示されていたポケモンを上から6匹選択すると、次の瞬間には手元に6つのボール。

 

 

「……皆、出ておいで」

 

 

ボールが開かれると同時、光を纏った影が6つ飛び込んでくる。

 

 

クチート(オウカ)エルフーン(フラッフ)チルタリス(ソラ)ネマシュ(マカロン)ギルガルド(アイギス)チラチーノ(ミトン)

 

 

かつて自分が画面越しに育てたポケモン達。彼女らと触れられるという事実に目頭が熱くなる、

 

 

 

 

『『『『『『―――――――――――――――!!!!!!』』』』』』

 

 

 

「え、ちょっと待って……みゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

……その感動を噛み締める前に、飛びついてきた6匹の重量に押しつぶされた。

 

 

 

 

 

 

 

『――――!!! ――――――!!!!!!』

 

『――、―! ――――――!』

 

「分かった、わかったから皆一回降りて、ね?」

 

 

USUMの設定は忘れたけど主人公は基本10歳前後、間違っても上に100キロ以上のものが乗ることは想定されていないはずだ。

 

 

「キバナさん!ちょっと、見てないで、へるぷ!助けて……」

 

「はは、楽しそうだな!」

 

「」

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして満足したのか、降りていくポケモンを見て安心する。

 

 

「また後で構ってあげるから、今はちょっと待っててね?」

 

『『『『『『―――――!』』』』』』

 

「はぁ……死ぬかと思った……」

 

「いや~、面白いものを見れたな!」

 

「見てたならちょっとくらい助けて下さいよ……」

 

 

傍にいながら見事に傍観を決め込んだキバナさんに愚痴をこぼすがどこ吹く風といった態度で流される。

 

 

「別に、自分のポケモンと仲がいいのは悪いことじゃないだろ、それに……」

 

 

 

「キバナさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

突如キバナさんの弁解を遮るように叫び声。

 

聞こえて来た方を見ると、ナックルジムのユニフォームを着た眼鏡の男性。

 

 

(名前は……確か、えーっと……何だったっけ……)

 

 

キバナさんの方を見ると、少し焦ったような顔をして、

 

 

「……じゃあ、オレさまはこれで!また会おうな!」

 

 

逃げた。

 

 

「逃がすかぁっ!」

 

(あ、捕まった。)

 

「あっ、やべっ……」

 

「やべっ、じゃないですよ!仕事放り出して、ワイルドエリアに抜け出して、挙げ句の果てには女の子ひっかけてホームタウンまで連れ帰ってきて!」

 

「うわ、何だその終わってる人間」

 

「あなたのことですよ! ……はぁ。」

 

「え、ワイルドエリアにいたのって仕事の一環じゃなかったんですか……?」

 

 

思わず口を挟むとこちらに目線が向けられる。

 

 

「そこのお嬢さん、うちのジムリーダーがすみませんね。」

 

「え、えっと、はい……」

 

「私はリョウタと言います。良ければお名前を聞かせてもらってもよろしいですか?」

 

「ぁ、はい……ミズキ、です。」

 

「ミズキさんですね。ご迷惑をおかけしました。キバナさまは何というか、自由な方でして……」

 

「えっと、そう……ですね」

 

「キバナさまが何をしていたのか伺いたいので、あちらの方で少しお話したいのですが、少々お時間いただけますか?」

 

「はぃ、分かりました……」

 

 

状況がわからないうちにまくしたてられ、気づけば手を引かれていた。

 

 

「陽キャだ…………」

 

「えっと、何か言いましたか?」

 

「いえ……その、特に何も。」

 

「そうですか?」

 

「はい、ちょっとキバナさんよりナンパ上手そうだなって思っただけで……」

 

 

つい口に出すと無言で崩れ落ちた。

 

 

「あ、あの、別に軽薄そうとか直結厨とかそういう意味で言ったわけじゃなくて、えっと、すみません!」

 

「おいちょっと待て、お前オレのことそんな風に思ってたの?」

 

「いや、思ってないからそういう意味じゃないってことで……」

 

「だよな、もしそうなら流石のキバナさまでもショックだったけど安心したぜ。」

 

「まあナンパはしそうだと思ってますけど」

 

「おい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……分かりました。テレポートで済んだ上、怪我をする前にキバナさまと遭遇できたのは運が良かったですね。ですが、野生のポケモンはほとんどが縄張りへの侵入者を全力で排除しようとするので、今後は極力気を付けてくださいね」

 

「はい……」

 

 

ワイルドエリアでの顛末を説明した後。

 

 

「それじゃあ、オレはそろそろジムに戻るから。あとは自分でどうにかできるな?」

 

「はい、ありがとうございました!」

 

 

仕事を抜け出してきたキバナさんはリョウタさんに連行されてジムに戻るらしい。

 

 

これ以上迷惑をかけるつもりもないのでそのまま別れる。

 

 

(取り敢えず泊まれる場所を探して、明日からはその辺のトレーナーから適当に稼ぎながらガラル一周旅行かな……)

 

 

「じゃあ、次はジムチャレンジで会おうぜ、またな!」

 

「えっ」

 

「えっ」

 

 

 えっ。

 

 




クチート(11.5kg)+エルフーン(6.6kg)+チルタリス(20.6kg)+ネマシュ(1.5kg)+ギルガルド(53.0kg)+チラチーノ(7.5kg)=100.7kg

ひゃっきろ。
なお総重量の半分以上はギルガルドが占める模様。

ちなみにこの面子はUSUMのボックス見て準伝+でかいの除いて上から決めました。
チルタリス以外炎等倍以上、さらには内4匹は弱点とかいう現実。多分バシャで詰む。
さらに言えば全体的に鈍足。最速がエルフーンの116、誰もメガマンダを抜けないと言えばヤバさが伝わるはず。

因みに手持ちは頻繁に変わります、なんなら1つ目のジムでは誰も出ません。
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