【改稿】ガラル地方は許されないと思うんです。   作:水澄 信

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コピペラスト。
でも後半改変しまくり。

レベル差の都合上キバナさんが負ける描写があるので、嫌な方はブラウザバックをお願いします(盛大なネタバレ


3話 -何故お天気お兄さんはドラゴンストームと呼ばれるのをやめてお天気お兄さんと呼ばれるに至ったか

私がこの世界に来たその日の昼下がり、ナックルジムにて。

 

 

「よし、そっちは準備できたか?」

 

「…………。」

 

「お~い、大丈夫か?」

 

「……はい、大丈夫です。」

 

 

私はスタジアムでキバナさんと向かい合っていた。

 

 

(どうして……)

 

 

 

 

 

 

 

 

数刻前。

 

 

「何でジムチャレンジ出ないんだ?」

 

「いや、推薦状持ってないので……」

 

 

なぜか私がジムチャレンジに参加すると思っていたキバナさんに、推薦状を理由に断りを入れると。

 

 

「そうなのか。意外だな……じゃあやるよ、それなら出れるだろ?」

 

 

とんでもないことを言い出した。

 

 

「キバナさま!?」

 

「え、でもキバナさん有名人だし、受け取ったら面倒なことになりませんか……?」

 

「ジムチャレンジなんてむしろ目立ってた方がいいぞ、スポンサーもつかないし」

 

「そうじゃなくて、キバナさんの女性ファンに刺されそうとかそういう話なんですけど……」

 

「そうですよ、キバナさまは立場を考えてください! ガラルのナンバーツー、ドラゴンストームのキバナ。この名前はガラル中に響き渡ってるんです。あったばかりのトレーナー、それも女性に下手に推薦状渡したらそれだけでファンの中で変な勘繰りが……」

 

 

私の意図を理解しているリョウタさんが弁護してくれたが、

 

 

「ん~……面倒だな。じゃあ、"一度戦ってみて、その結果で考える"ってのでどうだ?」

 

「それなら、まぁ……」

 

 

リョウタさん、沈黙。この間約10秒である。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、二人にジムスタジアムまで連れられ、冒頭に至る。

 

 

 

「公式戦、シングルバトル形式で対戦を行います。説明は必要ですか?」

 

「お願いします。」

 

「分かりました。手持ちは最大6体、トレーナーによる道具の使用は禁止。また、バトル場に出しているポケモン以外による妨害行為……例えば試合中に相手のポケモンにボールを投げる、他のポケモンを出して攻撃させるなどですね、こちらも禁止されています。それ以外は基本自由です。何か質問は?」

 

「特にありません、大丈夫です。」

 

 

リョウタさんの説明を聞いた後、フィールドの向かいに立つキバナさんと目を合わせる。

 

 

(チュートリアルで地方二番手か……おかしくない?これってLv.5の御三家から入るものでしょ?)

 

などと現実逃避を続ける中、キバナさんがこちらに話しかけてくる。

 

 

「あ~……なんか気張ってるみたいだが、あんま固くなるなよ」

 

「あ、いえ、大丈夫です!誰を出すか考えていただけなので……」

 

「そうか? まっ、公式戦でもないんだから気楽にやろうぜ。」

 

「は、はい……」

 

 

そういった後、彼は。

 

 

「ああ、言い忘れてたが。別にオレに勝つ必要はないからな?」

 

「……え?」

 

「勝てずとも、見込みがあるなら推薦状くらい出してやるからな、それに……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんてったって相手はこのキバナさまだ。ワイルドエリアも一人で抜けられないようなヤツが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

さも、それが当然かのように口にした。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

ただの興味だった。

 

あの即決、推薦状を渡すつもりがないのをリョウタもわかっていたのだろう。

 

少なくとも先ほどまでは、オレはこいつに光る何かを感じ取れなかった。

 

 

 

なのに。

 

 

 

「……へえ。」

 

 

 

その一言で、空気が変わった。

 

 

 

「私が負けるとでも?」

 

 

 

その表情からは何も読み取れず、ただ相対しているだけで恐怖で身体が竦むような(興奮で身体が昂るような)

 

先ほどまでのようなどこか抜けている少女の様相とはかけ離れた、

 

 

 

「……ああ、これでもガラル一のジムリーダーなんだ、そう易々と勝てると思うなよ?」

 

 

 

「そうですか。 ……ならせめて、一匹くらいは落としてくださいね?」

 

 

 

まるで、王者(ダンデ)のような。

 

 

 

「……では、バトルスタートです!」

 

 

 

 

「……対戦、よろしくお願いします。」

「さあ、お前の実力見せてもらうぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「行くぞコータス!」

 

 

*ジムリーダーの キバナは コータスを くりだした!

 

 

コータスが場に出ると同時、フィールドに差す日差しが強くなる。

 

 

「ひでりだぜ! まさに燃える太陽!」

 

 

 

(……初手はコータス、トーナメント戦の手持ち……コータスLv.53、ヌメルゴンLv.54、バクガメスLv.54、フライゴンLv.54、ジュラルドンLv.55……やったばかりだ、まだ覚えてる。努力値0性格補正ナシなら、最大の物理耐久は大体キョダイジュラルドンのHP300くらい、防御140くらいか……)

 

 

 

「……行っておいで、クチート(オウカ)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい、ほのおタイプのコータスに対して……はがねタイプか?」

 

 

 

期待外れか、感じた気迫は気のせいか。

 

 

 

「……何か問題が?」

 

 

クチート。ポプラさんが使うこともあり、知らないわけではなかった。

 

……いかくも含めてようやくジュラルドンと同程度の耐久、そして低い素早さに高くもない火力。決して強いポケモンではない。

 

ミズキは無表情を崩さず、何を考えているのかわからない。

 

そのことを知らないのか、それとも本当にこいつでオレのコータスを倒せる気でいるのか。

 

 

いずれにせよ、やることは一つだ。

 

 

 

「コータス、"ふんえん"!」

 

 

 

ひでりの下火力の上がった弱点のほのお技で一撃で葬る。

 

 

 

 

 

指示を聞いたコータスの背から炎が昇る。

 

 

 

攻撃の構えに入ったコータスを見て、アイツ(ミズキ)は。

 

 

 

 

「……クチート(オウカ)、"ふいうち"」

 

 

 

 

平然と笑っていた。

 

同時、その手元から光が放たれ、クチートに届き――――

 

 

 

 

*オウカの ふいうち!

 

 

 

*コータスは 倒れた!

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「……フ、フライゴン戦闘不能!」

 

 

コータス、バクガメス、ヌメルゴン、フライゴン。

コータス以外にフェアリーの通りが良く、何の見せ場もなくじゃれつくでひんしに(三縦)する。

 

 

「……残りはジュラルドン一体でしたよね。どうぞ」

 

「……キバナよ、ダンデに勝つんだろ!? だったらここも勝つしかねえよな! ジュラルドンッ!」

 

 

キバナさんがゲームで聞いたような台詞とともにジュラルドンを繰り出す。

 

 

 

(……途中で諦めて降参、とかはしないんだ。)

 

 

 

倍近いレベル差、個体値厳選に努力値の有無。キバナさんは拾った相手がこんなんで災難だったなと他人事のように思う。もし自分がやられる側だったら間違いなく切断&DSぶん投げている。

 

 

(終わったら、何かしらお詫びしよう……)

 

 

そんなことを考えつつ、ジュラルドンが一時ボールに戻るのをぼんやりと眺める。

 

 

 

「荒れ狂えよ!オレのパートナー スタジアムごと やつを吹き飛ばす!」

 

 

ダイマックス。HPを2倍にして技威力を底上げし、ガラル特有のシステム。

 

 

―――――これのせいでメガシンカが消えたと思うと、正直割と嫌いである。

 

 

「ジュラルドン、"ダイスチル"!」

 

「―――"じゃれつく"」

 

外してB+1となったところでそれでもじゃれつく確一圏内だが、そんな事態も起こらずオウカは無事じゃれつくを当てる。

 

爆発とともに小さくなっていくジュラルドンを、呆然と見つめるキバナさんの方を見る。

 

 

「…………オレの、負けだ。」

 

「そうですか。……では、対戦ありがとうございました。」

 

 

 

*ジムリーダーの キバナとの 勝負に 勝った!

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

バトルが終わった後、キバナさんに一枚の紙きれを押し付けられる。

 

 

「……これが推薦状だ、エンジンシティの受付で渡せばジムチャレンジに参加できる。」

 

「分かりました……。あの、」

 

 

改めてジムチャレンジへの不参加を伝えようとするが手で制される。

 

 

「分かってる、お前こういうの好きじゃないんだろ?」

 

「なら……」

 

「だがな……」

 

 

 

一度言葉を切って顔を上げ、こちらを睨んでくるキバナさんは。

 

 

 

 

「……このオレが、堂々と勝ち逃げしようとしてるやつを逃がそうとすると思うか?」

 

 

 

「……思いません。」

 

 

それはそれは熱く燃えていた。

 

 

 

「ジムチャレンジはほとんど一人旅みたいなものだし危険も多い、金もかかるし決して無理強いするもんじゃないが……お前なら何も問題ないだろ?」

 

「いや、その……」

 

「その手持ちならそこらのポケモンには負けないだろ? 金策なら適当にトレーナー狩りするもよし、実力を見せてスポンサーを付かせるもよし……」

 

「……拒否権は?」

 

「あると思うか?」

 

「ですよね……」

 

「まあ代わりと言っちゃあなんだが、最悪困ったらオレを頼ってもいい。……ガラル最強のジムリーダーがここまで言ってんだ、返事は?」

 

「……貸し一つです。あと、ジム8つは叩きに行きますけど、トーナメントは適当に理由付けて降りますからね?」

 

「随分な言い草だな。……ジムチャレンジで、"また戦いたい"って言わせる程度には鍛えとくから、首洗って待ってろよ?」

 

「……じゃあ、期待しないで待ってますね。」

 

 

こうして私は、凄い眼で睨んでくるナックルシティのジムトレーナーの好感度、そしてジムチャレンジの参加を犠牲に、キバナさんへの貸し一つの権利を得たのだった。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「エンジンシティはこっから南にまっすぐ行って、ハノシマ原っぱを超えたら右。キバ湖が見えたらもう一度右でエンジンシティだ。」

 

「分かりました、色々ありがとうございました。」

 

 

 

その日はジムに泊めてもらい、翌日。

 

手持ちを再度整理してナックルシティを出ることにした。

 

 

 

「それじゃあな、またジムチャレンジで会おうぜ!」

 

「はい、それじゃあまた。」

 

 

 

別れを告げ、キバナさんの視界から外れたタイミングで。

 

 

 

「……チルタリス(ソラ)。届け物、お願いできる?」

 

『――――♪』

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

去っていく背中をしばらく見つめて。

 

 

 

「……帰るか。」

 

 

 

踵を返そうとしたその時、頭上に影が差す。

 

 

上を見上げると空から何かがこちらへまっすぐ落ちてくるのが見えた。

 

 

 

「あっぶね!?」

 

 

 

うまく掴み取り見てみると、それは手紙をくくりつけられたハイパーボールだった。

 

 

 

「……随分新しい形式のファンレターだな。」

 

 

 

表紙には"キバナさんへ"と宛名が書かれていた。

 

手紙を開いてみてみる。

 

 

 

『キバナさんへ

 

昨日の勝負についてです。

色々言いたいことはあるんですが、まずは一言言わせてください。

何がしたいんですか?

天候軸のパーティは基本主軸にする天候は一つ、意表を突くにしても二つが限度です。なのにひでり、雨乞い、日本晴れ、砂嵐って何考えてるんですか?しかも大したシナジーも見込めない。ヌメルゴンも雨乞い覚えさせてる割には特性草食だし、技スペースが追いやられてドラゴン技消えてるし、読み交代草食で草技すかすにしても特殊技ばかりで上がった攻撃を生かせてない。バクガメスもコータスの直後に出せばわざわざ日本晴れ打つ必要もないのにそれで技枠1枠無駄にしてる。フライゴンに至っては何も恩恵受けられてないです、砂下で特防上がるのは岩タイプだけですよ?そもそも天候技を入れること自体お勧めできません。天候起点はコータスやギガイアスのように特性で変更させるか、ダイバーンやダイストリーム、ダイロックやダイアイスを使うかが基本です、少なくとも、キバナさんの手持ちなら間違っても天候技を入れるスペースはありません。それと……』

 

 

 

「…………。」

 

 

ファンレターのように生易しいものではなかった。

 

 

 

『……上から目線のようになってすみません、言いたいことはこれで以上です。

正直ジムチャレンジ強制参加の腹いせ混じりでかなりきつい書き方をしてしまいましたが、そのうち少しでも参考になれば幸いです。

 

                                 ミズキ

 

 

p.s.その子はもう育てる予定がないのであげます、似非ドラゴンパのキバナさんの手持ちには貴重なドラゴン要素ですから、時間に余裕があれば育ててみてください。』

 

 

 

「…………次は、絶対潰す」

 

 

 

決意を改めつつ、横のボールを開けてみる。

 

 

 

『―――、――?』

 

 

 

水色の身体に白いヘルメットを被ったような頭部。足取りはふらふらと危なっかしいが、その内に眠る力はドラゴンの名を冠するに相応しい。

 

 

ガラルでは全く見かけないそのポケモンは、こちらを見ると首をかしげて近づいてくる。

 

 

 

『―――?』

 

「オレさまはキバナだ、今日からお前のトレーナーになった。」

 

『!』

 

 

 

そう伝えると、表情が明るくなりこちらに走り寄ってくる。

 

 

育てれば間違いなく大きな戦力になるこいつを、あれほどのトレーナーが何故手放したのか。

ガラルには生息していないポケモンを一体どこで捕まえたのか。

そして何より、バトル中の光と、あのクチートの姿の変化。

 

 

疑問は尽きないが、まずは。

 

 

 

「これからよろしくな、タツベイ」

 

『――――!』

 

 

 

こいつの好物を探すのが先決だろう。

 

 





・ネマシュ(マカロン)の出番を後にずらしました。やっぱ初戦闘で害悪戦法はちょっと……

オウカ : クチート  Lv.100

とくせい : ちからもち

せいかく : いじっぱり

わざ : アイアンヘッド
     じゃれつく
     ふいうち
     つるぎのまい

もちもの : クチートナイト

どりょくち : HP252 こうげき252 すばやさ4

ふいうちと剣舞の択、そして一致わざの火力を追い求めた結果炎と鋼への打点が消えた、テンプレといえばテンプレの型です。ほのおのキバとか雪崩とか冷パンとか、入れたいサブウェポンは沢山あるんですけどね……

Lv.55,個体値ALL20の陽気ダイマジュラルドンにじゃれつくが150.3~177.5%で確定一発です。B+1時も100.3%~です。
そして実はLv.53個体値ALL15の勇敢コータスに対してふいうちが144.5%~171.7%という……ダイマすれば受かる哀しみ。
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