三流決闘者は推しの夢を見る   作:狐腹劇場

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では今回もゆったりどうぞ。


13.ショートカット

「では、改めてご挨拶を♪蛇目(じゃのめ) (しず)と申します。以後お見知りおきを♪」

 

「…こちらこそ……?」

 

『キミ、なんで思考停止で返事してるんだい?』

 

いやぁ…だってぇ…なぜ自己紹介されているのか…

なぜにお友達の様に話しかけてきてるのか…

と、いうかね?

 

「蛇目さん、アタシを狙ったチーム(デッド・コピー)の刺客って事で良いのよね?」

 

「静と呼んでください♪はい、その通りです♪」

 

「だよね~。で、その件は今後どうなるのかなぁ?」

 

「そうですね…執念深く狙い続けても良いのですが、お友達にそんな事はしたくないですね♪」

 

「……ソッカー…ソレハ タスカルネー」

 

お友達かどうかは別として~

 

『これ…敵対か友好かでどっちにしろ行動変わらない(ストーカー)タイプじゃないかな?』

 

かもしれない…

完全に獲物を狙う蛇の目なんだよなぁアタシを見る目が

 

「私、趣味の合う友人が少なくて。遊炎さんとは良い付き合いが出来そうです♪」

 

趣味合うかなぁ…てか、急に名前呼びで距離詰めてきたわね

陰キャにその距離の詰め方は警戒心のが強いんだけど…

 

「それはそれとして、私にまで裏切り者(遊炎さん)の捕縛命令が来るなんて、今現在チームの人手不足も極まってきましたね♪」

 

「裏切り者扱いかぁ…まぁカードで儲けてるチームからカード盗んで逃げりゃそういう扱いにもなるか。…ん?私にまで?人手不足?」

 

…なんかそれって本来なら来ないようなふうにとれるっていうか

そんな雑用をする立場じゃないって言ってるように聞こえる気が…

 

「はい♪私これでも《デッド・コピー》の幹部を名乗らせて貰ってます♪」

「最近は次々と幹部クラスのメンバーがデュエルに敗北し、チームを離脱してまして…」

「そのせいで此方に窺うハメになりましたが、そのお陰で良い友人に出会えました♪」

 

……ん~~~

でましたカードゲーム世界あるある

学生(下手すりゃお子様)幹部系キャラ~

てかチームボロボロなのか

アタシの他にもどっかと敵対してるのかな?

 

『相手の手も目も足りてない今がチャンスかもね』

 

「うん…かもね。あ!もしかして、蛇目さんボスの居場所知ってたりする?」

 

「静と呼んでください♪残念ですが、私は今リーダーがどこに身を隠しているかは知りません。

ですが知ってそうな人には心当たりがありますよ♪」

 

大当たりじゃないけどそこそこの副賞ゲット!

これは何としてもその方に繋ぎを付けてもらいたいとこだわ

 

「じゃあさ、その人紹介してもらう事ってできる?」

 

と口にしたところ訝し気…ではないなこの目は

獲物を前に舌なめずり…とも違うか

一応は真剣な目で見てるのかな?

真剣過ぎて取って食われそうな迫力になってるけど

 

「紹介はできますよ♪それで遊炎さんがどう動くつもりなのかがとても興味をそそりますが♪」

 

まぁ、そこは聞かれるか

 

「えっとね…アタシこれから《デッド・コピー》()話しをつけ(潰し)に行こうと思ってたんだけど…」

 

『馬鹿正直…というよりただの馬鹿だろキミ』

 

気の利いた言い訳なんて出てこないからしかたないのよ…

…うん馬鹿かもしれない

 

「なるほど。それならこれ以上誰彼に狙われるのは煩わしいですね♪なら少しお手伝いしましょうか」

 

うん。ありがた…うん?

あまりにもすんなり受け答えが入ったけど

ノータイムで協力はおかしく無い?

 

「え?いいの?」

 

「友人を応援するのは当然ですから♪」

「それに《デッド・コピー》の一員として甘い汁は吸って来ましが。別にお金や暴力を使いたいわけではありませんし」

 

「欲しいカードが手に入るならそれでよかったと?」

 

「有体に言えばそうですね♪」

 

そのカード違法コピーです(自分のデッキは棚上げ)

う~んこの犯罪者ぁ

倫理観はどうなってるんだ?

…いや、この際他人に被害を出すタイプじゃないだけKENZENだと思おう

 

「それに私の遊炎さんに手を出すようなチームにこれ以上所属する気もないですから♪」

 

友人への距離の詰め方じゃないんだってだから

誰が何時あなたの物になったのかな?

 

『多少なりとも健全って意見は取り下げた方が良いかもね?』

 

性格?発言?に関してはユベルも健全とは言い難いんだよなぁ

 

「具体的にはリーダーの居場所をしっていそうな幹部の所に案内しましょう♪

当然その間に別なメンバーが来ないように細工もします♪」

 

言いながら善は急げと先に立って歩き始める蛇目さん

手は忙しなく携帯を弄り、何やらあちこちに連絡を飛ばしてる様子?

ガセネタ拡散かな?

実際問題余計な足止めを受け続けるのはシンドイのでとても有難い

 

「蛇目さん?その幹部のとこまでどれくらいかかるのかな?」

 

「静と呼んでください♪徒歩で2時間ほどでしょうか。そこまで遠くはないですよ」

 

……うん。ゴメン

タクシー代出すから車拾おう?

歩きで2時間は遠いからね!?

高校生の体力すごいね!!

 

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コンビニによって食料と飲み物を買ってからタクシーを拾って目的の場所へ着いたのはそれから1時間くらい後

………高校生この距離2時間で歩くのかぁ

買い物の時間差し引いても40分は走ったよ?タクシー

 

「……で、ここで合ってるの?」

 

タクシーが去った後に口をついて出たアタシの言葉を誰が責められるのか…

いや、だって大げさかもしれないけど犯罪組織の幹部よ?

立場に沿った格というかさ…

亜守さんみたいな自称チンピラだって自分のお店持ってるのに…

目の前にあるのは雑居ビル

1・2階は飲み屋の看板が出てて3~6は漫画喫茶だ

 

「はい。漫画喫茶に寝泊まりしてますね♪」

「お金は大体カードに充てるので、寝る場所はこういった所で済ませてるそうです」

 

ネカフェ難民?ってやつかな?…とりあえず5階の自動受付から入場する

へ~…最近の満喫って入退場に人立ててないんだ

駅の改札みたいなゲートに入場券を読み込ませて入店

ひとまず3階の4人部屋に手荷物を放り込み、店内案内を携帯で表示しながらどうやってその幹部を店内客から特定するかを考えてると

 

「では呼び出しますね♪」

 

こともなげに言う女子高生…

 

「…蛇目さん?」

 

「静と呼んでください♪あ、直ぐに来るそうですよ」

 

そっかぁ…連絡できるんだ…そりゃそうか

同じチームの幹部同士だしねぇ…連絡網的なのあんのかな?

所在のなくなった携帯を弄っていると程なくして一人の青年が部屋に入ってきた

 

「おーっす。お前が直接来るなんてめずら……あれ?」

 

「あ、どうも。械原 遊炎(お尋ね者)です」

 

「私の友人です♪」

 

「………………………どう反応しろと?」

 

めっちゃくちゃ渋い顔でたっぷりとタメを作った結果の一言

うん…常識的な反応どうも有難うございます

 

「チンピラ下っ端と違って目があえばデュエル(ポケ〇ン)な対応されないだけ有難いかな」

 

『わかりやすいけど話は進まないからねぇ』

 

話を進めるためには色々乗り越えなきゃいけないハードル多すぎるけどね!

いまだに渋い顔のまま固まってる青年幹部に改めて話を切り出す

 

「あ、とりあえず座って下さい。えぇっと…《デッド・コピー》の幹部さんで間違ってないですよね?」

 

「お、おぅ」

 

「(本題の前に)今のチームにおける貴方のスタンスを聞きたくて」

 

「……裏切り者って呼ばれるお前がそんな事気にするのか?」

 

「う~ん…裏切り者だから逆に、ですかね?」

 

「…金持ってる奴等にから金を巻き上げる役にも立ってるし、何より理想のデッキを組めるだけの融通もしてもらえてる」

「だからその借りをチームに返す程度にはスジは通すぜ」

 

OK。これはアレですね

80年代ヤンキー漫画のタイプ(性格)だね

やってる事の良し悪しよりも受けた恩に対してのみ行動ベクトルが向いてる奴

ボスの覚えが目出度いか、都合のいい道具としてしか見られてないかは五分五分かなぁ

 

『どちらにせよお願いでどうにかなるタイプじゃなさそうだけどね』

 

だったら真っ向勝負しかないんだよなぁ

 

「ボスの居場所教えて欲しいんですけど、心当たりあります?」

 

努めて何でもない事の様に宣戦布告ととられかねない事を口にする

すっと目の前に座る青年を取り巻く空気の温度が下がった気がする

 

「喧嘩売ってるのか?テメェ」

 

「喧嘩を売る気はないよ。ただ現状をどうにかしたいだけで」

 

しまうタイミングを逃していまだに手に握ったままになってる携帯をもてあそびながら淡々と告げる

 

「随分と勝手な物言いだな。テメェがしでかした事で追われてるのに、どうにかしたいだ?」

 

それは仕方ない

コッチのアタシがやった事に関して記憶を持ってないんだもの

アタシの感覚ではアタシが被害者

だけどチームに…ボスにとってはアタシが加害者だからね

だからアタシがチームに敵対しようとしてる(ような発言)はチームの方針に従う青年から見ればひどく自分勝手な事をしてるようにしか見えない

それは解る

 

「話し合いで終わりたいとは思ってるのよ。アタシがやらかした事がどういう意味を持ってたのか、チームのやらかしがどの程度の事態なのか」

 

平静を装った精一杯の演技で声が奮えないように

怒りに歪んだ青年の顔を見ないで良いように、ゲームアプリを開いて視線を落とす

 

「…教えるわけねェだろうが。教えて欲しけりゃ力ずくで来い!」

 

『教えるわけない…ね。大当たりだ。彼はボスの居場所を知っている』

 

「…デュエルに勝ったら教えてくれるんだよね?」

 

狙い通り…だけどまた勝たなきゃいけないデュエルが始まる

アタシのデッキにアタシのすべてを預ける瞬間が来る

携帯を握る手に力が入る

ふいに手の隙間から漏れる光るが強くなった

ん?握ってセンサー部分が陰になったからアプリの光量あがったかな?

 

「勝てたらな」

 

言葉と同時に青年が立ち上がる気配を感じ顔を上げる

携帯をポケットにしまい、デュエルディスクを準備してアタシも立ち上がる

 

「俺が勝ったらテメェのデッキを取り上げてボスの所に引きずり出してやる」

 

集中だアタシ…

このタイプにはデュエルでアタシの主張を納得させるしかないぞ!

深呼吸を一つ、やっと彼の目を正面から受け止めて

 

「「デュエル!!」」

 

さて…ボス前の門番戦、開始だ!




Q.女子高生の好感度がいきなり高くない?
A.エースの運用方法が似ていたのが琴線に触れたようです
(自己破壊を使用しての攻守0モンスターの積極的進化を目指す)

ガチデッキ相手に勝てないデッキがどこまでできるのか
書きたい事はあれどやる事がワンパターン化している気がしますが、メインは相手のデッキがこんな事できるのかスゲー!なので…
(ユベルの活躍はワンパタ化しやすいので…何とかしなきゃ)

正直アレコレ拙い文章ではありますが、そろそろ終わりが見えてきました
駄文ではありますが、最後までよろしくお願いいたします。

では次回までゆったりとお待ちください
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