身内の不幸があったり、周回しまくるソシャゲイベントが来たりと忙しくまた2週間空いてしまいました。
今回は少々不快な発言もございますが、あくまで見方、立ち位置の違いでどちらが正しいという話ではございません。
ご了承下さい。
それではゆったりどうぞ
ホログラムが消え、ヤンキー君が腰を下ろす
「お疲れさまです♪遊炎さん」
「は~いお疲れぇ」
「…クソ…」
相手が速攻ならユベルで抑えてスローペースに巻き込む
待ちに入られれば破械を絡めた速攻で詰の流れを作る
うん…思った通りの動きが取れるってこんな感じか
え?アプリや実際にやってた頃?
「さて、そっちはアタシを止めるつもりで勝負を吹っ掛けてきた」
「それで負けたんだからそれなりのメリットをもらおうかな?」
「ボスの居場所、いま何処にいるの?」
「……」
アタシを睨みつけるヤンキー君の視線を(内心めっちゃビビりながら)正面から受け止める
「………」
「…………ボスをどうするつもりだ?」
たっぷり時間を使って睨みあう事5分くらい?
やっと口を開いて出てくるのは結局そこか
「繰り返しになるけど、基本的には話をしてアタシに対する手出しをやめてもらいたいだけ。その結果がどうなるかはなった時にしかわからない」
「チームを潰すことになるかもしれないし、ただ単に見逃して貰って終わりになるかもしれない」
「…ただ、アタシは自分が殺されそうになってまで相手を気遣う事が出来るほどお人よしじゃないだけ」
「ボスは傷害の指示犯と言う事で一旦逮捕されてもらったり位はして良いと思ってるよ?」
まぁ?亜守さんに潰すって言ったのはそれが一番決着としてわかりやすいからだけど
身の危険を感じたのも本当だからね
「……ボスを裏切ることはできねぇ」
「あら♪勝負の結果を投げ出すほどプライドが無いのですか?」
「何とでも言え…俺は一度ボスのとこに戻る。お前らの事を報告しないといけねぇからな」
そういってヤンキー君が自分のデッキからカードを一枚置き、部屋から出ていく
「ちょ?カード1枚で我慢しろって!?」
「……ん?彼なんで部屋の外で待ってるの??」
『表立って裏切れないけど、ついて来るのは勝手だ、って言ってるんじゃないかな?』
えぇ…何それめんどくさぁ…
男のプライドとか要らないんだけどそういうの…後置いてったカードはナニコレ?手数料?
アタシのデッキに入れていいの?有難く使うよコレ?
とりあえずわたくたと退室の準備をして部屋から出る
視界にヤンキー君がいないと思ったら会計してエレベータを待ってる
「あぁ…ほんとに尾行させるつもりなんだね」
「面倒な人ですが、憎めないですね♪」
「そう?よくわかんないかなぁアタシは」
それから徒歩で移動する事しばらく
夕暮れまではもう少しってくらいになった頃一つのビルの前で足を止めるヤンキー君
見てるのは地下3階のバーみたいなお店の看板?
時間も時間なのでまだクローズだと思うけど
ん?ビルの裏手を顎で示すと煙草に火を付けた?
「搬入用の裏口から行けって事かな?」
「それじゃ蛇目さんもわざわざここまで付いてきてくれてありがとうね」
「静と呼んでください♪私は留守番ですか?」
「うん。ずっと出てこなかったら通報お願いね」
死にたかないけど正直危ないとこに他人を巻き込むのも寝覚めが悪いのだ
『嫌だ嫌だと顔に出しながら、どうしてキミは強がるんだろうね?』
「どうしてだと思う?」
そそくさと1人で裏へいき、搬入口から正面のエレベーターを操作
デッキにヤンキー君が置いていった【幻魔皇 ラビエル】を刺す
それに合わせてカードを数枚調整していく
端末のアプリを起動し、デッキの内容がイメージと同じか確認する
謎の光で追加されたカードを含め、デッキはある1枚を除いて全てアクティブ表示になっている
この1枚がボスが執拗に追いかけた《力あるカード》だと言うなら…まぁそりゃあド級の厄ネタだろう
というか、いざそれっぽい感じになるとどうして最初からこのカードが怪しいと思わなかったんだアタシ?ってレベル
『さてね?僕がキミの事を解るわけないだろう?』
「そうかな?《貴女》なら誰よりも解るんじゃないかと思うけど?」
「…着いたよ」
『さて、ラスボスとのご対面だね』
エレベーターが地下三階に止まり、バーの倉庫に
そのまま店側らしきほうに足を進めると地下の割に高い天井の店内に1人の男がカウンターに座り、ノートPC相手に格闘していた
「ッチ…どいつもこいつも…三下が多少強力なカードを手に入れた所で弱い奴は弱いままって事か」
どうやらまた負けた報告を受けて人員が減ったっぽい?
どこかの誰かさんに追い詰められてるみたいだね
まぁそれも…
「ボスが情けないからじゃないかな?」
「ッ貴様!?」
「ハーイ、ボス。退職のご挨拶に来ましたよ」
振り返った男はそれなりに整った顔をしてるがけどお疲れで目の下の隈がひどいな
まぁこの世界大体イケメンかユニークデフォルメで、その中に選ばれし
「まさかお前の方から来るとはな…」
「お決まりの台詞をドーモ。そりゃ追い込まれりゃキーマウスだってブルーアイズに噛みつくってもんでしょ」
普通はそのまま逆に破壊されて負けだけどね
「あのカードは何処だ?」
「残念だけどわかんない。デッキにも入ってないよ。確認する?」
「何処へやった!」
「だからわかんないって言ってるじゃないの」
「逆に聞かせてくれる?あんなカードを作るなんて何考えてたの?世界でも壊すつもりだった?」
アタシはボスが追いかけてるカードがこのブランクカードだと確信を持って問う
「最初から作ろうとしたわけじゃない。あれは偶然に生まれた1枚だ」
「だが、あれがあれば俺は本物になれる」
「追い詰められた今ですらあのカード1枚でどうとでもなる!」
いやいや、どうとでもなる(物理)って話じゃんそれ
それも本来の力を持ってればの話でさ
「残念だけど、ボスが探してるカードは最初から無かったんだよ」
「そんな都合のいいカードが(こっちの)アタシ達半グレ集団の手に落ちて来るなんて都合の良い話はね」
「だからさっさとそんな夢から覚めて、アタシの事もほおっておいて欲しいと思ったんだけど?」
多分今ここにアタシが居る事
それ自体があのカードの力だ
コピーは所詮コピー…アタシの意識をこっちに持ってくる程度の力しかなかったんだよ
「ふざけるな!貴様のような三流下っ端が知った口を!」
「誰が貴様らに金を生んでいると思っている!」
「誰が貴様らに強力な力を恵んでやっていると思っている!」
激昂するボスが吠える
ま、それも知りえない事か。本来であれば複数の世界全てを巻き込むようなカードだもんね
信じられないし信じるつもりも無いかぁ
『おやおや、怒らせちゃったようだね?』
「最初から余裕なかったしね…よっぽどの相手に目をつけられたんじゃない?」
「けど、そこに付け込ませてもらうよ」
「このまま円満退職が出来ないならしょうがない」
左腕のデュエルディスクにデッキをはめ込み、まっすぐにボスに向かって拳を突き出す
「辞表顔面に叩きつけて終わらせる!」
「貴様程度が使う三流デッキが俺に勝てると思いあがるな!あのカードの在処を吐かせてやる!」
ボスが立ちあがり、座っていたカウンターが変形するとテーブル型のデュエルディスクになる
お!?超技術ディスク!…じゃなくてぇ
「三流デッキとは言ってくれるわね!他人が拘りで使ってるデッキにケチつけるもんじゃないってーの!」
「ほざくな!勝つための構築を怠るデッキを《拘り》などと言い訳を。弱いモノを切り捨て強デッキを使わん意味など存在しない!」
お?コイツ力がうんぬんとかボスとしてどうかの前に…
気に食わない……
「そっちこそ!自分の魂(ノリ的な意味で)が入らないデッキで戦って何の意味があるってのよ!」
「それが万人に対抗するカードを積まない理由にはならん!負ければ終わりだ!」
「そして対抗カードを積んだ事で機能不全に陥るカードなどゴミに過ぎん!」
「ソレを支えた上で独自に戦えるカードを強カードと言うのだ!」
アンタは自分の主張に追加で相手を貶さないと発言できんのかい
どうして勝ちに執着するやつってのはこっちの話を聞かないのか
『それはお互い様だろと思うけどね?折衷案を取ったデッキが動きにくいのは確かだけど』
『ま、彼とはどうやったってこうなるのさ』
『負ければキミに待っているのは地獄だろうね?覚悟は良いかい』
「…簡単に負けてやるつもりは無いっての!」
『はぁ…違うだろ?勝ちに行くのさ』
呆れたように溜息を吐く《彼女》の声を聞きながらボスと相対する
冷静ではいられない
結局命がどうこうとかそんな事よりアタシのボルテージを上げるのはこういう部分なんだ
気に食わない、気に食わない、気に食わない
面倒なオタクの面倒な部分をコケにした目の前の男が気に食わない!
準備は完了、お互いのライフが表示される
荒い血の流れが脳みそを焼く感覚を感じながら吠える
「「デュエル!!」」
いよいよボス戦です
ガチデッキとファンデッキ論争って毎回炎上してる気がするけど、それってお互いに自分の主張です!
って部分に一緒に「ソレを理解しないお前馬鹿」みたいななのが見え隠れしてるせいな気がします。
お互いに目指す土俵が違うのだから喧嘩しないで楽しむのが一番ですよね()
ルールとリスペクトを守って楽しくデュエル!
(あ、けど先攻に完全封殺盤面作られると正直泣きます)
次回は使用デッキも決まっているのでそこそこ早くお届けできるかと、
ゆったりお待ちくださいませ