三流決闘者は推しの夢を見る   作:狐腹劇場

16 / 19
まさかの連日投稿
ゆったりとは何だったのか?

相手のデッキが決まってると早い説…まぁMD実践が元ネタなのであると思います

それでは今回もゆったりとどうぞ


16.三流の証明

「アタシの先攻!」

「当然コレから行く。魔法カード【七精の解門】を発動!」

「デッキからサーチするのは…早速出番よ!【幻魔皇ラビエル】!」

 

「なぜ貴様がそのカードを!?」

 

説明してあげる義理はないかな?

むしろヤンキー君に怒りが向いてもしゃーないしね

 

「ここはあれかな?カードは拾った。とでも言っておけば良いかな?続いて【暗黒の招来神】を召喚し、効果を発動」

 

「手札から罠カード【無限抱影】を発動!【暗黒の招来神】の効果をターン終了時まで無効化する!」

 

出たでた、トンでも汎用罠カード

なんで手札から使えるんですかねぇ?

 

「これで【暗黒の招来神】のサーチも追加召喚も消えた。1枚のパワーカードで動きが止まるようなデッキが…」

 

「そうだね。ちょっと前までなら止まったよ」

 

効果を失った攻守0の棒立ちモンスターであったとしてもこの子がいける

 

「開け心火のサーキット!召喚条件は通常召喚された攻撃力1000以下のモンスター1体」

「【暗黒の招来神】をリンクマーカーにセット。爆ぜろ燃えろ吹き上がれ!リンク1【転生炎獣(サラマングレイト)アルミラージ】!」

 

「リンク召喚で役立たずを墓地に逃がしたか」

 

【暗黒の招来神】がマーカーに飛び込み、炎の角を掲げた兎のようなモンスターが降り立つ

------------------------------------------------

転生炎獣(サラマングレイト)アルミラージ】 ATK 0

------------------------------------------------

 

『墓地に逃がすのは悪い事じゃないからね』

 

「これで墓地に攻守0のモンスターを置くことができた。【七精の解門】の効果を発動。手札の【混沌の召喚神】を墓地へ送り、そのまま蘇生召喚」

「さぁさぁいざ参らん幻魔の皇よ!【混沌の召喚神】の効果を発動。自身をリリースし、手札から【幻魔皇 ラビエル】を特殊召喚!」

 

黄色い羽虫のような悪魔が鳴き声をあげ、青い巨大な悪魔がそれを踏みつぶして降臨する

------------------------------------------------

【幻魔皇 ラビエル】 ATK 4000

------------------------------------------------

 

『やぁ、味方側で見るのはなかなか感慨深いね』

 

「そんなもの?【混沌の召喚神】の墓地効果を発動。自身を除外してフィールド魔法【失楽園】を手札に加え、発動する」

「【失楽園】の効果を発動【幻魔皇 ラビエル】が居る為、デッキから2ドロー」

「カードを1枚伏せてターンエンド」

------------------------------------------------

遊炎 LP4000

〔手札3〕

フィールド 【幻魔皇 ラビエル】 ATK 4000 【転生炎獣(サラマングレイト)アルミラージ】 ATK 0

魔法・罠2 フィールド魔法【失楽園】 伏せ1

------------------------------------------------

 

初手の動きとしては先ず先ず…

妨害らしい妨害を構え(られ)ないのはアタシとしては普通の事だしね

え?デスフェニ?エクストリオ?出れば強い枠

 

「三幻魔まで回収済みとはな…俺のターンドロー」

「だがその程度で俺が止まると思うなよ!自分のモンスターゾーンがカラの時、手札から魔法カード【ライトニング・ストーム】を発動」

「相手の魔法・罠カードを全て破壊する効果を選択して発動する!」

 

「まぁ【失楽園】は1度使えただけましか」

「アタシのデッキ相手に裏破壊をしてもらうための釣りみたいなものではあるしね」

「破壊された【破械雙極(そうきょく)】の効果。コレがセット状態から破壊された場合デッキから《破械モンスター》をデッキから特殊召喚する」

「おいで【破械童子サラマ】」

------------------------------------------------

【破械童子サラマ】 DEF 1500

------------------------------------------------

 

「鬱陶しいぞ!手札からフィールド魔法!【暴走魔方陣】を発動!」

「【暴走魔方陣】発動時、デッキから【召喚師アレイスター】1体を手札に加える!」

 

ゲぇ!?【暴走魔方陣】!!

 

「余計な事をされる前に使っておく! 【暴走魔方陣】の効果発動にチェーンして

転生炎獣(サラマングレイト)アルミラージ】の効果を発動!自身をリリースして【幻魔皇ラビエル】に効果破壊耐性を付与!」

 

『単体利用できるパワーカードでガンガン殴りつけ、展開力と制圧力、リカバリー力に長けたテーマで更に責め立てる』

『言うだけはある選択だね』

 

「この後の展開がMAX持ってこれるなら…負けるかもね」

 

嫌な汗が流れる…

アタシがこっちに来る前、一時環境にまでのし上がった《召喚獣》+《シャドール》の《召喚シャドール》

最悪大暴れした《烙印》まで追加した《烙印召喚シャドール》までありうる

全部融合メインのデッキで何故か噛み合う強力+強力+強力=俺最強!!なテーマ

今でもきっちり上位クラスのデッキだよね…

 

『そうだね…彼がそのデッキの最大の性能を引き出せるなら、ね』

『当然安定力も高く構築してはいるだろうけど、それが毎回絶対のものではない事はよく知っているだろう?』

 

「基本下振ればっかのアタシのデッキでも上振れが来れば…食らいつける」

 

「ふん…【召喚師アレイスター】を通常召喚」

 

「このタイミングで【幻魔皇ラビエル】の自動効果が発動!【幻魔トークン】を特殊召喚!」

 

「【召喚師アレイスター】の効果をチェーン発動!召喚時、反転召喚時にデッキから【召喚魔術】を手札に加える」

 

フィールドに立つ幻魔の皇に仕える悪魔が膝をついて頭を垂れる

------------------------------------------------

【幻魔トークン】 DEF 1000

------------------------------------------------

 

「【召喚魔術】を発動!このカードは手札のモンスターを墓地に送る融合効果とは別に《召喚獣》を融合召喚する場合に限り、自分フィールドと自分、又は相手の墓地のモンスターを除外することでも素材とできる!

俺のフィールド上から【召喚師アレイスター】そしてお前の墓地から【転生炎獣(サラマングレイト)アルミラージ】を除外!」

「融合召喚!【召喚獣プルガトリオ】!」

「【暴走召喚陣】の効果で俺が融合召喚を行う際その融合効果の発動は邪魔されず、融合召喚成功時に魔法・罠・モンスターの効果を発動できない!」

「たとえフリーチェーンの除去を持っていたとしても、誰も俺の融合を阻止する事は出来ないという事だ!」

 

フィールド上の【アレイスター】が呪文を唱えるとアタシの墓地から【アルミラージ】が吸い上げられる

兎と自らを贄とした儀式が遂行されると、いつの間にか地面に描かれた召喚陣から青い炎に焼かれた三者三様の姿をした悪魔達が現れる

ってかこのモンスターって群体系のイラストだったんだ…

トリオってそういう意味?

------------------------------------------------

【召喚獣プルガトリオ】 ATK 2300 → 2900

------------------------------------------------

 

「除外されている【召喚師アレイスター】を対象に墓地の【召喚魔術】の効果を発動する。」

「このカードをデッキに戻し、【召喚師アレイスター】を手札に加える」

 

コストが減らずにこっちの墓地リソースだけを削って戦力を追加する

ここまではまだただの《召喚獣》

こっちの妨害を優先した結果、出てきたのがメルカバーじゃないだけマシかな

 

『随分詳しいね?』

 

「そりゃ何度もボコボコに負けれてばね…」

 

『それはいいや。で?対策は?』

 

「…やられる前にヤレ」

 

『それは対策って言うのかな?』

 

…仕方ないじゃん

このデッキの妨害なんて数えるくらいしか無いんだから

 

「手札から【影依融合(シャドール・フュージョン)】を発動する」

 

「…《召喚シャドール》確定」

 

「コイツは《シャドール》専用の融合だ。お前のフィールド上にEXデッキから召喚されたモンスターが居ない為、デッキ融合はできない」

「【転生炎獣(サラマングレイト)アルミラージ】は上手く逃がしたと言っておこう」

 

あっぶなぁ…

危険なイメージだけで反応して使ってて間違いじゃなかったみたい

 

「手札から【シャドール・ヘッジホック】【エフェクト・ヴェーラー】で融合!【エルシャドール・ネフィリム】を特殊召喚!」

 

《シャドール》+《光属性》の融合モンスター

見た目は機械の修道女って感じで美しい系

因みに性能はなかなかに可愛く無かったはず…

------------------------------------------------

【エルシャドール・ネフィリム】 ATK 2800

------------------------------------------------

 

てか【エフェクト・ヴェーラー】まで入ってるのか、素材にヨシ妨害にヨシ

これで単体パワーカードは3枚目…初手5枚中3枚がこれだったら、アタシのデッキなら完全に機能不全に陥りそうな手札ね

 

「【エルシャドール・ネフィリム】の効果にチェーンして【シャドール・ヘッジホック】の効果を発動」

「【シャドール・ヘッジホック】がカードの効果により墓地に送られた為、デッキから自身以外の《シャドールモンスター》を手札に加える。俺が選ぶのは【影霊の翼(リーシャドール) ウェンディ】」

「更に【エルシャドール・ネフィリム】の効果でデッキから《シャドール》関連のカードを1枚墓地へ送る」

「罠カード【影依の偽典(シャドールーク)】を墓地へ」

 

…確かシャドール系の罠って墓地から回収できたよね?

しかも融合できて妨害も持ってる罠カードだよね?今の

 

「ではバトルフェイズだ」

「【召喚獣プルガトリオ】は相手のフィールド上のカードの枚数×200攻撃力が上がる自動効果を持つ為攻撃力は2900」

「更に守備力貫通効果と相手モンスター全てに攻撃できる効果を持つ」

「【召喚獣プルガトリオ】!【幻魔トークン】と【破械童子サラマ】を轢きつぶせ!」

 

卵型の悪魔がトークンを丸のみし、熊のような単眼の悪魔がサラマを地に叩き伏せる

そうして瘦せこけた人型の悪魔がアタシにゆっくり近づき、その青い炎で燃えるからだで抱き着いて来る

 

「熱っ!!」

 

いや、熱くはないけどリアルすぎる映像の恐怖が熱いと思わせて来る

ライフが一気に削られた分叩きつけられるイメージもとんでもない

------------------------------------------------

遊炎LP

4000 → 2100 → 900

------------------------------------------------

 

「ぐぅ…はぁ…はぁ…」

 

これほんとに子供や老人にやらせちゃいけないレベルの玩具だと思うんだけど…ショック死する事故が絶対におきる…

 

「残りライフ900。風前の灯と言ったところだな」

「これで貴様に勝ち目が無い事は良く解っただろう」

 

ボスが余裕を取り戻したように話しかけてくる

 

「…はぁ…解んないなぁ」

 

その余裕が腹立たしいから言ってやる

 

「負けそうなのと負けるのは違う。負けるまで全力で抵抗してあげる」

「もう無理だってサレンダーするなんてね…そんな相手に楽させてあげる趣味はアタシには無いのよ!」

「戦闘破壊された【破械童子サラマ】の効果を発動!」

「デッキから《破械モンスター》を特殊召喚する!来い!【雙極(そうきょく)の破械神】!」

 

地面に叩きつけられ潰されたサラマが自らの血でプルガトリオを喚んだ召喚陣に干渉する

プルガトリオ達を一蹴してアタシの前から遠ざけるたのは、紫髪の中から覗く白い角持ったを精悍な顔つきの破壊神

その身体の周りには髪色と同じように紫色の稲妻を纏い、低く唸っている

------------------------------------------------

雙極(そうきょく)の破械神】 ATK 3000

------------------------------------------------

 

『おっと、神様は随分とご機嫌斜めのようだ』

 

「【雙極(そうきょく)の破械神】が特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨ててフィールドのカードを1枚を選んで破壊する効果を発動できる」

「手札の【ヴァレルロード・R(ライオット)・ドラゴン】を捨てて【エルシャドール・ネフィリム】破壊する。砕け散れ!」

 

連れている大型の犬のような悪魔とつながった鎖で【エルシャドール・ネフィリム】を雁字搦めにして引き寄せる

そのまま殴り飛ばすようにして相手の墓地へと叩き込んだ

 

「悪あがきを…【エルシャドール・ネフィリム】の効果を発動!このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の《シャドール》関連の魔法・罠を1枚手札に加える」

「【影依の偽典(シャドールーク)】を手札に」

「バトルフェイズを終了。カードを1枚伏せてターンを終了する」

------------------------------------------------

ボス LP4000

〔手札2〕

フィールド 【召喚獣プルガトリオ】 ATK 2700

魔法・罠1  伏せ1

------------------------------------------------

 

盤面のモンスターは単純にこちらが有利、相手の伏せはほぼ確実に回収した【影依の偽典(シャドールーク)

パッと見はこのまま殴れば勝てそうに見える…見えるだけね

 

「アタシのターン…ドロー!」

 

その瞬間、胸ポケットにしまっていた端末がまた光った気がした

3枚になった手札を確認した後、目を瞑ってしばし逡巡

手札に残っている【ユベル】

墓地の【ヴァレルロード・R(ライオット)・ドラゴン】を使い進化することは可能

だけどそこでこの手は終わる

影依の偽典(シャドールーク)】で出てくる次の融合モンスターも【ユベル】(Ritter)で破壊出来るかもしれないけど

出てくるモンスター次第では【影依の偽典(シャドールーク)】の効果で処理される

その後の【ユベル】(Drachen)が棒立ちであれば《召喚シャドール》の展開力と除去能力であっさり負けが決まる

大体、残り900ライフで次のターンを望むのがとてつもなく無謀なのは解ってる

だけど…このデッキは【ユベル】のデッキだ…だから…

 

『デッキの使い方を間違えるなよ?繰り返しになるけど、キミがデュエルの運びに納得できないのはキミの勝手だ』

『だけどそれで取り返しのつかない事をしでかすのは問題だからね』

『ボスは今、力を目の前にぶら下げられて走り続ける馬だ』

『しかも別な誰かさんに背中から追いかけられて余裕もない』

『そんな状況で君が負ければ…命だって危うい状況になるのは解らない訳じゃないだろう?』

『それとも…そんな事がどうでもいいほど君は負けたいのかい?』

 

「別に…アタシだって勝ちたくない訳じゃないの…」

「負けたら悔しいよ…使いたいデッキを使ってそれで何とか勝てる道を探して」

「なのにそれを言ったらそんなデッキを使っていっちょ前に悔しがるのがおかしいなんて言われて」

「だからずっとずっと…デッキに触らなくなってからもアレコレ夢を見て」

「復帰してからは余計にこのデッキばっかり触って」

 

『別にそれは悪い事じゃないさ。一流だろうが三流だろうが決闘者はそれなりのプライドってものがあるだろうからね』

『だけどあえて言うよ。そのプライドを今守って、キミはプライドを捨てなきゃ勝てなかった自分はまだ弱かったと」

「まだまだ先を目指せるって後悔できるチャンスすら無くすのかい?』

『だから…今は先ず勝って、それからデッキを見直そうじゃないか』

 

瞑っていた目を開き、ドローしたカードをそっと摘み上げる

 

『覚悟は決まったかい?』

 

「ん。ありがと。とりあえず普通に勝ちを目指してみる」

 

『なら礼は勝った後にするんだね』

 

「魔法カード【死者蘇生】を発動!」

『対象は盤面に居る【雙極(そうきょく)の破械神】と同じレベルのモンスターだよ』

「ボス、アナタの墓地に居る【エルシャドール・ネフィリム】をこちらに蘇生召喚します!」

 

「貴様!クソッ!特殊召喚時に永続罠カード【影依の偽典(シャドールーク)】を発動!そしてそのまま効果も発動する!俺の墓地のいる《シャドール》モンスター…【ヘッジホック】のみだと!?」

 

『展開はそこそこだったから優位に立ってると勘違いしてたみたいだね』

「汎用パワーカードの嵐で思った以上にアナタの墓地は充実してない。死者蘇生自体にチェーン発動しても永続罠だからそのタイミングだと表になって終わりかな?」

 

【アルミラージ】も【死者蘇生】もそういう意味じゃ汎用パワーカードの括りかもしれないけど

あれはあくまでアタシのデッキに対しては補助の側面があるから採用してるのよ

ただそれ単体で強いカードは確かに強い

言い訳のしようもないくらいにね

だけどそれが手札に来過ぎて身動きが取れないのはよくある話

 

「グググゥ…【シャドール・ヘッジホック】【エフェクト・ヴェーラー】を墓地から除外融合!2体目の【エルシャドール・ネフィリム】を特殊召喚する!」

「更に【影依の偽典(シャドールーク)】の追加効果。このカードの効果で融合召喚した【エルシャドール・ネフィリム】と同じ属性の相手モンスターを墓地へ送る」

「貴様に俺の力は使わせん!貴様のフィールド上に居る【エルシャドール・ネフィリム】を墓地へ!」

「そして盤面に登場した【エルシャドール・ネフィリム】と墓地へ送られた【エルシャドール・ネフィリム】の効果が同時に発動する」

「まずは墓地の【影依融合(シャドール・フュージョン)】を手札に」

「そして【影霊の翼(リーシャドール) ウェンディ】を墓地へ」

「更に更に!墓地へ送られた【影霊の翼(リーシャドール) ウェンディ】の効果を発動!」

「このカードが効果で墓地へ送られた場合、デッキから自身以外の《シャドール》モンスターを裏側守備表示で特殊召喚する!」

「【シャドール・ドラゴン】をセット!」

 

目まぐるしく盤面が動き、アタシの盤面に蘇生した機械の修道女は同型機に睨まれるようにして地の底に戻り

もう一体のモンスターが息をひそめてこちらを見ている

 

「【死者蘇生】で奪ったモンスターはいなくなり、【エルシャドール・ネフィリム】は特殊召喚されたモンスターとの戦闘では負けようのない効果を持つ」

「セットした【シャドール・ドラゴン】を攻撃すればリバース効果で貴様のカードは手札バウンスされる」

「うまくやったつもりでも貴様は所詮この程度だ!」

 

『うまく吐き切らせたみたいだね』

「うん、それじゃあ次の手。手札から2枚目の【破械童子サラマ】通常召喚」

 

これでアタシの手札に残ったのは【ユベル】のみ

 

「【破械童子サラマ】】の効果を発動。墓地の【破械雙極(そうきょく)】をセットし、その後自分フィールドのカードを1枚破壊する」

「対象はいま吊り上げた【破械雙極(そうきょく)】」

「これにより【破械雙極(そうきょく)】の効果でデッキから新たな《破械》モンスターを特殊召喚する」

「おいで、【破械神の禍魂(まがたま)】」

 

ずらりと並ぶ破械の使途達と幻魔の皇

その誰もが次なる命令を待っている

 

『さて、それじゃあ順番に食い散らかしていこうか?まずは…』

「先ずは【破械神の禍魂(まがたま)】の効果を発動相手の表側表示モンスター1体と《闇属性》リンクモンスター限定の強制リンク召喚を行う」

「『こじ開けろ、破械のサーキット!召喚条件は《破械神》モンスターを含むモンスター2体。【破械神の禍魂(まがたま)】とアナタのフィールドに居る【エルシャドール・ネフィリム】をリンクマーカーにセット!

さぁ、我ら食事の時だ!強制リンク召喚!リンク2【破械神ラギア】!』」

 

ずるりと魂だけの悪魔が鎖を引きずった

直後機械の天使は姿を消した

悪魔が天使を食らうとき、青い魔獣が地に降りる

------------------------------------------------

【破械神ラギア】 ATK 1800

------------------------------------------------

 

「お、俺の【ネフィリム】が!」

 

「融合自体はフィールド魔法の効果で阻止できなくても、召喚後の立ってるだけの子ならつけ入る隙はあるって事よ」

『さて、次の手は墓地の…』

「墓地の【ヴァレルロード・R(ライオット)・ドラゴン】の効果を発動!【破械童子サラマ】を破壊してその後、自分自身を手札に回収する」

「破壊された【破械童子サラマ】は新たな破械の呼び水となる」

「2枚目の【破械神の禍魂(まがたま)】を特殊召喚!」

 

「貴様のデッキは手札1枚で動けるデッキではないはず!なぜそこまで動く!」

 

「あれやこれや利用して墓地にキーカードを集めるのはアナタも一緒でしょう」

 

破壊して再利用して状況を作る

今回に関しては手札誘発が無い分、引くカードがみんな繋がってるって強みが出た

普段は手札誘発が無い分相手に好き勝手されるって話だけど…

 

『言ってしまえばツイてるだけってことだね…それじゃ2手目を完結させて』

「終わらせる」

「【雙極(そうきょく)の破械神】【破械神の禍魂(まがたま)】2体のレベル8モンスターでオーバーレイネットワークを構築!ランク8【宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス】!」

「【宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス】 の特殊召喚成功時に相手のカード1枚を《選んで》墓地へ送る効果を発動!」

「対象はセットされた【シャドール・ドラゴン】!リバースはさせない。裏側のまま墓地送りよ」

------------------------------------------------

宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス】 ATK 2600

------------------------------------------------

 

悪魔達が自分の身体を分解して呼び出した金と黒の機械騎士が地を叩く

それだけで此方をうかがっていた嫌な気配が消え去った

 

『エクシーズチェンジ』

「エクシーズ素材が2つあるランク8~10の《闇属性》エクシーズモンスターが居る時にこのカードはエクストラデッキから重ねてエクシーズ召喚できる」

「ランク11【No.(ナンバーズ)84 ペイン・ゲイナー】!」

 

金の鎧が内側から破壊され醜悪な蜘蛛が【プルガトリオ】をねめつける

いや、どちらかというなら餌を見る目か

こっちのフィールドにカードは3枚だからATK2900か

まぁ、関係ないか

 

「【No.(ナンバーズ)84 ペイン・ゲイナー】はオーバーレイ・ユニットを1つ取り除くことで、このカードの守備力以下の相手フィールド上のモンスターを全て破壊する効果を持つ」

「更にこのカードの守備力はアタシのフィールドに存在するすべての《ランク》×200になるため、今の守備力は2200よ」

 

「【プルガトリオ】の守備力は2000…」

 

「オーバーレイ・ユニット【雙極(そうきょく)の破械神】を取り除いて最後の壁である【プルガトリオ】を破壊!」

『これでボスのフィールドはがら空きだけど』

「倒した後にアレコレ言われるのも億劫ね。一撃で気絶させる」

「エクシーズチェンジ!このカードは自分フィールド上のランク10・11の《闇属性》エクシーズモンスターが居る時にエクストラデッキから重ねてエクシーズ召喚できる」

「ランク12【No.(ナンバーズ)77 ザ・セブン・シンズ】!!」

------------------------------------------------

No.(ナンバーズ)77 ザ・セブン・シンズ】 ATK 4000

------------------------------------------------

 

「……ア…」

 

「【幻魔皇ラビエル】の効果を発動、1ターンに1度自分のフィールド上のモンスターを生贄にその攻撃力を得る」

「対象は【No.(ナンバーズ)77 ザ・セブン・シンズ】」

------------------------------------------------

【幻魔皇 ラビエル】 ATK 4000 → 8000

------------------------------------------------

 

ラビエルがセブン・シンズを両手で持ち上げて握りつぶす

光の粒になったセブン・シンズがラビエルの力を底上げする

 

「2度ライフを消し飛ばすだけの一撃(あっちですらワンパンKO)」

「これを持ってアタシはこのチームとの関係を解消します」

「そして今後の干渉を拒否。ボス…あなたの事は通報させてもらいますね」

 

「…馬鹿な…なぜこのデッキで負ける…お前のデッキなど不格好な出来損ないでしかないはず」

 

「そうですね。何が何でも勝とうとするなら、アタシのデッキは不格好で不出来で浮ついたお遊びデッキに見えるでしょうね」

「だけどどれだけガチガチに固めたデッキだってタイミングが狂えば隙を晒す」

「カードゲームは楽しんだ者勝ちよ」

「それに、それ(不格好)で勝負して勝ったり負けたりしたい相手に、勝てなきゃ意味ないは…大きなお世話なのよ!」

「バトルフェイズ!【幻魔皇ラビエル】でダイレクトアタック!」

『天界蹂躙拳ってね』

 

「認め、られるかぁぁぁぁぁ!」

 

巨腕による問答無用の一撃がボスの身体に振り下ろされる

デュエルディスクの見せる映像とはいえ、敗北とその衝撃はボスの意識を吹き飛ばすには十分な威力だった

------------------------------------------------

ボスLP 4000 → -4000

------------------------------------------------

 

「…お、終わったなぁ……」

 

『お疲れ様。さっさと外に出て通報かな?』

 

「ちゃんと諦めてくれるといいなぁ」

 

入ってきた搬入エレベーターに向かって歩き出そうとした瞬間バーの入り口が開けられた

そこから身を滑り込ませてきた少年にも青年にも見える赤いジャケットの男の子

その子がぶつくさ言いながらアタシに気づいて言葉を続けた

 

「うへぇ…正面から入ったらとんでもない連戦だったぜ。と、デッド・コピーのボスってアンタの事か?」




Q.実際ユベルを召喚してたらどうなってた?
A.多分ですが、ライオットで手札のユベル破壊→リッター特殊召喚
 手札のサラマを召喚して吊り上げ効果で罠回収してリッター破壊してドラッヘ召喚
 相手のシャドールークからの墓地融合、ネフィリム(シャドール枠)+ヘッジホック(闇枠)でミドラーシュ呼ばれてドラッヘ墓地送り
 これでアウトだったかな?と(小説上は4000だけどMD上なので8000だから相手ターンに回っちゃう

さて、残すところ2話となりました。
次の投稿は早くても次の土・日になると思います
それでは次回までゆったりとお待ちください
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。