三流決闘者は推しの夢を見る   作:狐腹劇場

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今回は遊炎さんのデッキ構築回です
この世界に持ち込んだデッキの大まかな内容説明にもなってますが、
ぼやっとこんな感じなんだな~でゆったりと眺めていただけたら幸いです


4.デッキの答え

「それじゃあ落ち着いたら言ってたお店とやらに案内してもらいましょ~か」

 

いくらクソガキ君とはいえ、

泣きじゃくってる少年のお尻を蹴っ飛ばして案内させるのは色々と絵面に問題があるからね

しばしここで休憩だ

と、いうより朝から何戦こなしてるんだアタシ…

真剣勝負はチンピラと少年君の二人だけど…

学生の時以来かな一日でこんなにデュエルしたの

そんな事を考えながらデッキのカードを再度抜いていく

 

『そういえば、デュエル前にカードを入れ替えてたけど、何を採用してたんだい?』

 

「あ~…はい。ガメシエル君はきっちりお仕事をしてくれましたね…他2枚は…うん」

 

今回新しく入れていたのは

【海亀壊獣ガメシエル】と【灰流うらら】を2枚

まぁ、手札誘発の妨害を多少足したところでやっぱり引けないと意味が無いって現実をはっきりさせただけではあったね

だからこのタイプは大量に積むのが正義なのかな?

 

「なれない色気を出すのは危険ってことだね。初手にユベルが入ってなかったら反撃のサンダー・ボルトで終わってたし」

 

『むしろあの手札じゃどうしようもなかったじゃないか』

 

「まぁ…ね。【手札断殺】を使ってもらえてなかったら動ける手札にならずに負けてたからね」

 

『まぁ、キミが僕を使おうと躍起になってる事は元のデッキを見れば解るけどね』

『もう少しやりようがあるんじゃないかい?』

 

「まぁほぼ作り立てだしあるかも?どうかな…というか、デッキに正答なんてあるのかな」

 

ユベルに促され、座っていたベンチに今回のカードを入れる前のデッキを広げる

 

デッキのコンセプトは自己破壊

これは【ユベル】を破壊した際の【ユベル(Ritter)】への進化が、

フィールド上に限られない事を構築の基本にしたアタシの使うデッキ全てにおける基本的なコンセプト

 

モンスター

【ユベル】【ユベル(Ritter)】【ユベル(Drachen)

【炎王獣 バロン】【炎王獣 ヤクシャ】【炎王獣 ガネーシャ】【炎王獣 キリン】【炎王神獣 ガルドニクス】

 

ここで基本が炎属性モンスターに片寄ったため『破壊』『炎属性』を合わせてさらにカードを足す

属性統一の考え方は例えばだが、サポートカードを考える際にシナジーが見込める(かも)だから

【九尾の狐】【ネフティスの鳳凰神】

 

『それにしてはこの辺はその属性を無視したカードが多いんじゃないかい?』

ユベルが【バオバブーン】【ヴァレルロード・R(ライオット)・ドラゴン】を指して

 

「否定はできないな~。

結局炎属性ってあまりメジャーじゃない属性サポートがうまくかみ合わなくて。

それ系は水・風のが強かったような?」

「そしてそれ以上に種族統一とかのほうがサポートは受けやすいんだよね」

「だから結局属性はアタシの感覚の話でしかないかも。で、効果シナジーが当然優先。

この場合は『破壊されるカード』と『破壊するカード』」

 

更に二種類のカードを足してもう一度整理する

 

モンスター

------------------------------------------------

※破壊されるカード

【ユベル】【ユベル(Ritter)

【九尾の狐】【ネフティスの鳳凰神】

【バオバブーン】

【炎王獣 バロン】【炎王獣 キリン】

 

※破壊するカード

【ヴァレルロード・R(ライオット)・ドラゴン】

 

※どちらの役割も持っているカード

【炎王獣 ヤクシャ】【炎王獣 ガネーシャ】【炎王神獣 ガルドニクス】

【真竜皇アグニマズド V(バニッシャー)

【真竜皇リトスアジム D(ディザスター)

 

※上記分に入らないカード

ユベル(Drachen)

------------------------------------------------

 

「で、ここからは魔法カード」

「こっちはそこそこ単純で、破壊するカードの不足を補いつつ、デッキを回す立ち位置」

「重要になるのはフィールド魔法とそのサーチカード」

 

【炎王の孤島】【ドラゴニック D(ダイアグラム)】【テラ・フォーミング】

このうち【ドラゴニック D(ダイアグラム)】【テラ・フォーミング】はあっちの世界では制限だから1枚づつ…あれ?アプリだけだっけ?

まぁいいや。つまるところその形で組まれてるってだけの話だし

今後はこっちの制限も気にしないとまずいのか

 

…すぐアレコレ脱線するのはアタシの悪い癖だわ

「次は【炎王】サポートでありながら対象が【炎王】ではないサポートカード」

【炎王炎環】【炎王の急襲】

それぞれが【炎属性】【炎属性の獣族・獣戦士族・鳥獣族】に対応するため不意をついて動けるとこが優秀

 

『で、最後は汎用魔法と呼ばれるもの、か』

『ここに関しては数も膨大だが誰が使おうとあまり差が出ない枠じゃないかい?』

 

まぁ、ユベルの言う通りね

出るとすれば今までの構築で足りないところを補うために偏りが生まれるくらい?

【ライトニング・ストーム】【ハーピィの羽箒】【愚かな埋葬】

 

このうち【愚かな埋葬】に関しては他のカードとの絡みで蘇生先になったり吊り上げたりと、

サーチの機能として使うことになるから扱いはサポート側かな?

 

うん、まとめるとこんな感じ

 

魔法

------------------------------------------------

※破壊するカード

【炎王の孤島】【ドラゴニック D(ダイアグラム)

【テラ・フォーミング】(上記2枚に化けるためにこの位置)

 

※各種サポート(一部破壊が絡む)

【炎王炎環】【炎王の急襲】【愚かな埋葬】

 

※汎用除去

【ライトニング・ストーム】【ハーピィの羽箒】

------------------------------------------------

 

『罠カードが少なめなのは最近のデュエルスピードに合わせてかな?』

 

「半分正解」

 

『もう半分は?』

 

「モンスター効果で動けることを突き詰めたら枠が無くなった…」

 

『……』

 

うん…嫌味でもいいから何か言って?

沈黙は正直辛い

 

------------------------------------------------

【サンダー・ブレイク】【リミット・リバース】

------------------------------------------------

 

【サンダー・ブレイク】は学生時代にも使ってた罠

個人的にはかなり汎用性が高く気に入っているカードの1枚

手札が一枚要求されるとはいえ、モンスターもバックも区別なく1枚破壊できる

それどころか『自分のカード』まで選択できるのが強みだ

 

【リミット・リバース】はさっきのデュエルでも使った蘇生用のトラップカード

攻撃力1000以下しか蘇生できないうえ、

蘇生したモンスターが守備表示になればそのモンスターもろとも破壊され、

更にはこの罠が破壊されたらモンスターも破壊されてしまうという

【リビングデッドの呼び声】ではいけないのか?更にいうなら【死者蘇生】でいいだろうと言われてしまいそうなカード

 

まぁ、【ユベル】を使っている時点で説明不要

自壊するから良いのだこのカードは

 

『フフフ…キミは随分と僕にご執心だね…』

 

「そりゃファンですから」

 

一通りデッキを整理して採用枚数の確認、調整を行う

幸い、このデッキを組む際にアレコレ採用を考えていたカードもいくらか入っていたのは行幸ね

それでもメインの『あのデッキ』は絶対に再生できないけど…

 

その中で【炎王】と種族的にシナジーのあるテーマのカードが目に留まる

 

「ん~…ユベル、コレどう思う?」

 

そのカード群を指さしてユベルに問う

 

『………悪くないんじゃないかい?厳密にはキミの言う『破壊』じゃないけど、シナジーはあるみたいだし』

『ただそれを採用するなら…ここを抜くんだね』

 

そういってユベルが【ユベル(Ritter)】【ユベル(Drachen)】を1枚ずつデッキの枠から外していく

 

『ただでさえそいつらを十全に使うには枠がいる』

『何より…このデッキで僕に2度目の出番はまずないだろう?』

 

ユベルの言葉に息が詰まる

反論の使用が無い

だってその通りだ

このデッキはユベルを最速で【ユベル(Drachen)】まで進化させるデッキ

たとえ【ユベル(Ritter)】で止まっても、

相手のフィールドをユベルでこじ開けたうえで次ターンで相手ライフを削り取る

 

だから【ユベル】は手札で破壊される事が前提となっていて、

サーチの薄い【リミット・リバース】による蘇生は保険の域を出ない

 

つまり…【ユベル(Drachen)】が破壊された場合に【ユベル】を再召喚する手段に乏しいデッキなのだ

 

「あはは…ユベルデッキなのに変だよねぇ」

本人に指摘されてしまうとちょっと…いや、結構つらいなコレ

 

『変で良いんじゃない?わざわざ僕を使おうって時点でキミは変だろう』

『しかも既におかしなバランス感覚のデッキを握っておいて』

 

「へ?」

ちょっと泣きそうになった顔のままユベルを見る

 

『キミがあっちの世界で見てたというなら僕が何をしたか知ってるだろう?』

『そんな僕を、しかも劣化した僕をそれでも使おうっていうんだから変人以外のなんだと言うんだい?』

『キミは僕に相棒として力になれと言った』

『その代わりに僕が十代に再会するために力を貸すともね』

 

言いましたね

むしろそれがこっちの世界でのアタシのモチベーションです

 

『良いよ。僕が君のデュエルに力を貸そう』

『奇特なキミが僕を必要とするなら、その時には必ずデッキは答える(キミの手をとる)さ』

『だから安心すると良い』

 

「え…うん。ありがとう」

 

『さて、あの子供も落ち着いてきたようだしショップとやらにつくまでにデッキの再調整は終わらせておくんだね』

 

見るとぶつぶつとひとりで会話しているアタシを怪訝な顔で見ている少年が居た

 

…精霊との会話は人目のないところでするべきだね

不審者一直線すぎる

 

「コホン…落ち着いたかな、少年君?」

 

「えぇ…あんな不毛なデュエルは初めてだったので取り乱しました」

 

「あ、小生意気な喋り方に戻ってる」

 

うん、ゴメンて。

そんな泣きそうな顔して睨むのやめて?

…おかしいな?

アタシが急に襲われた(デュエルとはいえ)被害者だよね?

 

「…お姉さんが勝った場合の要求は『ショップへの案内』で良かったですよね?」

「今から行きますか?」

 

そう聞かれちょっと空を見るといつの間にか茜空

これは…明日にしたいところだけど…

 

「明日でも大丈夫だったりする?」

 

「…良いですけど。じゃあ明日もこの公園に来ますから」

 

そんなふくれっ面で了解しないでよ…君たちほどの体力はもうないのだから

とりあえず明日の10時にこの公園で待ち合わせを約束して今日は家に帰った…




本人は理解していませんが、
ユベルの協力で多少のドロー力(デッキの協力)が得られましたので、
今後は多少はましなはず

むしろ、クソガキ君とのデュエル時だって
遊炎さんの1ターン目ドロー後の手札は
【ユベル】【炎王の孤島】【真竜皇リトスアジムD】【九尾の狐】【ライトニング・ストーム】【真竜皇アグニマズドV】でしたから
【インスペクト・ボーダー】が相手に立ってなきゃ事故ではない

では今回はこの辺で
次回をゆったりお待ち下さい
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