最強の覇気使い(なる予定の)男の話 作:ハッピーエンドの話をしよう
ロジャー(おもしれぇガキ。)
レイリー(成長速度が早い。教えてて楽しい。)
バギー(生意気な奴だが、自分の事を慕ってくれてるから嫌いではない。)
シャンクス(凄く気が合うから、一緒にいて楽しい。)
バレット(ロジャーに勝ちやがったのが癪に触る)
ギャバン(成長速度が早い。教えてて楽しい。)
クロッカス(息子の様に思ってる。)
主人公→ロジャー一味
ピーター(返しきれない位恩を感じてる)
唐突に現れたカカシの様な見た目の"それ"は、あり得ないくらいの死を身に纏っていた。
「‥これ、持っててくれ」
「あ、おい!」
俺はベックマンに食いかけの食べ物が残った皿を半ば押し付けるようにして預けると、即座に"それ"の元へと移動した。
"それ"の発生源はステージであり、出現させたのは、俺の目が間違っていなければウタだった。無論、ウタはそんな事するような子ではないから、恐らく何かしらの理由があって"それ"を出現させてしまったのだろう。‥まぁ何にせよ、"それ"に取り込まれたウタを早く助けないとな。
「てめぇが何者なのか知らねぇが、ウタは返してもらうぞッ!!」
俺は武装色を身に纏った拳一発を"それ"にぶちかまし、消滅させた。それによって、"それ"から解放されたウタが落ちてきたので、俺はお姫様抱っこでキャッチする。
‥良かった、命に別状はないみたいだ。
「ピーターッ!ウタは無事か!?」
「命に別状はない。‥ただ、何処かで休ませた方が良いな。」
「ならばこの城にある医務室を使うといい」
ゴードンさんは近くにいたメイド二人を呼びつけると、彼女達に医務室を案内させるように指示をした。俺はウタを連れ、彼女達の後に続く。
―――
ピーターがウタを連れ、部屋を出たのを見届けた俺は、目の前の相手を見据える。
「‥さて、話を聞かせてもらおうか。あれが一体、何なのかを」
「――場所を移そう。」
俺達は先程ピーター達が出た扉とは反対方向に位置する扉から部屋の外へ出た。そこからの道は「私についてきてくれ」と言うゴードンの後を追っていき、そして先程の豪華な部屋とはうってかわって、古めかしい印象を受ける書庫にいた。
「ここならば誰にも聞かれる心配はない。‥それで、『あれが一体、何なのか』だったか。」
「勿論知っているだろ?エレジアの王であるあんたなら」
「それを説明するに当たって、まずはこれを見てくれ」
ゴードンは手に持っていた証明型でんでん虫で部屋の天井を照らした。光に照らされた天井にあったのは、古代文字と何かの絵。
「‥これは、なんだ?」
「エレジアに古くから伝わる、トットムジカの伝説だ。」
それからゴードンの口から語られたのは、トットムジカが、かつて世界で一番文明が栄えていた国を一夜にして滅ぼした事。トットムジカが世界を破滅一歩手前まで追い込んだこと。そして、トットムジカは、ウタウタの実の能力者の前に現れることなど。
俺は怒りのあまり、近くにあった本棚を思いっきり殴ってしまう。その際、あまりの威力に部屋に少し罅が入った。幸い、俺もまだ多少理性を残せていたお陰で覇気は使っていない。まだ怒りは収まっていない。‥返答次第で、俺はゴードンの事を本気で殴ってしまうかもしれない。
「その事を何故黙っていた!」
「‥黙っているつもりはなかった。」
「じゃあ何故、あれが起きる前に言ってくれなかったんだ」
「それは‥‥」
ゴードンは何かを言おうとするも、直ぐにそれを躊躇い、結局何も言えなくなる。そんな様子が数分続き、俺は痺れを切らし、ゴードンの胸倉を掴んだ。
「何故何も言わない!娘の命が脅かされたんだぞ!!」
「‥本当に、申し訳なく思っている」
謝るのみでそれ以上のことは何も言わないゴードンに対し、遂に怒りの臨界点を越えてしまった俺は、後先も考えずただ目の前いるゴードンを力任せに殴ろうとした。
「―――そこまでにしておけ」
だがそれも、突如この部屋にやって来たベックによって止められることとなった。
シャンクスの株を下げるつもりはない。
ただ、シャンクス=娘を大事にする父親。という構図を踏まえて書いたら、結果こうなっただけなんだ。