最強の覇気使い(なる予定の)男の話 作:ハッピーエンドの話をしよう
何やらこの作品が赤ゲージもらってるらしいけど、そんな事気にしてたら、只でさえこの作品のクオリティが低くいのに、今以上に低くなっちゃうので、気にせず書いてきます。
「‥ベック」
「あんたの気持ちはよく分かる。‥だが、コイツはその拳を振るうべき相手じゃねぇ。ソイツは、もっと他にいるはずだ」
‥言われてみればそうだ。ゴードンは大事な事を俺達に言ってくれなかったが、かといってそれが全て悪いわけではない。‥俺は、とんだ勘違いをしていたようだ。
俺はゴードンの胸倉を掴んでいた手を離す。その際ゴードンは安堵の声を漏らした。
「‥すまんベック。助かった」
「俺は副船長なんだ。船長を止めるのは当然だろ?」
ベックは俺を安心した面持ちで俺を一瞥すると、掴んでいた手を離し、ゴードンの方へ目をやった。
「助けて頂き、感謝する」
「あんたを助けたつもりはねぇ。俺は、船長を助けたんだ。そこを勘違いすんじゃねぇぞ」
ベックはゴードンにそう言いきると、書庫を出ていった。俺も後に続いて出ていこうとしたのだが、その直前、ゴードンに待ったをかけられた。
「‥一つだけ聞かせてくれ。トットムジカを倒したあの青年は、一体何者なんだ?」
「なんだ、そんな事か」
俺はゴードンに一つ、こんな質問をした。
「―――"絶対強者"って、聞いたことはないか?」
―――
"絶対強者"。それは大海賊時代に彗星の如く現れた、ある一人の人物を指す二つ名だ。その強さは、あの四皇すら凌駕するとも言われている。‥しかし、彼が四皇と戦い勝利したという話を聞かない為、真相は不明だ。
彼を知るものは口々に揃えてこう言う。
『奴には"絶対に"勝てない』と。
それは、彼の師匠であった人物曰く
『彼は戦いの中で進化する。そしてその進化に限界というものは存在しない。あれは正しく、最強だ』と。
彼に名を授けたとある王曰く
『あのガキの覇王色は、色々と可笑しい。そりゃ負けるのも当然だ』と。
もし彼の事を知った上で挑むのだとしたら、そいつは筋金入りの馬鹿だ。と、赤髪の男は語った。
―――
「ッ!?まさか!!!」
「そのまさかだ。‥‥じゃあな」
俺は今度こそ、書庫を出た。
―――
あの後、ウタが目覚めてからの事。
医務室にやって来たシャンクスは俺達に「この島をそろそろ出航しようと思うから準備してくれ」と言い、部屋を出ていった。滞在してからそんなに時間が経っていないというのにそんな事を言い出すシャンクスを見て、何かあると確信するが、特にその事を追及することなく了承した。
それから数分後、準備を終えた俺とウタは手を繋ぎ、船へ向けて歩き始めていた。
「エレジアはどうだった、ウタ?」
「楽しかったよ!‥でも私は、シャンクス達と旅をする方が楽しいよ」
「‥そっか」
当初こそ、ウタに歌手になってもらう為、場合によってはこの島に置いていこう。と、俺達は考えていた。‥だがそれは、俺達の早とちりだった。
「?どうしたの、ピーター。」
「‥いや、何でもない」
俺は少し気を紛らわせる為、ウタの頭を髪がくしゃくしゃになるまで撫でた。
「もう、くすぐったいよ~」
(‥ごめんな。ウタ)
俺は心の中で、ウタに謝罪した。
もしこの事をウタが知ってしまったら、どう言っただろうか。俺達を非難しただろうか?それとも、笑って許してくれるだろうか。それは俺には分からない。‥だが少なくとも、俺達にとってもウタにとっても、良い結果に終わることはないだろう。そんな確信が、俺の心にはあった。
3話を制作するにあたって、私の中には3つのルートがありました。
ルート1『ケジメ』
ルート2『トットムジカ』
ルート3『絶対強者』
そして今後の展開を考るとなったとき、ルート3の方が圧倒的に考えるのが楽だったので選んだ。という裏話があります。
何か聞きたい事があれば、感想か活動報告の方によろしくお願いしま~す