最強の覇気使い(なる予定の)男の話 作:ハッピーエンドの話をしよう
番外編~無意識~
場所はオーロジャクソン号。ロジャー海賊団のクルー達がワイワイと騒ぎ、楽しそうに宴をしている中、俺はレイリー副船長と部屋で勉強をしていた。勉強内容は主に、文字の読み書きだ。
俺は四歳の頃からハラリ島にいた為、文字の読み書きなんてモノは生まれてこの方したことがない。そんなものがなくたって、島の動物達と話すのに支障はなかったからだ。
その事をロジャー船長に伝えると、何か思い付いた様な顔をした後にレイリー副船長を連れてきた。
「先ずは文字を読み書き出来るようになれ!」
そう言い残し、ロジャー船長はレイリー副船長を置いて何処かに行ったのだ。俺とレイリー副船長の間でほんの数分沈黙が起こるが、レイリー副船長の鶴の一声により、俺はレイリー副船長によって文字の読み書きを教えてもらえる運びとなったのだ。
そんなこんなで数時間後。
レイリー副船長による文字の読み書きのお勉強は一旦終わったのだが、その際に少し会話をした。
「君は、覇気を知っているかい?」
「はき?‥初めて聞きます」
「そうか‥‥。いや、何でもない。気にしないでくれ」
「?????」
変な質問したレイリー副船長は、俺の返答を聞いた後に部屋を後にした。
その当時は何故レイリー副船長がそんなことを聞いてきたのかが分からなかったが、今ではその意味が分かる。
「"無意識下の覇気"、か‥‥」
「ピーター。今何か言った?」
「‥いや、何も。」
「ほんと~?」
「本当だよ」
それから暫く。エルガドを出て、フーシャ村へと向かう航海の中で、俺とウタは海を眺めながらそんな会話をした。
―――
「やっぱり、あのガキは無意識に覇気を発動させてやがったか」
「先程の彼の返答を聞く限り、そういうことになる」
「‥道理で、俺の斬撃を受け止めた後の戦闘で使えていなかったわけだ。」
ロジャーは面白おかしそうに笑うと、右手に持っていたジョッキの中の酒を一気飲みした。そして酒を飲み干したロジャーは、私にだけ聞こえる声で言った。
「あいつは、俺なんかよりももっと強くなる。」
ロジャーの言うその言葉を、私は到底信じられなかった。今までロジャー共に旅をしてきたが、1度たりとて、ロジャーはそんな事を言ったことはなかった。昔からロジャーとは、そういう男であった。どんなに敵が強かろうと、彼は決して「勝てない」なんて言葉を使ったことはない。むしろそんな相手を見ては興奮し、果てには勝利してしまう様なヤツが、だ。‥やはり、にわかには信じがたい。
「今までお前の嘘は沢山聞いてきたが、流石にそれは度が過ぎるぞ」
「嘘?‥ありゃ嘘でも何でもねぇ。紛れもない事実だ」
ロジャーはジョッキに酒を注ぐと、先程と同様に一気飲みした。
「レイリー。お前はあのガキに覇気の使い方を教えてやれ。そうすりゃ、一年後には面白いモノが見られるぞ」
そうして一年後、ロジャーはピーターとの勝負に負けた。
ピーター君がレイリーに読み書きを教えてもらってるのは、ロジャー海賊団に加入して直ぐのことです。宴をしているのも、新しく加入したピーターくんの歓迎会的なあれです。本来なら歓迎会はピーターくんも一緒にいるときにしようとしていたのですが、ストッパー役であるレイリーがピーターに読み書きをしている最中で不在のため、歓迎会が我慢できなかった(豪華な飯を前に我慢ができなくなった)者達によって先に開かれてしまいました。
無意識下の覇気‥詳細は伏せますが、一言で言えば常時発動型の身勝手の極意です。
ロジャーの発言に対するレイリーの驚き‥当時のピーター君とロジャーの実力は、ドラゴンボールでいう所のネイルとフリーザみたいなもんです。そんで、レイリーのロジャーに対する認識としては、ドラゴンボールのネイルとフリーザの構図ですね。皆さんは、戦闘力530,000のフリーザに戦闘力42,000のネイルが勝てると思いますか?
‥まぁこのくらい、レイリーからすればロジャーの発言は大変驚きだったのです。
そう考えたとき、一年でロジャーを倒したピーター君って凄くない?って話。ピーターくんの成長力が悟空並みというのはこういうことです。潜在能力に関しては、もしかすればピーター君は悟飯並みにあるかもしれないですね~。