全国を決めたことで、うちのチームの士気が高まる。そして、質の良い練習を終えた。チームメイトと全国に向けて、気合いを入れる。その後は、円堂とは練習することはなくなったが、連絡をよく取り合った。時間が、進み全国が開幕する。山城は、色んな視線を感じた。それもそうだ、二年前の大会を沸かした怪物がチームを代えて戻ってきたのだから。そして、開会式のあと、二人の選手が、近づいて来た。
「山城、随分と待たせてくれたな。」「全くだ、おまえのリベンジにこっちは二年待たされたからな。今年こそ、おまえを倒す。。」
「豪炎寺と鬼道か。ふ、二人して熱いね。良いぜ、お前ら二人ともぶっ倒してまた優勝貰うぜ。」
三人の異様な空間に誰も近づけずにいた。そして、二人と別れる。その後、チームメイトに騒がれたが、少し話をして、解散した。そして、数日後の開幕戦。楽しみにしてた試合、わくわくする山城。初の全国の緊張する仲間達に声を掛けて緊張少しほぐす。そして、キックオフなり、山城にボールが渡り、いつも通りドリブルで駆け上がり、ゴールに叩きこむ。その瞬間、山城は敵チームの表情が、どこか諦めていた。それから、山城にボールが渡ると誰も本気で守備をしなかった。結果、山城はハットトリック、味方も得点アシストを記録する圧勝。だが、その日から山城に本気で勝負するチームが、いなくなった。
「何だよ、本気でやっても、やらなくてもまともに相手してくれないのかよ。真面目にやるのが、バカらしいな。」
それから、山城は本気でプレイしなくなる。敵が来ても、緩いドリブル。シュートも敢えて左、しかも全部がまた抜きの緩い奴ばかり。それでも、勝ってしまう。そして、遂に準決勝に来た。まずは、鬼道のチームだ。
「この日を待ちわびた。今日こそ勝つ。」
「ああ、そっちこそがっかりさせんなよ。」
そして、キックオフ。鬼道のプレイは、磨きがかかりゲームメイクが光っていた。だが、いつも通りには行かなかった。怪物の息吹により、ゲームを上手く回せずにいた。そして、個人に走らなきゃ止められなくなった。
「何だよ、鬼道がっかりさせんなよ。お前なら、もう少し頑張れただろ。」
「化け物め、ここで貴様を止める。」
山城と鬼道の1対1、一件拮抗しているように見えた。だが、綻び生まれてしまった。山城が、仕掛ける。鬼道は、ついてくが、足が着いていかず膝をつく。
「くそ、まだ届かないのか。」と悔しがる鬼道。
「鬼道、お前ならもうちょっと頑張れると思ったんだかな。残念。」
そして、あっさり決め、チームに勢いをつけ、自分はアシストに回り、仲間に決めさせる。結果、圧勝する。最後、整列時に鬼道と握手する。
「次は、中学だ。そして、お前に土を着けてやる。」
「ああ、楽しみにしてる。」
だが、鬼道がこの願いが叶わなくなることを知るのは、すぐ先である。
そして、決勝戦を迎える。