前半も残り僅かになる。スコア4対4先程から試合は、点取り合戦になる。主にデスタと山城の二人によるもので、二人の対決に周りは置き去りになる。ただデスタは、味方を使って山城は単独でという両極端。
「ダークマター!おら!!」
「うわぁ!!」
デスタが点を取れば。
「ぶっ飛べ!!」
「く、おわぁ!!」
山城も点を取る。もはやノーガードの殴り合いが続いている。だが、やはり体力の方は悪魔と人間では次元が違う。山城は、汗が流れ始めているが、デスタ達魔界軍団の選手は誰1人疲労感がない。そして、前半終了間際にボールを持つ山城にデスタ立ち塞がる。
「ふぅ・・ふぅ・・・。」
「どうした人間。少しバテるのが早くねーか。」
「ちっうぜーな。ネチネチとぶつかってきやがって。」
「人間にしては、良くやってるが、結局悪魔には勝てない。さぁ大人しく生け贄になってもらおうか!」
「てめぇらが消えんだよ!」
何度目かの衝突。だが、結果は火を見るより明らかになる。体力が上がっているとは言え人間の体力の山城と未知数で体力が有り余っているデスタ。山城の方がどんどん押されてとうとう弾かれる。
「やっぱり人間は、悪魔に勝てねーよ。」
「くそっ!」
「これでついか、!」
そんなデスタのボールを鬼道がカットしてボールを外へ出す。そこで笛が鳴り響き前半を終える。ベンチに戻る山城に鬼道が近づき声を掛ける。
「大丈夫か。いきなりゾーンを使うとは、お前らしいが無茶すぎないか?」
「確かに少し疲れた。けど、ゆうちゃん。前半終わったけど、どうだよ。敵の動きに慣れたか?後半は、いきなりが勝負どころになるけど。」
「ああ、お前が敵のエースの本気を引き出したおかげで、敵のスピードに慣れることができた。そして、敵のパスのパターン、癖、タイミングもなんとか計れた。あとは、いかに敵を初手を挫くかだが。」
「そこは、不動と連携してポジションを代えよう。とりあえず、俺もFWからMFに回ろう。」
「そうだな。ここからは、下手に攻めると敵の思うつぼだ。頼むぞ。」
「まかせとけ!」
二人は、拳をぶつける。そして、ハーフタイムが終わり後半が始まる。ボールは、魔界軍団から。やはり、デスタを中心に攻め上がりボールを持ったデスタは前線を抜けると中盤のラインに突入する。そんなデスタの前に山城が現れる。
「ふん、死に損ないが。ここで貴様を消し飛ばしてやるぜ!」
「ガタガタうるせぇ!死にてぇならかかってこい!」
悪魔と怪物のぶつかり合い。前半とは、違い技術を使い攻める山城。だが、やはり力づくで来るデスタに押されてドリブルを許す。
「ハハハハ!じゃあな人間!貴様とその仲間の敗北を目に焼き付けると良い!」
「ち、やっぱそうなるか。だが、頼むぞお前ら。」
「はん笑お前から頼みごととはな。明日は、雪でも降るんじゃねぇのか?」
「たがらこそ、これはしくじるわけに行かんな。」
「!?なに!」
デスタは、山城の後ろから現れた鬼道不動のコンビに気づくのに遅れボールをとられる。そして、ボールは前線のFW陣に回る。
「いくぞ!虎丸!」
「はい!豪炎寺さん!」
「「タイガーストーム!!」」
「く、ジエンド!うわぁ!」
炎を帯びた虎が、悪魔のゴールに突き刺さる。勝ち越しに成功する。それに、驚きを隠せない魔界軍団。そのあとは、流れが人間チームに傾く。デスタは、直ぐに取り返そうとするがまた同じパターンをくらう。そして、人間チームのベンチが動く。山城に代えて佐久間が入る。
「あとは頼んだ。今のお前なら力に勝てるだろう。」
「!?そうか、ありがとう。やはり、お前も帝国の選手だよ。」
そして、佐久間が入ったことで陣形が変わる。それを見た魔界軍団は、誰もがいけると思ったが、鬼道、不動、佐久間の頭脳派トリオに潰される。最後は、三人の皇帝ペンギン3号により試合終了。