鬼道との対決が思ってたほど、少し物足りない感じがあった。だが、鬼道を責めることはなく、むしろあの状況でよくやった。そう自身の心に秘める。そして、遂に二年ぶりの決勝、仲間は緊張しているため、いつも通りほぐし、スタジアム入り。フィールドで、互いに向かい合って、あいさつをする。相手は、豪炎寺のいるチーム。
鬼道違って、豪炎寺が個人で勝負できる力がある。今日は、本気でやれる。その楽しみでいっぱいである。
「山城、鬼道を倒すことが出来ても、俺は簡単には行かないぞ。」
「そうか、期待してるぜ。お前は、本気でやっても、勝てるかわからねえからな。」
こうして、決勝の幕が上がる。キックオフ。まず、豪炎寺が、ボールを持って向かってくる。
「勝負だ、山城。」「こいよ。」
両者緊迫する、豪炎寺が仕掛け、山城も対応するが、逆をつかれて抜かれる。そのまま、豪炎寺はボールを蹴りこむが、後ろから伸びた影にシュートコースを外される。怪物が、追い付いたのだ。
「相変わらず、化け物染みてるな。山城。」
「当たり前だ、そう易々と決めさせるかよ。」
両者に笑みが、零れる。そして、コーナーからの攻めを止めると、次は山城のターン。ボール持ち、また先程の形になる。そして、山城が仕掛ける。豪炎寺が、反応するが、磨きのかかった緩急のドリブルで抜かれる。どんどん敵を抜き去り、山城が、左で打つと、こちらも後ろからの足に弾かれる。
「ち、やってくれるじゃねーか。」
「そうあっさり決められては、こちらもたまったもんじゃないからな。」
こうして、二人の攻防が続き、前半が終わる間際に山城は、不思議な感覚に漲って来た。そして、互いの攻防変わらないまま前半が終わる。フィールドに出ている全メンバーが、疲れていた。このゲームを見ていた観客は、大いに盛り上がっていた。豪炎寺か山城どちらが勝負を決めてくれるのか、そして、このまま終わらないでほしいとほとんどが思うなか、後半が始まって数分間後。勝負が、動く。豪炎寺が、ボールを持ち山城と1対1。そして、仕掛けるが、遂に山城に取られる。その瞬間、山城に以前もあった水滴が、弾ける感覚流れる。そして、どんどんドリブルで抜き、キーパーと1対1に持っていこうした時、豪炎寺が追い付く。
「行かせん、こい。」「、、、、、、。」
静かな山城、次の動作に豪炎寺は、反応出来ず、そのままゴールにシュート叩き込まれる。今までの動きとは違うためか、キーパーは、反応出来ずに終わる。そして、ボールはゴールに突き刺さる。その瞬間、会場が大歓声に沸いた。誰もが、先制のゴールだと思ってた。だが、抜かれた豪炎寺とメンバーは、違った。今の一瞬の動きで山城が、今までとは別人に思えた。そして、今のゴールは、先制のゴールだが、豪炎寺達には、試合終了のゴールに写ったのだ。
「なんだ、今の山城は、全く動けなかった。」
その瞬間、山城に差を開かれた。1部の人間は、山城が「ゾーン」に入ったと囁いていた。豪炎寺は、悔しくも、山城に負けを感じ、1選手として尊敬した。その後、豪炎寺は、山城に諦めず1対1を仕掛けるが、相手にならず、そのまま点差が五点以上になった途端、笛がなる。
試合が、終わったのだ。山城達は、山城を中心に優勝を喜んだ。中々勝てなかった弱小チームが、猛者どもを倒して、頂点に立てたのだから。そして、豪炎寺のチームメイトは、皆が涙を流す。だが、豪炎寺は違った。最後の整列の際に、
「山城また負かされたが、中学ではお前に追い付いて、追い抜いてやる。」
「ああ、俺もお前との対決、楽しみしてるぜ。」
こうして、山城の小学生の最後の大会を終える。